荒川サイクリングロード端から端まで走ってみた【左岸編】
梅雨入り前の6月上旬早朝、前々から気になっていた通称荒川サイクリングロード(荒サイ)はどこからどこまで伸びているんだろう?を解明するべく愛車(GIOS MISTRAL CHROMOLY)にまたがった。
もちろん荒川を挟んで左右に別れている(右岸側・左岸側)ので、今回は左岸ルートを攻略してみることにした。
まず事前に決めておいた今日のコースをあらかじめおさらいしておきます。
自宅を出発して、
自宅→左岸始点(ゼロキロポスト)→左岸終点(標柱二号)→自宅
というルート(約180km)を一日かけて走ることにした。
輪行すればわざわざ荒サイの2倍近い距離を走らなくてもよいのだけれど、自転車で出かけるときは完全自走する決まり(縛り)を自身に課しているのでしかたがない。
さて、久しぶりの自転車関連note張り切っていきましょう!
自宅を早朝に出発してちょうど6時すぎに左岸の始点に到着。
ロングを走るときは大体いつも「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう」とか、「パンクしないかな」「道に迷わないかな」とか、とにかくネガティブなことが頭をよぎって離れないんだけれど、こうしてスタート地点に立つと覚悟がきまる。
ゼロキロポストから数m離れたこの案内場の前でも一応写真を撮っておいた。
ここまでもうすでに自宅から10km以上走ってきているのですが、いよいよここからスタート。長い一日がはじまります。
スタートして1時間ほど走るとあの有名なキッチンとれたてが見えてきました。自販機で飲み物でも買おうかなと入口に向かうと、
まだ開いてませんでした。
キッチンとれたての門の前で持ってきた麦茶で一旦水分補給をしてから、気を取り直して先を急ぎます。
更に上流へ進んで彩湖に到着。
撮影スポットのにょろにょろでとりあえず写真を撮ってから東屋で10分ほど休憩しました。
秋ヶ瀬橋に出る前に園内のトイレ前にある自販機で飲み物を補給。荒サイは道中の自販機スポットをある程度把握しておかないと夏場は特に詰みやすい。
秋ヶ瀬橋→羽根倉橋を越えると人も自転車も次第に少なくなってくる。ローディーの人と時々すれ違うぐらい。
羽根倉橋を越えて大宮けんぽグラウンドの手前あたりでしょうか、まだ35.6km。。。
ここから先、通行止めやら迂回やらグラベルやら初見殺しがいくつかあるんですけれど、そこはナビと気合で乗り越えます。
なんやかんやでえのぼく(榎本牧場)まで到着。
アイスを食べながら日陰ですこし休みます。
えのぼく(榎本牧場)に行くたびに毎回スタンプカードを忘れるので、いつも新しいスタンプカードを貰っている気がする。
あまり長い時間休んでいると、ここで引き返して近所の居酒屋で昼飲みしたくなってくるので先を急ぎます。
えのぼくを出発してすぐ、ホンダエアポート方面へ抜けるときに通る樋詰橋(埼玉県桶川市)にさしかかる。
荒川の水かさが増したら沈むように作られている沈下橋なんですけど、見た目が可愛くて好きな橋。流されてもいいように橋脚が細いのも可愛いポイント。
◇
樋詰橋から更に北進して太郎右衛門橋(埼玉県川島町)を越えたところに、以前から行ってみたいスポットがあったので休憩がてら立ち寄ることにした。
GoogleMapで荒サイのルートを調べる度に以前からずーっと気になっていた桶川飛行学校平和祈念館へ。
館内はすべて無料で見学が可能なんですけど、無料とは思えないほど展示資料が充実していました。
一人で館内を見学していたら施設の職員の方から声をかけて頂いて、飛行学校の成り立ちや施設の解説を丁寧にしていただいて理解がより深まりました。
のどかな住宅街の中にぽつんと敷地があるのですが、ここだけ時間が止まったようななんとも不思議で心地の良い静かな気持ちで見学ができました。
祈念館のすぐ近く、住宅街の至る所に境界標が残っているのでこれもとてもよい。
是非一度訪問してみてはいかがでしょうか。
平和祈念館を後にして荒サイのコースに復帰。
圏央道→荒井橋(埼玉県北本市)→御成橋(埼玉県鴻巣市)を抜け、いよいよ荒サイの奥地へと入っていきます。
御成橋の先、大間見晴らしの丘に上ったところでちょうど12時だったので、ここで一旦お昼休憩にします。お昼休憩といっても携行食をボリボリと食べるだけ食べて上流を目指します。
