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しらこが作ってくれた縁(白子町#3)
白子町#3
5,6日目 祭り当日
いよいよ二日間のお祭りが開幕した。
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準備期間とは異なり、大勢の方が来て下さるのでそれを捌いていたらあっという間の二日間だった。
輪投げとボール転がしの屋台を担当した。
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男子中学生のグループが、ボランティアの一人に会いに何回もやってきてくれた。彼女は人を惹きつける。ムードを作るのが得意だと、自分でも言っていた。羨ましい。表は任せて私は代わりに裏で頑張る。
二日目のグランドフィナーレの時、打ち上げ花火があがる。泣きはしなかった。白子とお別れの時に泣くつもりだったから。
花火後、こばさん(実行委員長)の祭りに対する思いをたくさん聞けた。この人のもとでボランティアできて本当に良かったと四人で言い合った。
先日町長選挙に立候補された。陰ながら応援しています。
7日目
片付け
2日間の祭りが終了し、余韻浸る間も無く片付けが始まる。
朝は簡単に済ませるべく、作ったことのある、きのこバターソテーに残りの食材をぶち込む。
小さなゴーヤが目新しく買ってしまったのだが調理方法が分からない。とりあえず味噌汁にぶち込む。
初日に作った落花生がまだ残っていた。水に浸したまま、腐ってしまったみたい、残念。
バターソテーは相変わらず美味しい。ゴーヤの渋みが味噌汁全体に広がっていた。タネを取り、湯掻いて炒めるのがゴーヤの食べ方らしい。そのまま汁物に投入した、すべて逆。
料理に対して新たな知識を得られた。成長だね、4人で激渋スープを飲みながら笑う。ここまで来られたのもこのメンツだからこそのポジティブさなのかも。
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我々が祭り実行委員の方々と3日間作り上げた祭り会場がみるみるうちに原っぱに戻っていく。こんなに広かったんだ。引っ越し直前の自室に馳せる思いと同じようなことを思った。それくらい愛着が芽生えていたのかもしれない。
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名残惜しい気持ちとは裏腹に体力の限界も迎えていた。昼休みにはみんなでお昼寝タイム。
体力だけでない。メンタルもすり減らしていた。私は唇にヘルペス。もう1人は手の甲に蕁麻疹が現れていた。
このボランティア活動は楽しいことばかりでは決してない。もちろん、毎日起きるのが楽しみだったし終わりが近づくのは辛い。ただ、やはりそれは完全な初対面の4人での共同生活が基盤になっている。お互いが楽しむためにはそれ相応の努力がいる。新たな環境に適応もしなくちゃいけない。
大学の友人と大きく違うのは、いきなり24時間一緒の生活を強いられること。衛生観念、家事などの役割分担、プライベートの確保などすり合わせないといけないことはいくらでもある。
全員がそれぞれ譲り合ってきた10日間。
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4人全員、大なり小なりネガティブな一面は有する。
それを1番知っているのが自分自身なのかなと。
その一方でポジティブな側面も全員必ず持っている。そしてこちらは自分というより周りの人間が1番理解しているのかも知れない。なかなか自分1人では自分自身の良い面には気付きづらい。
だからみんなみたいに伝えてくれる人たちに囲まれている環境に感謝を忘れないようにしたい。そして自分はなるべくそこに気付いて伝えられるように。
8,9,10日目
あっという間にすぎた。
長生郡を観光したり、温泉につかったり、実行委員の方々に浜焼きのお店にも連れてってもらった。すべて白子の人々、ほっちゃんいなくては経験できないことばかりである。
ほかの3人と出会えたこと自体、有難いことだが、その出会いがほっちゃんのもとで叶ったという事実がかけがえのないことだと実感する。
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この4人と一緒に過ごすことができた白子町には特別な思い入れができた。
ほっちゃん、この自由奔放な4人をのびのびと活動させてくれてありがとうございました。
ボランティア終了後、ほっちゃんと何回か会う機会があったし、他のタイミングでボランティアを行った人たちと再度白子町を訪れもした。
今後、自分の人生にどう関わってくるのか想像つかないが、白子町は自分の構成要素の大きな一部であることには変わりない。
ありがとう、しらこ
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