優勝を決めたチャビバルサの問題点と、今後の展望
バルトメウとクーマンによって完全に壊されたバルサですが、その後必死で戦力をかき集めたチャビバルサが、驚くべき事にいきなりリーグ優勝を決めました。
正直、私はリーグ優勝は2~3年かかるとも思っていたので、この優勝は本当に嬉しかったですが、明らかな問題をいくつも抱えた苦しみ抜いての優勝であったのも事実です。
今回はその問題点と改善点を纏め、今後の展望を書いていきたいと思います。
問題点まとめ
問題点1:控えの攻撃力が無い!
バルサのスタメンは、→
バルデ ガビ
クリステンセン フレンキー
テア ブスケ レヴィ
アラウホ ペドリ
クンデ デンベレ
と、中盤のガビをイニエスタ的に左に持っていく事で、右に重心を置きつつ、左はパスワーク等でバルデの上がる時間を作ってウィング化させると共に、デンベレをできるだけ孤立化させて、1vs1を仕掛けさせるような形になってます。
このスタメンならば、デンベレの突破力とペドリガビの意外性と攻撃力が重なり、最後はレヴィという、そこそこの攻撃力を発揮できました。
ただ、これでもそこそこの攻撃力でしかなかった上に、ケガ人が出てしまいます。
特にゲームメーカーであるペドリと、崩し役であるデンベレがケガでいなくなっただけで、このチームは攻撃力を失ってしまいました。
バルデ ガビ
クリステンセン フレンキー
テア ブスケ レヴィ
アラウホ ケシエ
クンデ ラフィーニャ
特に、ペドリがいなくなった影響は極めて大きく、中盤を作りながら攻撃を指揮できるのは、今のバルサではペドリしかいないのです。
後ろからゲームを作るのは、クリスアラウホのCB陣とブスケフレンキーで良いのですが、そこから前となるとペドリが必須です。
そして、例え前まで繋げたとしても、守備を固めた敵陣を崩す方法が、デンベレのドリブルが無いとほぼ消えてしまうのです。
代わりのラフィーニャは、突破するドリブルはほぼできず相手をかわしてのクロスが精一杯であり、反対のバルデは、仕掛けは頑張る物のアルバのような決定的なシーンはなかなか作れませんでした。
また怪我明けのファティは、試合には少しずつ出続けた物のほぼ結果を出せず、今では放出の噂が絶えないという状態にまでなっています。
それはフェランも同様で、前線が足りない状態にも関わらず、フェランとファティは全くスタメンに選ばれず、ガビが左サイドで出続けました。
これは攻撃力に見切りをつけたチャビが、中盤の安定を求めた結果なのでしょう。
問題点2:右SBがいない!
これはデストに見切りをつけてから、ずっと付きまとう問題です。
頑張ってフィットし始めたセメドを、バルトメウが放漫経営によろ経済的問題の為だけに売ってしまってから、バルサの右SBは誰もいなくなってしまいました。
セルジ・ロベルトが一応控えとしているのですが、彼はスピードがなくフィジカルが弱いゲームメーカータイプの右SBのため、今のマンマークハイプレスのチャビバルサでは最終局面の強度が足りないのです。
なので今はアラウホかクンデが右SBとなっていますが、アラウホはCBの中心であるし、クンデは右SBを嫌がってCBを好んでいるため、メインには置けません。
右SBは補強が必要でしょう。
ところが、今のバルサにはサラリーキャップ問題があります。
バルサの実力に見合う右SBを取れる余裕が全くないのです。
安くても良いから取るという方針もありましたが、ベジェリンは全く試合に出れませんでしたし、帰ってくるデストも放出になるでしょう。
メキシコから苦労して取ったフリアン・アラウホ(ピンク髪)も、今はBチームの右SBであるので、プレシーズンの出来次第ではと期待されていますが、トップチームは難しそうです。
守備が強く攻撃力もあり、かつゲームメーカーまでできる、ダニ・アウベスのようなSBはそうそう見つかる訳もなく、ここはまだまだ苦労しそうですね。
問題点3:守備偏重から抜け出せない!
