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【ライブレポ】NO❤︎AF 東名阪ツアー「OPERATiON iDOL TOUR 東京ONE MAN SHOW」

NO❤︎AF(ノーアフ)は”あいがけスパイスカレー”だ!

ライブが終わったあとのなんとも心地よい汗と疲労感に包まれながら、下北沢SHELTERのフロアを漂っているときにふとそう感じた。NO❤︎AF(ノーアフ)という音楽は”あいがけスパイスカレー”だ!と。

LIVE MEMO

このNO❤︎AF(ノーアフ)というアイドルグループは名古屋拠点のアイドルグループです。僕がこのグループを知ったのは昨年(2023年)の夏頃。

昨年の秋口に東京遠征があったのですが(9月と10月)、私のスケジュールとのかみ合わせが悪く残念ながら行けなくて枕を濡らしたのでした。

それから約1年後の今回ようやく東名阪ツアーの東京ワンマンライブを観に行くことができました。マジで今か今かと待ち構えていたので念願の初参戦でした。

しかも場所は下北沢SHELTER!否が応でもテンションがあがる!


ワンマンはお昼からスタートでした。

アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の影響で、海外からの観光客とおぼしき人達がSHELTERの入口で記念撮影している姿がちらほらと。

11時30分の入場時間になり、待機列が続々とSHELTERの中に吸い込まれていきます。私も続いて中へと進みます。

初見のグループでしかも初参戦がワンマンということもあって、開演前からずっとドキドキ・ワクワクしっぱなしでした。

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そして開演予定の12時ぴったりに遂にノーアフのライブが始まりました。


1曲目は「東京」というまさに東京ワンマンらしい楽曲からスタート。作詞はメンバーの心安かなえさんです。

そこから「Sign」→「アイアイ」と繋ぐ。

「アイアイ」は曲中のフリでまさにモンキーダンスが入るのですが、まさかアイドル現場でモンキーダンスをすることになるなんて夢にも思わなかった。皆でアイアイしてとっても楽しかった。

「アイアイ」のあと短いMCを挟んでの4曲目「 恋々 れんれんドリーマー」。

この 恋々 れんれんドリーマーが正統派ど真ん中の王道アイドルソング楽曲で、ここまでのスカビート3曲(東京、Sign、アイアイ)から大きく逆方向に振られた。

この振り幅の大きさをフロアで体感したこの瞬間がNO❤︎AF(ノーアフ)の楽しさを身をもって実感した瞬間だったかもしれない。

セットリストの妙はあれど、それはスカ楽曲もアイドル楽曲も好きな自分だからこの振り幅の大きさが楽しいのか、はたまたNO❤︎AFというアイドルのパフォーマンスがそうさせているのかは実際に現場で各々が確認して欲しい。

小気味いいスカ楽曲のなかにこうした王道系アイドル曲を放り込まれるとドキッとすること間違いなしだ。

王道キャッチーな楽曲もさることながら、サビ部分のフリのわかりやすさ、初見でもすぐに真似ができる容易さノリやすさは特筆する部分だろう。

それもそのはず、この楽曲の振り付けはKolokolやAxelight、にっぽんワチャチャ、ぜろから☆すた→と等、主に中部・関西方面のアイドル楽曲に膨大な数の振付を提供しているKentaOhki氏という納得の布陣。

恋々 れんれんドリーマー」はこの記事を執筆段階ではまだ音源がリリースされていないが、8月14日に発売されるNEWアルバム「OPERATiON iDOL」に収録されている。


そして次曲の「Suki♥P」もどちらかというとアイドル寄りに近い楽曲ではあるんだけれど、しっかり裏打ち仕上げになっていて先程の「 恋々 れんれんドリーマー」と比べるとフェーダーをだいぶSKA側に寄せている。

「Suki♥P」はアイドル楽曲といえばアイドル楽曲に聴こえるし、SKAと言われればちゃんとオールドスクール寄りなSKA楽曲に聴こえるバランスの良い楽曲だった。

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6~7曲目の「KEPPA-RE-RIN」と「Love me do I love you」ではメンバー全員がフロアに降りてきてオーディエンスのサークルの中でパフォーマンスを披露。

