【ライブメモ】功夫少女(カンフーガールズ)単独公演『赤壁閃電』at SHINJUKU WALLY 2022.06.18
僕は今きっと王道アイドル路線はあまり必要としていないのかもしれない。
携帯に殴り書きされた現場のセトリメモの数々を眺めていてふと思った。
公演データ
■日時 2022年6月18日㈯
■会場 新宿WALLY
■時間 OPEN 18:00 / START 18:30
■料金 ・優先¥2,000
・一般¥0
※それぞれ+1D
■公演 功夫少女(カンフーガールズ)単独公演『赤壁閃電』
■出演 功夫少女(カンフーガールズ)
セットリスト
公演感想
開幕前、フロアとステージの間に緋色のステージカーテンがかかっていて、
ステージの中が窺えない状態でそれが期待感を高める。
やはり紅い装飾は功夫少女の中華コンセプトに良く合っている。
欲を言えば渋谷近未来会館あたりでワンマンが出来たら、
まるで功夫少女の専用劇場の様な雰囲気になるんじゃないのかな。
なんて思っているうちに、どんどんフロアの後方までお客さんで埋まってきていて、今回の単独公演への期待感が表れている。
フロアが暗転していよいよ開幕か?と思いきや、
ステージカーテンが閉じたまま上部からスクリーンが降りてきた。
メンバーの紹介VTRが流される。これは先だって公式YouTubeに上げられていたものと基本的に同じ。
このティザー映像、横浜中華街でロケをしているみたいで雰囲気がすごく良く出ているし、メンバー衣装もゴテゴテした装飾がなくシンプルに赤を全面に出したすっきりとした仕上がり。
アイドル衣装らしくないといえばらしくないし、いかにも中華といった潔いスタイルだ。
このほか、もう一種類白を基調とした衣装もあり、
こちらのほうは各衣装にメンバーカラーが設えられている。
顔と名前と担当色が一致しないうちは、この白衣装の方がありがたい。
対バンやフェスは白、主催やワンマンは赤といった使い分けができそうだ。
それにこれからの季節、腕やお腹が露出している白衣装の方が涼しくて良さそう。野外フェスなんかで、赤一色の衣装を眺める観客の方も暑苦しく感じてしまうかもしれないし、涼やかな衣装の方が◎
さて、いよいよ単独公演の開幕です。
今回のセットリスト、基本的にデビュー公演のセットリストの流れを踏襲しながら、あいだに新曲の『虎虎老虎(トラトラタイガー)』を挟みこんだ形になっていた。
この新曲『虎虎老虎(トラトラタイガー)』、老虎でタイガーと読ませるわけだが、まあそのまま中国語の【 老虎(lǎo hǔ):トラ】 が語源だ。
ちなみに1つマメとして、ガンダムのモビルスーツ『グフ』は中国語で『老虎』もしくは『古夫(gǔ fū)』と表記する。
『古夫(gǔ fū)』はそのまま『グフ』の音写表記だ。
話しが逸れてしまいそうなので、公演の感想に戻ります。
1曲目『功夫物語(カンフーストーリー)』
1曲目の『功夫物語(カンフーストーリー)』は、
サビに入るところで「ハイ!ヤ!」の掛け声で始まり、
「今だ!飛び出せ ワンツーサンシー」とキャッチ―な歌詞が続く、
掴みには持って来いの初見でもちゃんとノれる楽曲になっている。
2曲目『獅子奮迅』
この楽曲はサビの振りが楽しい!
一回見てしまえばすぐに真似できるので、みんで一緒に「やっチャイナ やっチャイナ やっチャイナ~」と、手を出したり引っ込めたりすると非常に楽しい。
そして、歌詞がなかなか良くて、
今こうして地下現場に足繁く通う自分の背中を押してくれているかの様で、
とてもシンパシーを感じるし、楽しければいいじゃん!と、改めて思うのです。
ステージ上ではメンバーが楽しそうにパフォーマンスしていて、
一緒になって踊って楽しければそれでいいじゃん!
3曲目『虎虎老虎(トラトラタイガー)』は、
サビの振付は手を「ガオー」ってしながらフリフリする。楽しい!