攻撃力が無いので仕方ないのですが、チャビはとにかく攻撃がしたくて仕方ないのです。
在りし日のペップバルサこそがチャビの理想であるのは間違いないので、今のウノゼロバルサにチャビが納得してるはずもありません。
もちろん結果がまず重要であり、タイトルを取る為なら仕方ないですが、ボールは回せども攻撃が作れない今のバルサは、理想とは程遠いでしょう。
今でもハイプレスして、前線からボールを奪いに行く事はできているだけに、最後の攻撃だけはどうにか改良する必要があります。
問題点4:ミドルシュートが無い!
もちろん全くミドルを打ってない訳ではありませんが、今のバルサにミドルが凄いと言える選手は一人もいません。
チャビもミドルを増やせと言っていますが、なかなか有効的なミドルシュートを打てるシーンは見られません。
たまーにデンベレかラフィーニャが切り込みミドルを打って、さらにたまーに決まる事もあります。
後はこぼれ球やボール回して中盤でフリーになった時に、「そういや監督が打てって言ってたなあ…」という感じで打ってる時くらいです。
自信を持って、ここで弾丸シュート!というシーンはほぼ無いです。
ポゼッションを主軸とするバルササッカーですが、ポゼッションサッカーは相手の守備が堅くなるのが宿命であります。
その堅い守備を崩す一つの方法が、強烈なミドルシュートで相手を引き出す、というのはセオリーです。
中盤でパスを回しつつ、強烈なミドルシュートを打てる選手が必要になるでしょう。
問題点5:直接FKを決められない!
いわゆるセットプレーキッカー、デッドボール・スペシャリストと言える存在が、今のバルサにはいません。
メッシにずっと任せていた直接FKを、代わりに蹴れる人が全く現れない事からも、いかにこのクラブがメッシに頼っていたかが分かります。
そして驚くべき事に、今季リーガでは、バルサはPKを2つ(2つだけ!リーガ優勝のチームがPK2つ獲得のみ!)獲得して、2つとも外している(!!?)ため、なんとPKでの得点がゼロなのです。
直接FKもPKも得点ゼロのチームが、リーガで優勝してしまうのは不思議な事としか思えませんね。
問題点6:左から崩せるウィングがいない!
現状左のウィングはファティとフェランがやっていますが、このどちらも崩しという点では非常に微妙です。
ファティは頑張って仕掛けてはいますが、スピードが無くなってしまったのもあり、結果には結びついていません。
フェランはどこでもできますが、どうもやりやすいのは右のようで、左だと消える事が多いです。
この両者ともに結果を残せないため、チャビはしばらく試した後に、ガビを入れて中盤を回しつつプレス力を上げる事にしました。
ここに例えばネイマールがいれば、彼に攻撃のタクトを振らせるでしょう。
例えば三笘薫がいれば、守備で頑張らせつつサイドに張らせ、バルデと連携して崩させるでしょう。
そういった崩しの専門家が、左にも必要になってきます。
いつまでも、守備偏重の4MF式4-3-3が主軸では厳しいです。
問題点7:決定力が無い!
問題点としましたが、実はこれはレヴィの到着によって解決されてます。
それでも点が取れないのは、決定力の無さではありません。
もちろん、決定機を得点に結び付けられない事は多々ありますが、それはどんなチームでも一緒であり、サッカーというのはそういうものです。
それよりも問題なのは、チャンスが作れない事にあります。
決定力というより、決定機の数が足りない事が問題なのです。
もっともっと効率的に攻める事ができれば、レヴィはそれに呼応して、より沢山のゴールを決めてくれる事でしょう。
問題点8:ブスケとアルバ引退!
