遅効性SFは舞台化すると即効性DBになります。〜ワーステ見に行ったよ〜
ジャンプこそが正義。
申し訳ございません。強めの思想から始まってしまいました。
とはいえ、私は小学5年生の時からジャンプこそが世界で一番のコンテンツだと思って育ちました。それは今もあまり変わりません。
話は変わりますが、観劇って都会に優位なコンテンツですよね。だって、観劇が行われるのは基本的に東京か大阪、時点で名古屋福岡なんですもん。それは集客や大人の事情で仕方がないと言えますが、田舎者には難しい趣味です。
さて、私は「病むまで東京を楽しむ」がコンセプトで今を生きております。当然、都会者の趣味である観劇にも、生活が落ち着き次第手を出し始めました。今日までに、ザ・ミュージカルも見ましたし、ザ・2.5次元的なのも見ました。観劇人(かんげきんちゅ)としてのレベルをポケモンで例えたら、ポッタイシ・ハヤシガメ・モウカザルとかぐらいでしょうか。
これは、現在行われている『ワールドトリガー the stage ガロプロ迎撃編』を観劇した時の感想です。私は本誌派なので、舞台のネタバレはもちろん、本誌のネタバレもあるかもしれませんのでご了承ください。ですが、ファンブックは持っていても読み込んでいる猛者ではないので、そこら辺もご了承ください。
また、初めての感想記事になります。
演技とか演出について色々言ってますけど、わたくしタコライス定食はただの素人ですので、言ってるだけです。なんか「言ってんなぁ」レベルで楽しんでください。
まず一言。
誰が「雷神丸を光らせよう」と提案したかだけでいいから教えて欲しい。
ワールドトリガーと私。
流石にワーステもワールドトリガーも知らずにこの記事を開いている猛者は、知らないコンテンツだろうが感想ブログを読み漁っていた時期の感想ジャンキー・タコライス定食(=私)の生まれ変わりでもない限りいないだろうので、ワールドトリガーという作品のあらすじ等は省略します。
ま、ジャンプ(SQ)のバトル & SF作品ですよね。異世界から侵攻してくる敵と戦います。つまらない嘘は言っていません。
すっごく面白いです。万が一まだ読んだことが無い感想ジャンキーがいたら、取り合えず4巻か9巻まで読んでください。既刊は27巻です。
ワールドトリガーって2013年から連載始まったんで、今ざっくり11年目?なんですよ。連載開始当初から読んでいたので、私もそれだけ年を取っているんですよ。……シンプルな恐怖を感じています。私。
私の好きな作品の一つです。だから、ワーステを見に行くことを決めました。ワーステはこれで第3弾?だと思うのですが、前作等は見てないです。YouTubeで触った程度です。いつかそれもみたい。
ワーステのざっくりした感想
席は2F。東京公演のとある日、13時の回です。
まず、「歌わねぇんだ」と思いました。何かしらに毒され過ぎです。あるいは、歌う作品を見すぎました。
そんなサイテーな感想から始まりましたが、演者が歌わなくても最高の作品でした。ワーステにおいて、歌に変わるモノ。そう、ダンス。
各隊のダンス良すぎんか。
かつて体育の授業でダンスの時、「だる。上手い奴がカッコイイダンスを踊るからダンスは人気なのであって、身体表現とかダサいだけでしょ」と腐していた自分をぶん殴りたいほどの、表現としてのダンス。
那須隊はとにかく綺麗でしたし、柿崎隊はステップから堅実さを感じ、 香取隊は「香取葉子の隊」ってのが一撃で私の脳内に差し込まれました。
そしてテンポ感ですよね。速過ぎとは思いませんでしたけど、二宮さんのフルアタック位の情報量と勢いがありました。
原作って、一話一話丁寧ですし葦原先生のご体調の問題もあるので、お世辞にも展開が早いとは言えないじゃないですか。でも、ワーステはそんな都合はこっちには関係ねぇとばかりに原作を消化していきました。
原作を一日数組だけの和食屋とするならば、ワーステは激戦区のラーメン屋ぐらいの回転率の差があったように思います。結局どっちも美味い。
とにかく、おもしれぇぇえ!!!
あと、あんまり前情報入れないまま行ったせいで、兼ね役の多さに驚き、恐れおののき、見極めを試み、そして諦めました。
でも兼ね役多いのに、キャラクターの「再現率」落ちてないように感じました。それってヤバくないですか??? だって、一人一役でも「もっとどうにかならんかったか」みたいな作品あるじゃないですか。なのに、一人二~三役でも違和感なく見れるんですよ。
あ、すいません。違和感はあります。紹介されているキャストに対して出てくるキャラクターの量がアホみたいに多い事です。
とにかくこの作品は間違いなくヤバいことをしています。何らかの法に触れていてもおかしくないと思われます。どこのなんのインタビューを見ればその答えを知ることができますか? 教えてください、歴戦の猛者たち。もしまだその答えが乗った媒体が無いのならば、演出家の中屋敷さんは、早急に葦原先生みたくQ&Aをしてください。
最後、演者がダンスをもう一度見せてくれるカーテンコールは、もはや、ランク戦における東春秋の存在くらい怖いです。……着替えどうしてんの?
DVDとか買ったら教えてくれますか? ……買いましょう。
私はいかに演出や小道具で原作を再現するのかヲタクなのですが、それで言えば、スパイダーに1番興奮しました。レーザーみたいなライトを会場中に張り巡らせることでスパイダーを表現しようと思いついたのは誰ですか??? 天才です。ありがとう、救われる命がここにあります。
地味に、手を曲げて隠すだけで欠損を描写するのも、シンプルだからそこ興奮しました。ありがとう。
ワールドトリガーステージ、ありがとう。
あと、そう言えばこれがヒュースとジャクソンの初邂逅(邂逅はしていない)かぁと思って、原作最新話を思い出し、感慨深い気持ちになりました。今は何も知らないジャクソンですけど、自分という人間を自称カナダ人に付きつけられるまでワーステも続いて欲しいですね。そこまで行けば修&香取葉子の絡みも見れますね。でも、そこまでストーリーがいったら、キャストの人繰りどうすんだろう。怖い。まんじゅう怖い。
そして、最後に。
チカ可愛すぎんか。は?
いや、チカは原作から可愛くて人としてカッコイイ子なんですよ。ゆっくりでも前に進める子。
しかし、其原チカはそういう次元の話じゃないです。全員がユズルになって思春期の奴隷と化します。あの少女性はどこから生まれていますか。
溝口修も植田ユーマも迅健介もいいんですよ。 他のキャストの方だって、美しいし、カッコイイし、最高。キャラが生きてるって思わせてくれる。
でも、其原チカはダメです。
あんなんで、チカオラ打たれたら、人間の形を保てなくなります。
はぁ。原作読も。
二宮さんとユズルの鳩原ギスギストークとか、自称カナダ人のお悩み相談室とか読んで、イイ感じに苦しい気持ちになって落ちつこ。
ワーステ、ワールドトリガー、サイコー!!!!!!!
以上です。
素晴らしい体験をありがとうございました。もし、次回作もあるのならば必ず見に行きます。
ここまで、私の拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。
p.s. 本編でA級ランク戦を描く余裕はないと思うのですが、舞台でやっていただけませんか? 葦原先生なら全く本編には絡まないランク戦のデータも用意してるんじゃないですか? それを舞台オリジナルストーリーとして展開できませんか。できませんか。そうですか。