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【観劇メモ】エッグスタープロデュース公演『 Juliet 』 @両国 Air studio THEATER 2022.12.05


お芝居観てきました。今回は、エッグスタープロデュース公演『 Juliet 』という舞台でした。約1週間という身近い公演期間で、曜日と時間帯によって3つの班に分かれて公演が行われ、キャスティングも班ごとにそれぞれ違っています。そのなかのA班の千穐楽公演を観てきました。

近頃は地下アイドルの現場に付きっきりでなかなかお芝居を観に行く時間が確保できていなくて、前回舞台を観たのが帝劇でおこなわれていた【ミス・サイゴン】。あれからもう3ヶ月以上あいだが空いてしまっていました。

あらすじも内容も有名な舞台とは違って今回の『Juliet』は全くの初見、ただ『ロミオとジュリエット』がテーマとして扱われているのかな?といった予想が付く程度。一体どんなお芝居が観られるのかとても楽しみでした。

両国 Air studio THEATER

今日お邪魔した両国のエアースタジオはこれぞ小劇場といった趣きがありつつも、とても清潔感のあるさっぱりとした作りでした。座席は階段状に5段ほど段差が切ってあり、1段ごとに9席ほどといった座席構成。

一番前の席だとちょうど演者と目線が合うぐらいの高さに落ち着く。それより上の席だとちょうど舞台を見下ろす格好になり、前の人の頭なども全然邪魔にならずお芝居に集中できました。

飛沫防止用のアクリル板が舞台前方に立てられていて、感染対策はしっかりと取られていました。けれど、臨場感の面でもそうだし、やっぱり声の通り方とかを考えると無い方がベストかなとも思いました。

宮瀬由菜さん

今回どうしてこの『 Juliet 』というお芝居を観に行ったのかというと、最近僕が通っている地下アイドルグループ功夫少女のメンバーでピンク色担当の宮瀬由菜さんが出演しているから。


最近の宮瀬由菜さんのTwitter投稿のみならず、他のメンバーの言動からも由菜さんがこの舞台に向けて頑張っている様子が伝わってきていたので、とても楽しみでした。

この舞台は、宮瀬由菜さんが所属しているエッグスターという芸能事務所が主催?している舞台で、宮瀬由菜さんを含めて他の役者さんもほとんどがエッグスター所属で固めている印象でした。


宮瀬由菜さんが所属しているアイドルグループ 功夫少女関連のnote記事は以下にまとめてあります。


エッグスタープロデュース公演『 Juliet 』

公演データ

公演はタイトルのとおり『ロミオとジュリエット』を下敷きにしたお芝居で、「ロミオとジュリエットが死ななかったら、あの後どうなってたと思う?」という、劇中のセリフにも登場するキャッチーな言葉が印象的で、そのセリフのとおりこの IF が物語の中盤以降意味を持ってきます。

ロミオとジュリエットが死ななかったら、あの後どうなってたと思う?

■日時 2022年12月05日 月曜日
■会場 両国 Air Studio
■時間 開場 11:30 開演 12:00
■料金 ・予約/当日:¥4,200
■公演 エッグスタープロデュース公演『 Juliet 』
■出演 宮瀬 由菜/日野 ゆかり/石川 茉奈/夏井 涼帆/北山 佳奈/浜崎 康/佐藤 京耶/青山 大輝
■その他 脚本:藤森 一郎 演出:多田 明日香


概要

千穐楽を終えたとはいえ、今後も引き続き上演されていくお芝居だと思うので詳しい内容は差し控えて、パンフレットに書かれていた概要だけを載せます。

高校時代、演劇部の部室で、「ロミオとジュリエット」の稽古をしていた演劇部員たち・・・
卒業して数年後、当時ジュリエットを演じていた彩のもとに届いた結婚式の招待状・・・
彩は、高校演劇部の部室に皆を呼び出した・・・その招待状の差出人を探す中で、皆が忘れている部員が一人いることに気づく・・・そこに現れたのは・・・

公演パンフレットより抜粋

といった流れで、中盤からもう一人の部員の存在が明らかになることによって話しが転がり始め、その忘れられていた部員の正体をめぐっていよいよ物語の核心に迫っていきます。なかなかサスペンス要素があって、目が離せない脚本でした。


感想

ネタバレしないように感想を書くのも難しい脚本なので、ことばを選び選び書こうと思います。

全体を通して、脚本が面白くてそれでいて高校時代の回想シーンでは笑いもあったりでとてもテンポよくお話しが進んでいきました。1時間という比較的短めの部類に入るお芝居ではあったものの、中盤~後半にかけても中だるみすること無く小気味よいリズムで最後までお芝居が進んでいったと思います。

物語の中盤、大きな種明かしがあってからの加速感と没入感は役者さんの演技力によるところが大きい。気がついたら少し前のめりになって役者さんの動きやセリフに見入っている自分がいました。

「ロミオとジュリエットが死ななかったら、あの後どうなってたと思う?」という問いかけに対して劇中で答えを導き出すわけなのですが、そのあたりの終息のさせ方と物語の終わらせ方が綺麗にまとまっていたなあという印象。

お話しの題材は『ロミオとジュリエット』なのですが、実のところデカルトの存在論に焦点が当たっていて、物語の背骨はここにあると僕は考えています。

自分を定義するものとは何か、自分を形作るものとは何か。
といったといを物語の中で何度も投げかけられます。

自分に関わる人達の記憶が自分を形作るのか、それとも自分が信じている自分こそが唯一の自分なのか。

1時間の舞台を見ながらもずっと哲学をしているような気持ちになるお芝居でした。

モロにネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、宮瀬由菜さんが演じた役どころは、とても役作りが難しそうなキャラクターで、どうやって役を入れていったのかそのへんの苦労話を機会があったら今度聞いてみたいですね。
どれぐらい稽古期間があったのかわかりませんが、アイドル活動も平行させながらよくあの役をやりきったなと、凄いなとおもいました。

また機会があれば宮瀬由菜さんのお芝居観てみたいです。

出演者の方々

宮瀬由菜さん


夏井 涼帆さん

北山佳奈さん

日野ゆかりさん



以上です、最後までお読みいただきありがとうございます。


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