ついにこの二人の引退が決まってしまいました。
長年バルサを支え続け、数々のタイトルを獲り続けて来た両選手の退団は大きいです。
しかし、アルバのポジションはもう埋まっていて、アルバは3人目の選手でした。
左SBのスタメンは大体バルデであり、本来2番手であるマルコスはピケの代役CBができる体の強さを持つ為にCBとして出場していて、アルバが2番手となっていました。
なのでアルバが抜ける左SBは補強の必要はなく、マルコスが左に行って空いたCB控え枠には、ビルバオのCBイニゴ・マルチネスの補強が決定しています。
問題はブスケです。
ブスケがずっと勤めていたピボーテのポジションは、そう簡単には埋まらないです。
一応ニコ・ゴンザレスがバレンシアから帰ってきますが、彼のボール配給能力はブスケとは比べ物にならず、守備力や状況を見る力も遠く及びません。
チャビもブスケの後釜を絶対補強ポジションとして挙げている程なので、ここにお金をつぎ込む事になるでしょうが、はたしてどうなりますか。
ピッチ外問題点
チャビバルサの話としましたが、ピッチ外の問題点もピッチ内に影響してくるので、そこだけ。
ピッチ外問題点1:お金がない!
バルトメウ政権にて造り上げたとんでもない額の借金をどうするかが、ラポルタ政権の至上命題となっていました。
その赤字額が、スペイン独自のルール「サラリーキャップ」にのしかかり、バルサはとにかくお金を作って経費を削減しなければなりませんでした。
その突破口となったラポルタの「レバー作戦」も、ラ・リーガ会長テバスが作った事後法によって潰されます。
しかしバルサは、その事後法が成立するまでの夏の移籍市場で大きな成果を挙げた事により、現在トロフィーを掲げています。
来季は、バルトメウ後の3年目です。
サラリーキャップ制度は、赤字の影響が3年残るので、バルトメウが作った多大な赤字は今年夏の移籍市場まで残ってバルサを苦しめます。
これが今、バルサが選手と契約延長や新規契約ができない問題となっています。
ピッチ外問題点2:給料が高い!
選手の年俸は公開されている訳ではないので、正確な額は出せません。
さらに年俸の他にも様々なボーナスや特典が付く事もあるので、メディアからも正確な額はまず出ないでしょう。
しかし今のバルサの高額給与選手の年俸は、バルトメウ時代に大問題になった事もあり、様々なメディアで出されていました。
その情報が正確では無いと知りつつ概算で言うと、ピケ、アルバ、ブスケの年俸は、それぞれ約3500万ユーロにも上っていました。
これはPSGでのネイマールやメッシとほぼ同額です。
またこれは税抜きの手取り額であり、税金も含めた税込み額となると、バルサはそれぞれに約7000万ユーロもの金額を払っていた事になります。
ピケは冬で既に辞めているので、今季はピケの給料支出は半額程で済みましたが、アルバとブスケには普通に支払われています。
アルバとブスケが今季で辞める事が決まった背景には、この高額年俸があります。
二人が辞めるだけで、来季の給与総額から1億4千万ユーロが節約できるのですから。
この3人が辞める事により、残る高額年俸はフレンキーだけになります。
フレンキーは、バルトメウが最終年に契約を結んだ選手であり、その額は、バルトメウ在籍時のみ年俸は安く抑えられ、バルトメウの任期が終わってから1500万、2100万、2700万とどんどん上がっていくという、めちゃくちゃな契約でした。
今季は2100万であり、そして来季は2700万ユーロとなります。
この年俸契約があるからこそ、フレンキーはユナイテッドに行く噂が出てきたのです。
しかしピッチでのフレンキーはもはや外せない程重要になり、ラポルタは諦めてこの高額年俸を払う事にしています。
かと言ってこの額をいつまでも一選手に払うわけにもいかず、アレマニーを通じて何とか安い年俸での契約更新を促していますが、どうなるでしょうか。
他の選手は、大体ファティらの手取り600万ユーロがほとんどで、特例としてレヴィが1900万ユーロ程になっているとか。
そしてメッシが来る場合も、レヴィと同程度になると言われています。
バルサを支え続けてくれたカピタン達が去るのは悲しいですが、バルトメウによる高額年俸契約が無ければ、もう少し続けられたでしょう。
いずれにしろ、アルバとブスケとピケが去る事で、バルサの給与問題はかなり改善した事になります。
ピッチ外問題点3:カンプノウが使えない!
