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コナねる日々

外出を控える日々が続く中、ワンちゃんやネコちゃんが一緒にいてくれたら、どれだけ癒されるだろうと思わずにはいられません。とはいえ、癒され衝動から動物を飼いはじめるのは慎重にならざるをえません。

外出を規制され、アメリカではヒヨコを飼う人が増え、フランスでは、主食を供給するパン屋さんは営業を続けているにも関わらず、自宅製パンが流行っていると聞きました。捏ねれば適度な弾力を持って押し返したり伸びるパン生地の感触と人肌に近い温もり、発酵という形で目に見えるイースト菌や酵母の活動、焼き上がりの香りは、触覚的にも嗅覚的にも生き物とともにいることや、自分が何かを作り育てていることを実感させてくれるからかもしれません。

そんなわけで、今こそ微生物と発酵に注目です。パンに限らず、納豆、ぬか漬け、ヨーグルト、キムチ、お味噌に醤油、ナンプラー。

出版社の中にも”発酵”を得意とする、その名もferment booksというスペシャリストがいます。
アメリカの発酵カルチャーの伝道師?サンダー・エリックス・キャッツがzineを通して紹介した発酵メニューの翻訳本「サンダー・キャッツの発酵教室」などを発酵、じゃなく発行しています。この本の中では、キャベツにお塩をなじませて寝かせるだけでできる、超シンプルな発酵食”ザワークラウト”をはじめとした数々のレシピと発酵の歴史が紹介されていいます。
タコシェではferment booksさんが、タイのナンプラー工房を訪問した様子を記録したzineもお取り扱いしています。表紙イラストは秋元机さん。

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そしてferment booksさんに教えていただいた、おすすめ本が、下関崇子さんの「暮らして恋したバンコクごはん〜タイ料理レシピコレクション」。日本でも入手可能な材料を使って作れるタイの家庭料理レシピ集ですが、自家製のナンプラーの作り方(カタクチイワシを塩漬けして約一カ月発酵させる)のほか、お肉を発酵させて作るソーセージとか、ちょっとチャレンジングな料理もあり。

手前味噌と言うけれど、手前ナンプラー、手前ソーセージなどホームメイドの世界は、規格に縛られないzineの世界にどこか通じます。

自宅時間が長い今、腐らず、発酵でもって楽しく美味しい食生活を送りたいです(体重増まっしぐら)。

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