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平和って何?~はたらく細胞と土中環境と違和感~

「はたらく細胞」公開初日に観てきました。薬剤師になる勉強をしていたころ、この免疫のシステムがとても複雑で理解することもそうなんだけれど、ドラッグストア店頭でずっと接客をしていた私は、免疫疾患の方に、からだの中で何が起こっていて、からだはあなたに何を言いたいのかをどう説明したらいいかに難儀していたことを思い出した。

私は、かつて「商業界」という雑誌で「販売の達人」とご紹介いただいたことがあり、ドラッグストア店頭薬剤師は極めた自負があったのだけど、それでも免疫のことはご本人のものごとに対する考え方や恐れがとてもストレートに反映される疾患と結び付きやすいので、気を使って言葉を選んでお話させていただいていたなー。

「はたらく細胞」の漫画が出たときに画期的だと感激したけれど、実写版になるとさらにわかりやすい。どうして免疫の仕組みが発動して病と闘っていくのか・・・こんな風に説明できたらメチャいいやんって★あまり書くとネタばれになるけれど、今回は骨髄の幹細胞で作られる白血球になりたかったのに、なり切れなかった未熟な骨髄芽球が反乱を起こして、からだの中で戦いが始まるストーリーだった。

そう。病になると戦いだらけになるんだ。


決して戦いたかったわけではないのに、未熟故に淘汰されていくこの細胞。それを受け入れられなかった細胞の氾濫を佐藤健が命を守るために制圧する。

医療従事者だからか、その行程自体は知っていることだから「そうなんだー」なーんて感想はもはやないのだけれど戦い続ける映像を見せられ続けることにめっちゃ、めっちゃ違和感があった。

だって、みんな「世界平和」を祈っているでしょ?!
みんなが「幸せ」を願っているでしょう。
なのに、たいそう興行収入が見込める映画の戦いなん?

自分でも理由もわからず、もやもやしていた。

植物も戦ってる!!


そしたら翌日、京都の大宮交通公園で土中改善のWSがあって、そこに植わっている木の環境を丁寧に説明してくださる坂田先生のお話を聞いた。



ここで、私が先生のメチャおもしろい話の中でひろったキーフレーズは
①植物の優良環境に仲良しこよしはない!!(きっぱり)
だから〇〇畑とか街路樹の〇〇並木とか同じ場所に同じ植物が一緒にいるなんてありえない!!
②コンクリートに囲まれた現代の土に植物を育てる力はない。
自由なのは「空」だけ!!鳥と虫にお願いしてこの窮屈な植物たちを自由にしてもらうしかない。
③自然界は「食うか・食われるか」!食ってなんぼ、食われてなんぼの中でしか成立しない。

ほらー。美しい自然を保つ植物もずっと戦っている。

平和ってなんやねん?!

私の周りには「世界平和」や「戦争反対」を掲げてイベントやワークショップをしている方々がたくさんいる。そういう方々がこの記事をご覧になったら叱られるかもしれないけれど、ある意味、「平和」「幸せ」だからそういう発想になるんじゃないの???って。

私はそういったことを声を大にしてあまり言いたい人じゃあない。どちらかというと日々、自分が毎日を丁寧に生きることだけ考えてたらそのエネルギーが波紋のように拡がって伝播していけばいいと思っていた。

その理由がこの一連の流れで分かった気がする。

日々を真摯に生きることとは?

毎日を丁寧に生きる中には宇宙のすべての要素が含まれている。例えば散歩は自分の環境を自覚したり、自然界の植物と酸素と二酸化炭素を交換したり、太陽を浴びて人として「清浄」に生きられるからだとメンタルをもらったり。

ご飯は様々な植物連鎖の中で私たちの食材として選ばれたものたちを、一つ一つの命に感謝しながら正に「いただく」こと。

だからこそ、しっかりと咀嚼していただかなければならない。その命をからだに入れた私たちが今日一日やるべきことは・・・と考えてその日の行動も決まっていく。

ありふれた日常は「平和」の象徴。けれどそこは植物や動物の戦いの上に成り立っている。

世の中は「陰陽」の世界。良いも悪いも人の勝手なジャッジだけれど、どれも事実と受け入れ、それぞれの戦いにも平和にも感謝するしかないんじゃなかと思ったりする。

飢餓の民に食料を分け与えるなら、まずは飽食を手放してから。
たくさんの助成をもらう前に、それに対して努力できたかを考える。
そんなことが大切なんじゃないのかな。


一汁一菜(ニンジンのフライ)

2025年はこれを使って自分のしたいことへ

運は自分で運ぶもの・縁起は自分の人脈で起こすもの☆彡



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