問題点としましたが、これはもう決定したのでどうにもなりません。
エスパイバルサというとんでもない規模の大工事により、カンプノウはさらに大きなスタジアムに改修され、カンプノウ周辺はテーマパークのように開発されます。
設計には日本の開発会社が絡んでいましたが、実際の施工にはトルコの会社が当てられました。真面目に確かな物を作れるのは日本の利点ですが、金額面での融通が効かない所もあるので、仕方ないのでしょう。
まあ10万人以上入るスタジアムになるので、手抜き工事だけは止めていただきたい物です。
これによって、カンプノウは1年数ヶ月(来年11月完成予定)使えなくなり、空いていた5万人収容ほどのモンジュイックスタジアムを使用する事になります。
観客数が減り、芝も変わり、定員が減る事によりチケットも値上げされるので、ソシオの中ではそこそこ不満があるようです。チケット値下げも決まって一息ついたようですが。
まあホーム要塞カンプノウが使えない事は、チームにも何らかの影響が出るでしょうね。我慢我慢。
ピッチ外問題点4:ネグレイラ事件!?
ラポルタの反撃でマドリが黙ってしまったので、ほぼ終わってますね。
政権のチームレアル・マドリであり続けている事に加え、70年間審判委員会会長がマドリ関係者だった事実を突きつけられては、マドリ側としては何も言えないでしょう。
UEFA会長にも直接面談で何も問題無い事を伝え、スペイン検察の調査でも証拠は何も出てこないので、このままどこかのタイミングで「何もありましぇーん」となって、消えていく事件でしょう。
問題点の解決策
問題点1:控えの攻撃力が無い!の解決策
この解決策は、控えに良い選手を取ってくるしかありません。
特にペドリの控えのゲームメーカーと、デンベレの控えの崩し役は超重要になるでしょう。
幸い、ペップシティからギュンドアンが契約終了で無料で出てくる可能性があります。
ギュンドアンの家族はスペインに行きたい!と言ってるらしく、チャビバルサにとってもピンポイントで必要な補強となっているので、成立する可能性は十二分にあります。
しかし現在の最強シティでも、CLでリーグでカップ戦でと大活躍のゲームメーカーであるギュンドアンですので、ペップが引き止めにかかっている事もあり、まだまだ分かりません。
そこでルヴェン・ネベスの名前が出てきています。
どうもネベスと代理人のジョルジュ・メンデスが何としてもバルサに行きたいらしく、同じ代理人であるファティ+金銭との交換を考えているそうです。
ギュンドアンが無理なら、もしくはギュンドアンと同時であっても、ネベスが来る可能性もありそうです。パス回しが難しいケシエが売られるかもしれませんので。
そしてデンベレの控えの崩し役ですが、そもそも崩し役がそう簡単にその辺にいる訳もなく、大体高額取引となります。
なのでデンベレクラスを取るなら、1億ユーロ程度の出費を覚悟する案件です。
私は左で守備も出来てそこそこ安く取れそうな三笘を押しますが、今のバルサには三笘も厳しいでしょう。
しかし崩し役が取れずとも、レオ・メッシが来てくれそうです。
メッシは崩し役もできればゲームメーカーもできて、さらにストライカーまでやってくれる得難い存在です。
攻撃に関する懸念はメッシがいればほぼ解決するので、チャビとしては絶対に欲しいでしょう。
守備が弱くなるという人もいますが、チャビはそもそも攻撃的なバルサを作りたい訳で、今のウノゼロバルサは理想ではないのです。
問題点2:右SBがいない!の解決策
これは探して来るしかありません。
しかしユナイテッドのダロトもワンビサカも見込み薄となり、バイエルンのパヴァールもCB志向な上に引き止められそうで、お手頃な右SBはほぼいません。
お金がない上に他の優先補強ポジションもあり、バルサが求めるレベルのSBを取る事は厳しいでしょう。
なので今季と同様にクンデとアラウホとバルデをあてがい、かつBで頑張るフリアン・アラウホに期待するしか無さそうです。
また奇策として、シティと合わずにバイエルンにレンタルしているカンセロを今度はバルサがレンタルで獲得してしまおうという噂もありますが、再レンタルならバイエルンに行きそうですし、どうでしょうね。チャビの要求とは合わない気もします。