しかも曲中にポイントポイントでフロアに降りてくるんじゃなくて、メンバー4人ともずっとフロアに降りっぱなしでずっとサークルの中に居続けてくれて、そのグルーヴ感がめちゃくちゃ楽しかったです。

そもそもこのノーアフ現場は今日見た感じモッシュ、サーフ、リフトなど大体OKっぽいので(ステダイはたぶんNG)、フロアで遊ぶのが好きな人だったり、よりグルーヴィーな雰囲気を好む人は合うのかなと思いました。

かといって騒がずじっくり見ようと思えば全然見れるし、ドリンク片手に気持ちよく揺れることもできる。カメラ撮影もOK(静止画のみ)なのでその辺はちゃんと棲み分けができている印象。概ね包容力のある現場感で、フロアの自由度は高いなという印象でした。

こういう自由度の高いフロアの雰囲気は名古屋っぽいな~と感じたし、食べ方は人それぞれで自由な食べ方やトッピングでカスタマイズが出来る あいがけカレーみたいだと思いませんか。

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続いて「BULL」から始まる後半戦はこれぞSKA!というセットリストが組まれていて、ラストまで本当に気持ちよく踊れました。

「BULL」はノーアフの代表曲とも言えるぐらいSKAとPOPが楽しく融合していて、それでいてちゃんとホーンや裏打ちカッティングが効いていて踊っていても楽しい。

その他、10曲目の「砂漠に咲く一輪の花」(kemuri 津田紀昭さん作曲)→12曲目「ONE TWO」(GELUGUGU カバー曲)からのトリに「it's show time」(POTSHOT RYOJIさん作曲)という個人的にご褒美のようなセットリストでした。

その中でもGELUGUGUのカバー曲「ONE TWO」を実際にライブで体感できたことが嬉しくて、心ゆくまでスカダンスさせてもらいました。

嬉しさに加えて、この「ONE TWO」っていう曲をGELUGUGUがリリースした当時から聴いているのに初めて観に行ったアイドルがそれを歌っているという不思議な感覚もありました。これもまさに新しさと懐かしさのあいがけカレーといったところだろう。

原曲は20年以上前にリリースされたにもかかわらず、いまだにその楽しさは輝きを失ってはいなかった。それはスカパンクのポテンシャルの高さを表していると同時に、NO❤︎AF(ノーアフ)が歌うこの「ONE TWO」はスカパンクの楽しさとアイドルの楽しさが見事にミクスチャーされた1曲とも言える。

原曲にアレンジを加えているのですが、アイドル楽曲寄りにチューンナップされたそのアレンジの良さも際立っていました。

これはやっぱりあいがけカレーだ。いや、メンバーとプロデューサーとRUDIESの愛が詰まった愛がけカレーだ。

記事のなかでこんなに”カレー”を連呼することが無いので、今すごくカレーが食べたい。

アンコールは「自分記念日」でした。とにかくあっとう間に駆け抜けた大満足の60minでした。

メンバーもにこにこオーディエンスもにっこにこ、みんなにこにこ。いやー楽しかった。

今のところ年1ペースぐらいでしか東京遠征が無いので少し寂しいのですが、また次回も参加したくなるそんなあと引く美味しさのスパイシーなライブでした。

楽しいひと時をご馳走様でした。

セットリスト

M0 SE
M1 東京
M2 Sign
M3 アイアイ
MC
M4 恋々 れんれんドリーマー
M5 Suki♥P
M6 KEPPA-RE-RIN
M7 Love me do I love you
M8 BULL
M9 旧 弱虫コントラディクション
M10 砂漠に咲く一輪の花
M11 REVOLUTION
M12 ONE TWO
M13 it's show time
END MC
E1 自分記念日

NO❤︎AF 東名阪ツアー「OPEPATiON iDOL TOUR 東京ONE MAN SHOW」 2024.08.04 


終演後メンバーのSNSなど

・虹乃ひまりさん

・雫姫みゆうさん

・黒坂せいらさん

・プロデューサーのiSO-YANさん


LIVE STATUS

Live Info

■日時 2024年8月4日 ㈰
■会場 下北沢SHELTER
■時間 OPEN 11:30 / START 12:00
■料金 ・一般¥2,400 ・当日¥2,900 ※それぞれ+1D
■公演 NO❤︎AF 東名阪ツアー「OPERATiON iDOL TOUR 東京ONE MAN SHOW」
■出演 NO❤︎AF心安かなえ虹乃ひまり雫姫みゆう黒坂せいら
■その他 


