2023年10月28日リニューアルオープン!小田原コロナの湯に一晩早く行って来ました。
約1ヶ月の修繕期間を終え、本日(2023年10月28日)リニューアルオープンを迎える「小田原コロナの湯」。
その前日のプレオープン招待券を、幸運にも入手することができました。
仕事を終え、車を飛ばしてなんとかたどり着いたのは20時45分。プレオープン閉店が22時。残念ながら、今夜は2階の岩盤浴を楽しむ時間はなさそうだ。
改装してとにかく綺麗になりました、的なエントランスで、館内着のサービスを断る。今回は一階の風呂場のみに照準を絞る。
下駄箱キーが、そのまま電子キーとなっており、駅の自動改札のごとくピッとタッチして入場するシステムに変わった。改札を入ったすぐのところに、自動精算所が見える。
あー、ここも、これ導入したのか。増えたよなー、この国全体として、これ。人件費の削減や入退場時の混雑解消を目的としているんだろう。
もともとこの施設、地元の方々が常連として通う、街の銭湯としての役割も果たしていた印象を僕は持っている。当然、年配の方も多く、このシステムに順応できるのか、少々不安が募る。きっと初めのうちは大渋滞を引き起こし、都度店員が呼ばれて、なんのために導入したのかわからない、そんな状態になるのが容易に想像できる。
そんなネガティブな思いを打ち消すために、大袈裟に手で払いのける様にして男湯の暖簾をくぐった。
脱衣場に変化はない。
いざ、浴室に入ってみても、改装前と全く同じ。
まずは全身をシャワーで清める。プレオープンなのに、とにかく混んでいる。不思議に思い、後で調べてみると、招待客だけでなく、一般の客も入れるシステムとか。そりゃ、実質オープン初日だもん、混むわ。
いざサウナ室へ。扉を開けると、瞬時に違和感に襲われた。改装前であれば、扉を開けた瞬間、中の様子が一望できた。しかし、入口付近に高い壁ができていて、数歩中に進まないと全体が見渡せなくなっていた。
ほぼ、満席。老若入り乱れた裸体の男性が、思い思いの格好で蒸されている。
なるほど、壁の正体を理解する。以前は2段だった座板が、3段に積み上げられている。高くなった座板が目隠しの様になって、中が見えない仕組みに変わったのだ。代わりに、広く取られていた中央の動線部分がかなり狭くなっている。キャパ的には増員され、また座板がより高く設置された最上段は、より高温で蒸されることができるセッティングに生まれ変わっていた。
一つだけ空いていた最上段に座る。
普段は休日の午前中に訪れることの多いこのサウナ室。やはり、曜日や時間帯が異なれば、見える顔ぶれも全く違う。若者の、数人連れパーティが多い印象を受けた。
ここ最近、圧倒的な熱さを誇っていた小田原コロナの湯。あれ?熱くない。
普段は6分程度しか入ることのできないこのサウナ室で、12分計がもうすぐ一周しようとしている。5分に1回のオートロウリュも健在なのに、あまり熱さを感じない。
12分きっちりで、退室した。出口にある温度計を見ると、70℃。えっ?リニューアル前は90℃近くあったはず。そこに短い間隔でオートロウリュが降り注ぎ、自然と1セットのサイクルも早かった。
水風呂へ。電子掲示板の赤文字は16℃ちょうどを示している。ベスト温度。感覚的に、表示以下の冷たさを感じられた。ここの水風呂はカルキ臭もなく、相変わらずの高得点。
さて、今回のリニューアル、サウナ室と共に、露店スペースの石畳や風呂底が一新されたとか。
外気浴に露店スペースに出てみたが、特に目新しい感じはしなかった。明るい時にくれば、新しい床の綺麗さを感じられるのかも知れない。
しかし、寝転び所のリクライニングチェアが一新されていた。アジアン風籐製のもの。これが、最高!
体に接する部分だけ痛くなってしまう板製のものと違い、体全体を包み込んで支えてくれる。
余計なストレスが一切かからず、一気に深く流離(さすら)う。普段よりも長く入っていたサウナ効果か、表面だけでなく、芯まで温まった様だ。
急上昇、急下降のジェットコースターサウナも、もちろん、最高だ。
ただ、こういったよりナチュラルな設定も、いつもとは違う流離(さすらい)を運んでくれる。
明日は土曜、朝から気持ちよくランニングができそうだ。平日の疲れが一気に吹っ飛んだ。
さて、コロナの湯、リニューアルオープン後の大きな変化点の一つとして、営業時間の延長がある。23時間営業となったのだ。要は、泊まれる。
今まで、銭湯的に小一時間程度の利用しかしてこなかったが、飲んで、そのまま朝まで過ごすことも可能。
今までとは違った使い方ができる様になった、僕のホームサウナの一つ、「小田原コロナの湯」、今後も、お世話になります。