大間見晴らしの丘から少し進んだあたりで62.4kmのポスト。
このあたりからキロポストの数字をあたまの中で2倍して(62.4km×2=124.8km)は、まだこの倍の距離走るのか・・・と憂鬱な気持ちになる。
そうしているうちに糠田橋(埼玉県比企郡)を越えて、糠田排水機場前に到着。
糠田排水機場から北に伸びている武蔵水路沿いに走っていくと利根川に接続できるようだ。ようだというのはここを通って利根サイに行ったことが無いから。
更に荒川を上っていき大芦橋(埼玉県鴻巣市)の手前に日本一長い水管橋、荒川水管橋が見えてくる。
1100mあるらしいんですけど、果てしなく長い。そして、この水管の上を端から端まで駆け抜けたい衝動に駆られる(やらないけど)。
大芦橋→久下橋(埼玉県熊谷市)→荒川大橋(埼玉県熊谷市)を抜けた辺りから道の状態がすこぶる悪くなる。
しかもアスファルトがぼこぼこしてるだけでは飽き足らず、熊谷大橋(埼玉県熊谷市)を越えた先は遂に下草ぼうぼうのグラベルロードに突入。
しっかりキロポスト表示(79.6km)が立っているのでここを行かないわけにはいかない。
ポスト立てる前にアスファルト敷けよ・・・とか、ぶつぶつ一人で文句を言いながら砂利の上を数百メートル進むと大麻生陸閘が見えてきます。
陸閘ってのはどうやら普段は人が往来できるように堤防をわざと開けてあるところを言うようです。もちろん増水したときには閉めて、堤防本来の役割を果たすみたいです。
大麻生陸閘を境にグラベルロードがなくなってまたアスファルト敷きの道に戻るのですが、相変わらずボコボコしていてとにかく走りづらい。
疲れと暑さで終始独りでぶつぶつ文句を言いながら自転車を漕いでいると、まもなく明戸白糸の滝(埼玉県深谷市)が見えてきた。
なんか普通にめっちゃいい場所で、自宅からもっと近かったらちょくちょく立ち寄りたいと思えるぐらい。
ここに座って日がな一日ぼーっとしながらビール飲みたい。
さて今回のライドはいよいよ佳境を迎える(唐突)。
明戸白糸の滝からホントにもう目と鼻の先に、荒サイ左岸の最後のキロポスト表示が立っている。
これがラストキロポスト!ででーん!!
これの2倍走るんだよ、2倍だよ、、2倍(83.6km×2=167.2km)、、、。
と、ここでさっさと引き返したいところなのですが、本当の終点はもう少し先にあります。
最終キロポスト表示から更に300mほど上ったところに真のラスボスが鎮座していました。
なんかよく分からないんですけど、ここに無造作にちょっと斜めに立っているこの『標柱二号』っていうのが荒サイ左岸終端らしいんですよね。
まあ、荒サイ右岸終端にも同じく『標柱二号』が立っているみたいなので、そういうことならそういうことでいいと思うのでそういうことにしておきましょう(難しいことはよく分からないので)。
とはいえ、一応この石柱のプレートに書かれている【河川法施行令第16条の4】をひくと、
となっており、ぱっと見まあなんだかよく分からない。
とりあえず通称荒サイの正式名称が「緊急用河川敷道路」なので、上記条文の【三のイ】の条項に該当する部分というくくりでその区間を荒サイとみなすならば、たしかにこの標柱第二号の範囲区間が荒サイであるという根拠にはなるかなと。
というわけで今回の目的、荒サイ端から端まで走ってみた【左岸編】は目的を成就した!のでした。
あとは来た道を帰っただけなのであんまり写真撮ってないんですよ。
コスモスアリーナふきあげ(埼玉県鴻巣市)の脇に併設されている、『鴻巣市コウノトリ野生復帰センター 天空の里』のところにあった自販機とかを謎に写真に収めていたり、
大宮けんぽグラウンドの近くの夕陽ケ丘で休憩しているときに撮った夕日ぐらい。
休憩は1時間に一回は必ずとるようにしていたんですけど、疲労はたいしたことなくてただひたすら尻が痛い。ただそれだけでした。
ロングライドのときはいつもそう、復路は尻の痛みとの戦いという虚無ライドをいつもやっている。
まあなんだかんだ尻が痛いぐらいで怪我も事故もなく無事に帰宅できたので結果オーライといったところです。
次回は荒サイ右岸を端から端まで攻めて、荒サイ完全制覇を成し遂げてやろうとおもっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。