体温超えの暑さの日曜日。正しい過ごし方。
日本列島を、40℃超えの危険な暑さが襲う日曜日。僕は厚木にある、ラッコのマークでお馴染みの「湯の泉 東名厚木健康センター」に来ていた。
小田急本厚木駅、南口から無料のシャトルバスが往復する。10時の開店に合わせてやって来たが、既に長蛇の列。これは別に休日に限った話ではない。地域密着だけでなく、駐車場には県外ナンバーも目立つ。人気店だ。
昭和テイスト満載の、ザ・健康センター。数多くの種類のお風呂と、サウナの熱さで有名。
しかし、ここを有名店たらしめる本当の理由は、なんといっても館内に併設されるお食事処にあると、僕は思っている。
客の多くは、リタイヤしたお年寄りたち。その彼ら、彼女らが、楽しそうに、そして幸せそうに昼間からビールやら酎ハイやらをガッパガッパと飲む。常連で、顔馴染みなのであろう、店員さんをちゃん付けで呼ぶ。昼時、席は、ほぼ満席だ。
僕も瓶ビールを頼み、グラスを一気に空ける。サウナ上がりの乾いた体に、シュワシュワと音を立てて黄金色の液体が吸い込まれていく。
つまみも頼まず、酸辣湯麺(サンラータンメン)をオーダーした。
メニューにある通り、ここの1番人気。ピーマン、ネギ、トマト、キャベツ、豆腐が、とろみのあるスープにおさまる。
僕は通常サイズでは多すぎるため、こちらの小盛サイズを頼む。小盛とはいえ、じゅうぶんな量だ。
クミン、コリアンダー、島コショウ?、花椒?紫蘇、シナモン、クローブ。こちらの七味は、唐辛子というより、香辛料。酸辣湯麺に奥深さを追加する。
さすが、人気ナンバーワンだけあって、酸辣湯麺、安定の美味さ。酸味とドライトマトが絶妙に響き合い、そこに程よい辛さがサウナ上がりの敏感な味覚を刺激する。とろみのあるスープが熱さを保ち、追い討ちの発汗を促す。僕は、ここで酸辣湯麺を食す場合は、脱衣所からタオルを持参することにしている。辛さを1辛、2辛と挙げた場合は、ティッシュペーパーも必要となる。鼻水も止まらない。酸辣湯麺と一緒に、七味、酢、辣油も持って来てくれるので、標準を頼み、後から辛さ調整することをおすすめする。
飲み物も、ゴクゴクすすむ。今回、初めて飲んだ氷結レモンティーサワー。喉が渇いていたこともあり、3杯も飲んでしまった。カットレモンがしっかりと添えられているのも嬉しい。茶葉特有のサッパリ感が、しっかりした味付けの酸辣湯麺の油切りをしてくれる。
テレビのニュースは、暑さと都知事選挙の話題だ。
こんなふうに暑い日は、熱いサウナで汗を流し、ガンガンに冷房の効いたお食事処で、熱い酸辣湯麺を冷たいビールで流し込むに限る。
こんな週末を過ごしているからだろうか。夏バテなんて、35年くらい、していない。
さて、夏本番。
今年も、遊び倒す。