タンパク質の分子量(kDa表記)と残基数の大まかな対応
生物系の方はタンパク質の分子量を表現するときに「○○kDa」と表現しますね。シミュレーションをやっている立場からすると、残基数で言われたほうがわかりやすいのですが、そこは色々事情があるのでしょう。
そんなわけで心のなかでkDaを残基数に言い換えるために、大まかな対応を確認しておきます。
Daとは何か?
そもそもDaとは何でしょう。これは原子量と全く一緒です。12C(炭素12)の原子量は12ですが、すなわち12Daということになります。
アミノ酸のDa
各アミノ酸の分子量(Da)は以下の表記になっているそうです。ただし、ペプチド結合すると、水が抜けるので18Daほど減るそうです。
wikipediaからの引用。
kDaを残基数の大まかな対応
もちろん厳密に対応するわけではありませんが、便宜上考えてみます。タンパク質にも色々ありますし、各アミノ酸でどれが多いなどあるでしょうが、一切無視します。自分の心の中で使うだけなので適当でよいのです。
上記の表のDaからペプチド結合で18Da引かれたとすると、だいたい120-130くらいが平均値になりそうです。間をとって仮に125 Daとしますと、
10kDa = 80残基くらい
ということになります。この関係を覚えておけば50kDaはだいたい400残基だな、とかそういった想像もしやすいわけですね。もちろん目安ですのでずれることも多いとは思いますが、悪しからず。