まあメッシ獲得効果などでお金に余裕ができれば右SB補強もありそうですが、今季は無いと見てます。
来季、超大型赤字によるサラリーキャップの影響が消えた後に補強するのでは無いでしょうかね。
問題点3:守備偏重から抜け出せない!の解決策
これはもう攻撃力不足が影響しているせいなので、攻撃力を改善するしかありません。
これはメッシとギュンドアンを取れば、ほぼ解決しそうです。
メッシを取れば守備はゆるくなりますが、今のバルサはボールを失った瞬間にすぐプレスプレスで取り返す守備ができているので、メッシも切替時のプレスだけはやってもらえば良いでしょう。
兄貴分であるチャビにやってくれと言われれば、メッシも断れないでしょう。
問題点4:ミドルシュートが無い!の解決策
これもギュンドアンとメッシが解決策となりますね。
ギュンドアンはゲームメイクだけでなく強烈なミドルシュートも持っているので、バルサには非常に助けとなるでしょう。
メッシがミドルもパスもドリブルも自由自在なのは、言うまでもありません。
問題点5:直接FKを決められない!の解決策
これはメッシですね。
メッシは世界一のキッカーでもあるので、セットプレーは弱点から強みになるでしょう。
問題点6:左から崩せるウィングがいない!の解決策
左から崩せるウィングに関しては、アブデがレンタルから戻って来ます。
アブデは2026年まで契約延長された上でオサスナにレンタルされていて、今季評価を大いに上げて、帰ってきます。
崩しこそが評価されているアブデなので、帰ってくれば左ウィングの問題点は解決する可能性はあります。
しかしこれもチャビの見極め次第であり、ファティ、フェランより確実に上であると判断されるかどうか次第です。
いずれにしろ、この3人の内の一人、もしくは二人は売りに出されて、代わりに誰かを取ってくる事になるかもしれません。
日本人としては三笘をどうにか取ってほしいですが、まあお金がきつそうです。
他の候補としては、フリーで放出されるテュラムの息子や、メンフィスの売却契約に含まれていたカラスコの2000万ユーロ以下での優先契約などがありますが、どうなるでしょうか。
問題点7:決定力が無い!の解決策
これは問題点でも書いたように、決定力はレヴィがいれば大体大丈夫で、その前の崩しに問題があるため、決定機創出数の改善が解決策となります。
しかし、レヴィがいない時にどうするかの問題点もあります。
今でこそほぼフル出場しているレヴィですが、さすがに年もあるので、控えは必須です。
昨年はメンフィスとオーバがいましたが、両者とも放出されたので、今はレヴィとフェランとファティの3人で回しています。ファティとフェランは左、デンベレとラフィーニャが右なので、前線は6人必要な所を5人で回していますね。ガビも入れれば6人ですが。
控え候補の第一人者は、今ブラジルで大活躍してるビトール・ロケです。
彼の獲得には3,4000万ユーロほどかかりそうですが、バルサはそれだけ期待しています。
ロケがブラジル特有のややこしさで高くなりそうな時は、オバメヤンが戻ってくると言われてますが、チェルシーが彼をアーセナルのように残っている契約を切って放出するかどうか次第になるでしょう。
いずれにせよ、ストライカーがいなくなるという事は無さそうです。
問題点8:ブスケとアルバ引退!の解決策
問題点で書いた通り、アルバの後釜は問題はありませんが、ブスケの後釜は大問題です。
ニコの起用はほぼ考えられず、またエリックガルシアのピボーテ起用も微妙な線であり、メインに据えるのは難しいでしょう。
そこに上がってくるのが、久保の同僚、ソシエダのスビメンディです。
彼はチャビがブスケの後継者No1に挙げている程なので、補強するとすれば彼でしょう。
スビメンディは6000万ユーロの値段が付いていますが、来季のCL出場がほぼ確実な位置にいるので、本人の動向次第とも言えます。
他にもシティのロドリ、チェルシーのカンテ、ルベンネベス等の名前が挙がってますが、ロドリは現実的に不可能で、カンテもネベスもポジション的にバルサの求める1ピボーテ像には合いません。
ここは無理してでものスビメンディ一本釣りとなるのではないでしょうか。
ピッチ外問題点解決策
ピッチ外問題点1:お金がない!の解決策
お金は作るしかありませんね!
