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タロット占いでご相談の多い「あの人の気持ちを知りたい」

いまわたしは、無料鑑定を募集したり、あるサイトで低価格で占いを販売したりしてタロット勉強中なのですが
その中でもやっぱりたくさん来る「あの人の気持ちを知りたい」というご相談。

未熟なワタクシにはどうしても「知らんがな」という気持ちが出てきてしまうの。ごめんなさい。
その「知らんがな」をもう少し丁寧に具体的に見つめてみると
自分には「彼の気持ちを、全く知らない赤の他人の第三者に聞く、というとんでもない解決法がないから、それは占いではできない」と思っている
ということです。

確かにわたしも旦那さんと結婚する前にそのような気持ちに陥っていたことはありました。
「彼は結婚についてどう考えているのだろう?」
「結婚したくないと言っていたけど、本当にそう思ってるのかな?」
「結婚したくないってことは、私のことを大切に思っていないってこと?」
そんなことをいろいろいろいろ考え倒して苦しんだことはありました。

でもそれを「占い師に聞こう!」と思ったことは一度もないです。そのような発想に至りもしませんでした。
(タロットの世界に入ってみて、そのような質問を赤の他人に聞くという発想があることを知りました。)

でもね、なんとこの度、私の子供がその質問をしてきてくれたのです。
その時は「知らんがな」という気持ちは出てこずに、なぜ相手の気持ちを占うことをやらないか、を丁寧に説明することができました。

自分の気持ちでさえ自分でもわからない

まず、相手の気持ちなど、その相手自身すらもわかっていないこともある、ということ。
自分が、相手のことを好きか嫌いかどうかわからない段階ってありますよね。
気持ちってちょっとしたことでコロコロ変わるし。
昨日めちゃくちゃ好きだと思ってたら、今日は別にそうでもないかな、とか笑
自分でさえわからないことを第三者がわかる、と錯覚してしまうこと自体、恐ろしいことだと思います。(占い師側も、相談者側も)

カードは答えをくれるわけではない

仮に私がお相手の気持ちを占って「あ!恋人たちのカードが出てるから、両思いだ!」などとカードの意味を表面的に軽く読んだとしましょう。
本当はそれは全然違っていて、相手は実はなんとも思っていないかもしれません。「両思いなんだよね♡」みたいに近づかれて「きもッ!」という結果になっても困るし、そんなことになったら相談者さんは占い師さんを恨むでしょう。

当てると依存関係が出来上がる

逆に、実は両思いで占いが当たっていて付き合うことになり、すごくうまくいったとします。
すると
「あの占い師さんすごい!!」
となります。それから付き合っていく中でケンカをしたとします。そうするとあの時当たってたあの占い師さんを思い出して
「あの占い師さんに聞いてみよう」
となります。
自分の人生を占い師さんに預けてしまっているのがわかりますか?
本当に向き合うべきは、お相手、そして自分自身なのに。

では占いをどう使うか?

その向き合うべき自分自身の中で何が起こっているのか?どういう思い込みがあるか?を知るためにタロットを使います。

子供が質問をくれたときに、まず私は上記のいろいろを説明する前にとりあえず一枚引きました。
出た

カードは【運命の輪】でした。

子供が相手のことを気になったり、相手も子供のことが気になったり…
などのそういういろいろぜーんぶひっくるめたことは
偶然の力によって運ばれる世界で起こっていること。
相手がどう思っているか、とか自分がどうしたらいいか、というよりも
まずはその偶然を感じる段階であることを説明しました。
かと言って、アクションを起こさないわけでもなく、そのアクションすらも偶然が引き起こしてくる感じです。

ん〜;なんとも抽象的で気持ち悪いですよね。笑
私自身も、このカードが出たことで「タロットを引きながら子供の力になりたい!」っていう前のめりな思いがあったことに気づきました。
そしてこのカードが出てきて、つんのめったかのような気持ちになりました。
でもなんともできない。
そうなんです。それでいいんです。
焦ったり、どうにかしたい気持ちを眺めつつ、偶然の力に運ばれるのを見ている視点。

「どうすることもできないことがある」を知る

では、「何かアクションできることがあるか?」という質問に変えてタロットを引いてみました。
出たカードは【世界】

人は、どうこうしようとアクションしたくなったり、結果を知りたくなるものです。(アクションを起こすべき段階であればそういったカードが出ます。)だけど、やっぱり出たカードは偶然の力に運ばれる世界のカードでした。

何もできないのなら、タロットを引く意味がなかったのか?
というと、そういうわけではないですよね。
カードを通して、自分がなんとかしようとしていたことに気づいたり
焦りがある自分を俯瞰して見れたことはとっても意味のあることだと思いませんか?

この先の子供の展開が私も楽しみです。


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