15年間ありがとう。三菱アウトランダーとの別れ。
15年前、長男が誕生した時に購入した車が「三菱アウトランダー」だった。
それまで僕が独身時代から乗っていた「FIAT PANDA」の後部座席には、チャイルドシートの装着が難しいことがわかったのだ。
キビキビと走る可愛い車だったが、今後家族がさらに増える可能性や、それに伴う荷物量の増加も考慮すると、僕が乗り継いできた、ミニクーパー→ルノーサンク→フィアットパンダの小型欧州車の流れは潮時だったと言える。
そこで候補に上がったのが、もともとキャンプなどアウトドアも好きだった事から、広いラゲッジルームを備えたSUVだった。子供の誕生によって、「安全」や「安心」といったキーワードが、次の車選びの上位を締める様になり、自然と選択肢は国産に絞られていった。
中でも、価格、床下収納式7人乗りなどのアドバンテージで、他競合車種の中から選択したのが前述のアウトランダーだった。
15年。それは僕たち家族の思い出を意味する時間だ。
当然、いろあろなことがあったが、概ね幸せな時間だったのではないだろうか。
その傍には、常に僕らと行動を共にして来たアウトランダーがいる。
ひとことで言い表せば、「質実剛健」。僕は、安全面、性能面において、圧倒的な信頼をこの車に寄せて来た。アウトランダーも、大きなトラブルひとつもなく(小さなトラブルさえもなかったと思う)、常に僕らを安全に、快適に、最大限の貢献で応え続けてくれた。
自転車を難なく積むことができるほどの収容力、雪道においても全く不安にならない走破性を誇る安定感、アクセルを開ければ心地よい加速で応えるカム切り替え型のエンジン。
本当に、難点の見つからない車だった。
そんなアウトランダーと別れなければならない理由が、春先に僕の不注意で起こしてしまった事故に原因がある。
その事故により、ボンネット内のラジエーターが歪み、冷却水が漏れ出してしまう様になってしまったのだ。修理には、40万円ほど必要であったこと、15年目の今年、車検が訪れること、ガス代が高騰して来たこと、これらのタイミングによって、アウトランダーとの別れを決意したのだ。
きっと、僕だけでなく、妻も子供たちも、寂しい気持ちであることに間違いない。
本当に、感謝している。ありがとう。
これからの僕たち家族を支えてくれるのが、同じ三菱の「エクリプスクロス」だ。
いうまでもなく、アウトランダーによって得られた信頼が、再び三菱の車を選択する大きな要因となった。担当だった営業マンが、好感の持てる人物であったことも、もちろんプラスに働いている。
同じアウトランダーの現行車は、現在三菱のフラッグシップ車となり、大きさ、価格共に僕ら家族にはオーバースペックだと判断した。代わりに一回り小型のエクリプスクロスを選んだのだ。
PHEV仕様の、中古車を購入した。
これから何年も、僕たち家族と共に。
よろしくお願いします。
それから、あらためて、アウトランダーには、心を込めて、15年間ありがとう。