衣装

8月13日のダイアモンドホールワンマンで新衣装がお披露目予定ですが、現・黒衣装はベニノオトさん制作。

黒基調でいろんな箇所にワンポイントで市松模様が施されているのがとてもおしゃれ。

あと今回実際にステージを見ていて感じたのは、スカダンスがやりやすいスカート丈設定だなと思ったのと、スカダンスをやってるときのスカートの広がり方がとても可愛い。


NEWアルバム「OPERATiON iDOL」

今回の東京ワンマンで披露された楽曲が4曲収録。

アルバムの概要やメンバーのインタビューなどが激ロックで公開中です。


「OPERATiON iDOL TOUR FINAL」

そんなノーアフですが、8月13日に名古屋ダイアモンドホールで東名阪ツアーファイナルのワンマンライブを控えています。

しかもGELUGUGUがサポートバンドに入ってのバンドセットワンマンという、なんだかよくわからないぐらい豪華な内容になっている。

さらに、そんな豪華なバンドセットライブを一般¥500円で見れるっていうんだから狂気の沙汰ではない。

私はスケジュールの都合で参加を見送っているのでこの日の夜はまた枕を濡らすに違いない。

このライブレポを読んで少しでもノーアフが気になったら是非ワンコインをお布施するつもりで13日の夜ダイホにふらっと行ってみて欲しい。

それともう1つ、昨今チェキ券の値上げをするグループが散見されている状況のなか、ノーアフはサ有り¥1,000を維持し続けています。軽率にチェキ撮りに行けちゃいますね。メンバー全員と撮っても¥4,000ですよ!

08.13(火)名古屋ダイアモンドホール
「OPERATiON iDOL TOUR FINAL」
サポートバンド GELUGUGU
OPEN/START 18:30/19:00
https://t.livepocket.jp/e/noafoneman



AFTER TALK

アフタートークということで、ここからはライブレポートからは少し離れて、個人的な独り言を書いていくコーナーです。

きっかけ

私がNO❤︎AF(ノーアフ)を知りそして気になったきっかけは、アルバム「TOO MUCH TOO iDOL」の参加アーティスト陣の凄さに目が止まったから。

何がどう凄いのか分からないですよね、WEBに掲出されているアルバムの商品説明文を以下に引用します。

KEMURIの津田紀昭、POTSHOTのRYOJI、GELUGUGUのGENといった日本のSKAシーンを築いてきた3人と飛ぶ鳥を落とす勢いのスカパンクバンド、FrisbeeDogから楽曲提供を受けた渾身のアルバム

HMV&BOOKS online 「TOO MUCH TOO iDOL」(https://www.hmv.co.jp/product/detail/14163845)

”KEMURI”、”POTSHOT”、”GELUGUGU”!!!!

この3つのバンドが90年代~00年代のスカパンクシーンに与えた影響を目の当たりにしてきた私からすると、この3バンドの並びはテンションが上がらずにはいられない。

もちろん当時のライブの熱量やその勢いを直にLIVEで感じてきたからこそ胸が熱くなるのですが、この「TOO MUCH TOO iDOL」に収録されている3つの楽曲提供曲に3バンドそれぞれのカラーがしっかりと色濃く反映されていることが嬉しかった。

そんな豪華なアーティスト陣から楽曲提供を受けているこのNO❤︎AF(ノーアフ)というアイドルグループってどんなステージを魅せてくれるんだろう?と、俄然興味が湧いてきたのでした。

これが私とノーアフとの出会いです。


スカダンスって

ノーアフの公式SNSや各メンバーのSNSを見ていると頻繁に登場するワード”スカダンス”

ツーステは知ってるけどスカダンスってなに?

