『小説の書き方1〜10』1日目を受講して
寒竹泉美さんの小説講座を受講した。
小説を書きたい、というよりも、どうやって小説が生み出されるのか、その方法論に興味があって受講した。
初日の学びと気付きについて。
小説とは、という座学から始まり、自分の感情を表現するワークを中心に、あっという間の約4時間。
正直、楽しかった。
以下、簡単なまとめ。
①小説は、想像力である。
小説はもちろん、空想、フィクションの物語である。
そのため、書き手の想像力を超えた物語は、書くことが出来ない。当たり前であるが、この事実が大前提となる。
想像力の限界=その書き手の限界。
想像力を鍛える≒小説を書くこと、に近づく。
②想像には、コストが掛かる。
想像には、予想以上のコスト(労力)が発生する。
例えば、自分の「気持ち」を書く際に、とある場面に遭遇した、自分の素直な気持ちを想像する。簡単に思えて、この作業が予想以上に大変だ。なぜなら、気持ちは見えないもの。普段素通りしてしまっていて、そこを見つめる作業に慣れていない。
自分の気持ちを言い表すのにも苦労するのに、登場人物の心理描写は、さらにもう一段上の技術が必要となる。そう、さらにコストが発生するのだ。
登場人物の人格設定の際、彼らに食事をさせなければならないし(どんな環境で、どんな食事をして、どんなことを思うのか)、テーマパークにも連れて行かなければならない(どんな場所が好きで、どんな気持ちでどんなアトラクションを選ぶのか)。いちいちコストが掛かる。そうやって、想像の中で、キャラクターを確固たるものに確立させていく。
この作業をおろそかにすれば、全くリアリティのないキャラクターが立ち上がる。当然、感情移入とは皆無の人物になる。
その時点で、誰からも読まれぬ小説となってしまう。
小説は、書き手も読者も「想像」を媒体としたキャッチボールだと感じた。想像の中で、物語をいかにして共有するか。
明日は、ワークが中心となるそうだ。
想像による、創造。
普段使わぬ脳の部位を使い、ヘンテコな疲労感。
でも、悪くない。心地よい疲れだ。