現在はユニフォームの袖スポンサーが決まっていて、3年間で年間1000万ユーロからだんだん上がって、1200万、1400万となるような契約らしいです。
4年目から契約更新するか交渉して、実績次第でさらに上がるとか。
バルサはサラリーキャップで2億5千万ユーロの削減or増収しなければならず、既にラポルタはリーガにこの予算案を提出しています。
ブスケとアルバで1億4千万の給与削減と、トリンカオで700万ユーロの売却、ラングレも3000万ユーロくらいで売れそうです。
またウムティティもフランスから引きがあるので給料節約ができそうで、デストもミランで失敗しましたが、若いのでまだ引きはあるでしょう。
ラフィーニャもニューカッスルが大金を出すという噂もあります。
ケシエもイタリアでは人気株なので、売る事になりそうです。
そしてファティ、フェラン、アブデの内の誰かも値段は付く事になりそうです。
いずれにしろ、リーガに提出した予算案では既に解決されていて、あとはリーガの承認を待つだけのようです。
これが承認されれば、メッシ、ギュンドアン、イニゴへのオファー、ガビやアラウホらの契約更新と、様々な動きが一気に加速するでしょう。
ピッチ外問題点2:給料が高い!の解決策
問題点で書いた通り、アルバとブスケの契約解除により、大体解決してしまっています。
新契約の選手の年俸は大体600万ユーロ以下に抑えられているので、今後は大分楽になるでしょう。
残すはフレンキーの高額年俸だけで、ラポルタの給与削減政策がようやく形になったと言って良いでしょう。
この給与削減を成し遂げながらリーガ優勝する体制を整えるのは、本当に大変だったと思うので、ラポルタ、アレマニー、ジョルディ、チャビの首脳陣には感謝の一言です。バルトメウへの唾吐きと共に。
またメッシが高額の給与を取る事になるのではという懸念もありますが、メッシもバルサの状況は知っているし、高額年俸が原因でバルサを出る事になった事も痛切に感じているでしょうから、今回はレヴィと同程度の年俸で抑えるでしょう。
そしてメッシであれば、年俸が多少高くてもそれ以上のメッシ効果収入が期待できるので、ほぼ問題にならないどころか大幅なプラスになると思われます。
ピッチ外問題点3:カンプノウが使えない!の解決策
これは我慢の一言ですね。
工事が上手くいって、予定通りに終わる事を祈るのみです。
モンジュイックで何事も起こりませんように。
ピッチ外問題点4:ネグレイラ事件!?の解決策
一応書きましたが、もう終わっています。
今後の展望
メッシ帰還!
まず何はともあれ、メッシが帰ってこないと始まりません。
今までつらつらと書いてきたように、今のバルサの問題点の大半は、メッシとギュンドアンで大体解決してしまいます。
小澤一郎さんは、サウジの年俸3億ユーロなんだから、メッシはそっち行くんじゃないですか?ハハハなんて笑ってましたが、彼はもうバルサファンではないですね。
メッシはもう間違いなくバルサに帰ってきます。
問題があるとしたら、ラポルタがメッシの帰還条件を整えられるかどうかでしたが、これも問題なさそうです。
モンジュイックでメッシ中心のチャビバルサを再び作りあげ、完成した新カンプノウからCL優勝を目指す、そんな夢が現実になりつつあります。
補強計画!
守備陣はほぼそのままで、アルバの代わりにイニゴが来て、右SBに誰か取れれば来るという感じですかね。
中盤は、ブスケの後釜には、多少無理してもスビメンディを6000万ユーロで取り、中盤でのパス回しにフィットできなかったケシエは多分放出になるでしょう。
ネベスかギュンドアンが来れなければ、ニコが入るかもしれません。
パブロ・トーレは実力的に結構不安なので、レンタル放出か、今季のようにBと行ったり来たりになりそうです。
前線は先述の通り、アブデ、フェラン、ファティの誰かが去り、メッシが来ると思います。
ラフィーニャが去れば誰かフリーの選手から取るかもしれませんが、ラミン・ヤマルが早々に上がってくる可能性もあります。
また競争率は高そうですが、フリーのテュラムは良さそうですね。
デンベレは5000万ユーロの値段が付いてるので、PSGが粉をかけてますが、デンベレがチャビLOVEなので契約更新で落ち着きそうです。
新首脳体制!