ノーアフの公式Youtubeに上がっている「REVOLUTION」という楽曲のMVを見てもらえると、スカダンスがどういうものを指しているのかが判る。

メロ部分で腕を振り上げながらその場で走ってるような振りを繰り返しているのがいわゆるスカダンスです。

メンバーが踊っているスカダンスはとってもキレイに踊れていて、間違いなくお手本にできるレベルに上手。

あと、メンバーの心安かなえさんが自身のTikTokで頻繁にアップしているスカダンスの動画もすごくお手本になります。

※動画の中で使われている楽曲が「ONE TWO」の原曲です。

こうやって各種SNS等を通じてSKAアイドル=スカダンスという認知のされ方がこれからもっともっと広まって欲しいですね。

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一方、スカダンスに比して地下アイドル現場では一定の市民権を得ているツーステップ(ツーステ)。
ツーステは正しい形と振りを練習して覚えて、決まったステップを踏むのがカッコいいのかなと私なんかは傍から見ていて感じています。

けれどもスカダンスなんて裏打ちのリズムに乗って自由にステップを踏みながら気持ちよく身体が動いていればそれがスカダンスだ。

ツーステほど場所も取らないし(ほぼひとり分のスペースでOK)、ツーステみたいに練習をしなきゃ出来ないステップでもないから普段現場でステップを踏んだりすることに二の足を踏んでいる人も一緒にズチャッズチャッ♪の裏打ちリズムに乗って気持ちよく動くだけでほら楽しいでしょ?

アイドル現場において振りコピにしろツーステにしろ、皆同じ動きで揃える日本的な様式美がそこにはあるにはあるんだけれど、SKAやSKAPUNKってもっと自由で良くって、型にハマった既成概念や様式をぶち破った先に面白さがある。

そういう精神的姿勢の象徴としてスカダンスというアイコンがあると思っているので、もっと色んな人が気軽にフロアでステップを踏んでスカの楽しさを体感して欲しい。


あいがけスパイスカレー

本文のライブレポートのほうで随分あいがけカレーというワードを使ったので我慢できずにさっきカレー食べたんですけれども、ノーアフはやっぱりあいかげカレーだと思うんです。

地下アイドルのサブカル的スパイスがピリッと効いていて、自由度が高いノーアフのステージ。

スカアイドルの楽しさや魅力を直接伝える演者のアイドル力はもちろん大事なんだけれど、2色の異なるルーの分量や味付け(SKAとアイドルの融合)といった、その辺のさじ加減はホントに運営さんのセンスと腕の見せ所だと思う。

とともに、それらを目の前に供されたRUDIESが自由な発想で遊び(食べ)尽くせるか、違う界隈から見に来たオーディエンスを惹き込む開かれたマインドを持ち続けられるかっていうのはこの先グループが伸びていく一つの鍵になる気がする。


スカイアドルの未来

このノーアフをプロデュースしているiSO-YAN氏が手掛けているグループ以外で僕はスカアイドルというジャンルを標榜しているグループを知らない。

スカチューンな楽曲を持っているアイドルは現場に通っていると幾つも散見されるんだけれど、スカアイドルというジャンルで勝負に行っているグループは今このノーアフだけだとおもう。

コロナ以前と比べて段々と縮小傾向に歯止めが効かないこの地下アイドル市場において、減少していく既存のパイを奪い合うよりもスカアイドルという誰もまだ手を付けていないジャンルを打ち出して勝負し続けているこのノーアフと言うグループに賛辞を惜しまない。

これからもライブ、楽曲リリース、イベントなど動向を注目していたいグループの1つですし、きっとこれからも頑張り続けてくれるだろうという希望的観測も含めSKAアイドルの未来に期待を寄せている。

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NO❤︎AF(ノーアフ)、関東の地下アイドル界隈ではまだまだフューチャーされていなくて勿体ないな、もっと見つかって欲しいしもうちょっと東京に遠征来て欲しいなと思いライブレポを書かせて頂きました。

それとその昔スカパンクキッズだった私を好きなだけ遊ばせてくれたスカパンクへの恩返しの気持ちもちょっとあったりなかったり。

というわけで最後までお読みいただきありがとうございました。



万が一サポートして頂けるような神がいらっしゃいましたら、取材費としてありがたく使わせていただきます。