けれど、曲の途中で割と頻繁に転調するので慣れないとついていくのが少し大変だなという印象。
4曲目『舞踏遊宴(ぶとうゆうえん)』から
5曲目『東方伝説(とうほうでんせつ)』へと繋ぎ、
着実にフロアの温度と湿度を上げていくメンバーたち。
ここまで『功夫物語』~『東方伝説』までとにかくアップテンポで攻めた曲のみで構成されていて、どの曲が功夫少女(カンフーガールズ)の代表曲かと問われると答えが出せない。
ラスト、6曲目の『満漢全席(まんかんぜんせき)』
満漢全席を聴いているとお腹が空いてくるし、無性に中華が食べたくなる。
歌詞のなかに、エビチリ、小籠包、餃子、チャーハンに回鍋肉と、
これでもかと料理名を詰め込んでくる。
しかしただ単にお腹が空くだけの楽曲ではない。
振付がとても可愛いので、口の中は中華になりつつも
各メンバーの可愛い姿を存分に堪能できる楽曲。
7人分の“可愛い”が詰め込まれているのだから、満漢全席と冠して差し支えない楽曲だろう。
そして、中華料理楽曲といえば
アンスリュームの『恋せよ!ぱらぱら半ちゃーはん』やSTAiNYの『恋餃子』が思い起こされる。
いつかこの3グループで中華対バンをやってほしい。
『満漢全席』だけ急に料理の格式が上がるのも面白い。
『満漢全席』のあとメンバーが捌け、
一旦紅いステージカーテンが閉じられます。
ここでアンコールが始まりほどなくして、
ステージ上方からまたしてもスクリーンが降りてきた。
スクリーン上に映し出されたのは、
7月18日に恵比寿CreAtoで行われる次回の単独公演『明鏡渭水(めいきょういすい)』の告知。
ちなみに、この渭水(wèishuǐ)というのは中国の黄河の支流の1つで、西安から西側へず~っと続いていて天水の辺りまで伸びているようです。
途中、今大流行りの『パリピ孔明』でお馴染み孔明さんが司馬懿と激戦を繰り広げた五丈原の北側をこの渭水が流れていたりします。
調べてないですけど、この五丈原はもしかしたら渭水が作った河岸段丘かもしれませんね。
また横道にそれました。
次に、『獅子奮迅』のサブスク配信の決定。
更に、この恵比寿CreAtoで披露予定の新曲『秘密幽玄』の発表だった。
この次回新曲の『秘密幽玄』は、アンスリュームが誇るリリックの天才ちぎらちゃん作詞によるもの、そして作曲にはこれまたアンスリューム楽曲を多数手がけるRYO-P氏作品ということがこの場で発表された。
この制作陣2人がタッグを組んだ代表曲といえばやはり怪作『アンスデーム』(アンスリューム)を挙げないわけにはいかないだろう。
この2人をブッキングできただけでもう良曲確定といわんばかりに期待値が高まる。
スクリーンでの告知が終わり、いよいよアンコールの始まり。
紅いステージカーテンが再び開きます。
アンコール1曲目に新曲の『虎虎老虎(トラトラタイガー)』、
2曲目に『獅子奮迅(ししふんじん)』を披露しENDMCへ。
大満足の単独公演でした。
あとがき
デビューして1か月、まだまだこれからではあるものの、
現時点でこれだけのステージを披露できるのだから素直に凄いなと感心してしまう。
メンバーもトークの上手な子もいれば、可愛い系からキレイ系まで幅広く揃えられた7人。
今日はなんとなく、咲月 仁乃さんと
藍谷 依茉さんの2人がよく視界に入ったのでたくさん見た気がします。
グループ1の高身長176㎝を誇る緑川 希星(みどりかわ きらら)さんは断トツに目立つのですが、この2人も身長高めでステージ映えすると思いました。それに2人ともお姉さんみがあってとてもキレイでした。
僕個人的にはグループコンセプトも楽曲もなかなか面白いし、
周りを見渡しても似たようなところが見当たらないので、
頑張ってどんどん大きな舞台に出てもっとたくさんの人に見つかればいいなと思うグループの1つです。
決してイロモノ狙いのグループではなく、ちゃんと実力で真正面から殴り合う系のしっかりとしたコンセプトのグループです。