マテウ・アレマニーもバルサを出ていかない事になったので、彼ならば移籍関係もかなり優位に進められるでしょう。
何故かジョルディ・クライフだけが出ていく事になってしまいましたが、ジョルディは何を目指して何で辞めたのか、よく分かりません。
とりあえず、ラポルタがずっと誘っていたデコの席が出来たので、アレマニー+デコ体制でやっていく事になります。
またラポルタは有名代理人とのコネクションも持っていて、特に世界一と言える二人の代理人、ジョルジュ・メンデスと、故ミノ・ライオラの後継者ラファエラ・ピミエンタと仲が良いので、移籍市場ではかなり力を持っていると言えます。
来季を耐えれば特大赤字の影響も無くなるので、エスパイ・バルサの成功が上乗せされれば、ラポルタのバルサは思い切り上昇気流に乗れそうです。
エスパイ・バルサ!
エスパイ・バルサは正直、かなり怖いプロジェクトです。
借入額だけで14億5千万ユーロで、そのうち11億5千万ユーロが予算となってカンプノウ改築と周辺施設の開発に使われ、3億ユーロが予備費となります。
この金額だけで目眩がするレベルです。
レバーで大騒ぎになってた時も、2億ユーロとかの金額だったのが、一気に15億ユーロの借金です。
そしてエスパイバルサによって、ラポルタは2億ユーロの増収を見込んでいます。2億ユーロの増収です。
上手く行けば全く問題無く、バルサの後押しとなるでしょうが、カンプノウの増築による収容能力も10万数千人、多くて11万人くらいでしょうから、それほどの増収は期待できなそうなので、ほとんどが周辺施設の開発の収入見込みです。
周辺施設はバルサテーマパーク状態となり、しばらくは観客も多く増収も見込めるでしょうが、今後2億ユーロの増収を安定して見込める程になるでしょうか?
カンプノウのバルサの試合による集客能力はあるでしょうが、テーマパークの安定増収まで見込めるのかどうか。
それも、長年に渡って。
借金返済は年間2億ユーロ増収を見込んでの計画なので、収入が減るとたちまち借金がのしかかります。
下手すれば、バルサが破産する事になる金額なので、本当に恐ろしいです。
そうなればソシオ制度は崩れ、身売りせざるを得ない事になり、中東資本が現れて…なんて事になる可能性も多いに孕んでいます。
エスパイバルサは、怖い計画です。
とくに借金返済が始まる新カンプノウ完成以降から10年、20年がどうなるか。
FCバルセロナは、ソシオのチームでなければならないので、無事に終わる事を祈ります。
CL優勝!
ラポルタ政権は、復帰への道程を着実に歩んでいます。
その目標は、バルサらしいチームを作りあげてCLで優勝する事であり、それはクーマンでは不可能であるため、チャビが呼ばれました。
チャビバルサはバルサイズムを取り戻し、戦力がまるで足りてない中でのたった1年半で、リーガを優勝してしまいました。
しかし望外のこの結果に喜んではいられません。
ここで取り上げただけでなく問題は山積みですし、首都方面からの妨害も増えて行くでしょう。
メッシが力を発揮できる内に、もう一度CL制覇する。
それがチャビバルサの当面の目標であり、この目標を達成する為に、ラポルタ政権は全力を尽くすでしょう。
最後に・・・
絶望のバルトメウ時代から、非常に長い時間を耐えて来ました。
リトリートサッカーの中でメッシだけを希望とするバルサの時代から、そのメッシすら奪われてしまう何も無くなったバルサの時代になり、苦痛の中で試合を見続けてきました。
その苦痛が、バルサを象徴する存在であるチャビが監督として来た瞬間からどんどん消えていき、ようやく本来のバルサが戻ってきたと優勝を喜んでいます。
私には、今のバルサは光り輝いて見えます。
チャビがいる限り、楽しくバルサの試合が見れそうです。