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【Panasonic】20年度の決算資料を読み解いてわかったこと

昨日Panasonicの退職時に4000万円を特別退職金としてもらえるというニュースを見つけ、Panasonicの現在の経営状況に興味を持ったタチサラです。

ということで、本日はPanasonicの2020年度の決算資料を見てPanasonicの経営状況を読み解いてみました。

やはり、決算資料をみると色々と見えてくることが分かります。

昨日の記事の4000万円がもらえるという部分に関係がありそうな部分も見つかりました。

細かく書くと1万文字くらいの記事になるので、この4000万円の特別退職金の部分に関係ありそうなところにフォーカスを当てて、決算資料から感じたことを纏めておきます。

※以下数値情報はPanasonic社のIR資料を参考にしています。詳細はオリジナル資料をご確認ください。また意見の部分に関してはあくまでも個人の見解であることをご了承ください。

では、以下Panasonic社の業績情報になります。

<Panasonicの2020年度連結業績>
売上高:66,988億円
調整後営業利益:3,072億円
調整後営業利益率:4.6%

合わせて19年度の数値と比較してみましょう。

<Panasonicの2019年度連結業績>
売上高:74,906億円
調整後営業利益:2,867億円
調整後営業利益率:3.8%

この1年で売上が約7918億円も減ったのにもかかわらず、利益が205億円も増えています。

中でも売上減の5600億円はコロナによる影響とのことです。

やはり、沢山の家電製品などを持っていますし、コロナで外に出れない影響などもあり、かなりの影響があったようです。

それにしても、すごいのは、調整後営業利益が前年度比で伸びているという点です。

また、上記の数字を踏まえて、2021年度の業績見通しを見てみます。

<Panasonicの2021年度連結業績見通し>
売上高:70,000億円
調整後営業利益:3,900億円
調整後営業利益率:3.8%

この情報に、Panasonicの特別退職金4000万円の秘密がありそうです。

売上高は約3012億円増の前年度比「104%」です。

にもかかわらず、調整後営業利益は828億円増の前年度比「127%」になります。

経営上、営業利益を
上げるのは非常に大変なのです。

自分は、あまり数字に強いほうではなく、数字を見ていると眠くなりますが、眠くならない程度に少しだけ計算してみます。
※以下当方の個人的意見になります。

例えば10億円のプロジェクトを受注してPanasonicの売上になり、そのプロジェクトの利益は10%だったと仮定します。

すると、その営業利益は1億円です。

なお、パナソニックの白物家電系のアプライアンスセグメントの調整後営業利益は5%ですので、10%の利益というのが高いのも納得頂けるでしょう。

ですが10%の利益と仮定した場合、21年度の828億円の利益を出そうとした場合の必要な売上は8280億円になります。

そうなんです、売上からPanasonic社の21年度の調整後営業利益を出すには8000億円以上もの売上が必要になることがわかります。

2021年度の売上増の目標が約3000億円とのことなので、売上が5000億円以上も足りません。

では、どのように利益を上げていくのか?

それは会社にとっての一番簡単な原価低減方法は「リストラ」、そうです従業員を解雇するという部分になります。

先日の記事の特別退職金4000万円の記事につながります。

最近の日系企業は、利益重視の会社が多いように思います。

それはなぜか?

株主様への還元などのためというのが一番のポイントでしょう。

本当に、ピンポイントで、生産性の低い従業員を解雇できるのであれば、それは会社としてやるべきことです。

個人的には、日本企業ももっと、従業員の流動性を上げて、会社の生産性を上げていくべきだと考えています。

ですが、会社として解雇すべきではない技術力・経験値を持った従業員が辞めてしまうことは、短期的な会社の数字には貢献できますが、長期的な会社の成長には、一番のマイナスになってしまいます。

もちろん、Panasonic社で、そういったことが起こるとか起こらないとかではありませんが、そうなるリスクはあるため日の丸を背負う日本の代表的な企業Panasonic社の発展に向けて、サラリーマン、そして日本を応援しているタチサラとしては、そうならないよう祈るばかりです。

心からパナソニックさんの組織改編が成功することを祈ります!

“A Better Life, A Better World”
パナソニック・
ブランドスローガン

今回は、Panasonic社の決算情報を4000万円の特別退職金の観点で1つ記事を書いてみましたが、もっともっとたくさんの情報量があります。

もし、日本企業の企業分析に興味がある方は、20年度の決算資料はほぼ出回っている情報なので、

「企業名 IR資料」

と検索するとみることができます。今の日本企業の現状を確認してみるのもいかがでしょう?

もし、皆さんの気になる企業があれば、タチサラ的企業分析を2000文字程度に纏めますので、コメント欄に企業名を書いてみてくださいね♪

それでは、本日もコツコツ積み上げていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

では、また明日会いましょう。

~タチサラ~

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