雨上がらず

『アメトーーク特別編 雨上がり決死隊 解散報告会』を観た。

ホトちゃんが、自らの血と涙で書き上げた絶縁状を、宮迫氏へ静かに叩きつけた番組だった。

ホトちゃんにそんな絶縁状を書かせ、叩きつけられた宮迫氏が、どんな態度で臨むのかに注目していたが、そもそも宮迫氏はそんな絶縁状を目の前に叩きつけられていることがわかっていないか、安いボールペンで書かれたメモ書き程度にしか思ってないような態度に終始していた。

宮迫氏が、場を面白く回そうとする発言が、ただただ上滑りしていた。
スタジオに、“今、あなたの立ち位置はそうじゃない”感が淀んでいた。

これはオイラの邪推なのだが、
・俺そんなに悪いことした?
・いつまでどこまで謝ればいいねん
・youtubeで140万人もフォロワーついてる、世間は許してくれてる証拠
・テレビ業界、芸能界、面倒くさい
と、宮迫氏は考えているんじゃないだろうか。テレビに復帰する、ということに今はあまり執着していないんじゃないだろうか。

もうここまできたらさらに邪推をさせてもらって、オイラの思っていることを全部言わせてもらうと、宮迫氏は
・とてつもないフォロワー数を誇り、多額の収入を得ているyoutuberの人たちより、松本(人志)さんやさんまさんや俺の方がよっぽどオモロい。イコール、松本さんやさんまさんがおらんyoutubeなら天下が獲れる!
とか思ってるんじゃないか。。。 youtubeで天下獲った暁には、テレビ番組スタッフの方から頭下げてオファーしに来るようにさせたる、みたいに思ってるんじゃないか。

一方ホトちゃんは、ある程度言葉にしてたけど、活動再開については“順序とかタイミングとかやり方をよく考えるべき”と思ってて、それらについて、相方としてじっくり相談してほしかったし、そうしてくれたら、宮迫氏への批判を自分も一緒に受けて、一緒にやり直そうって考えてたはず。

なのに宮迫氏は、ホトちゃんに相談もせず、とんでもないタイミングで、youtubeを始めてしまった。何もかも、松ちゃんやさんまさん、ホトちゃんらの想いとは真逆の方向へ進んでいってしまった。

また邪推になるが、恐らく、宮迫氏の中では自分こそが1番であり、心の底から誰かに感謝したり、誰かをリスペクトしたり、という気持ちはほとんどないんじゃないかな。。。

今、宮迫氏がyoutubeで140万ものフォロワーが得られるのも、相方であったホトちゃんや、芸人仲間、テレビ局・吉本興業のスタッフの方々、そして雨上がりファンのおかげだと思う。これらの人々と30年間積み重ねてきたものが、140万という数字になってあらわれていると思う。それを、宮迫氏は自分一人で勝ち得たものと勘違いしているんじゃないか。さもなければ、もっとホトちゃんに色々と相談しただろうし、どなたの事かははっきりしないが先輩芸人について「誰がそばにおって面白くしたと思ってんねん」などとは、ネタであっても言えないはずである。

ホトちゃんは、なんとかコンビ復活の道がないものかひたすら考えて模索したと思うけども、宮迫氏の性根がそんななのであればもうどうしようもない、このままだと周りの人々に負担をかけ続けるだけだ、と判断して本当に泣く泣く解散の決断をしたのだと思う。『解散報告会』本番で、宮迫氏を目の前にしても、もはや涸れてしまって涙が出てこないほどに、泣いて泣いて決断したのだと思う。。。


どんな理由であれ、“雨上がり決死隊”というコンビをこの世から抹殺するボタンを、ホトちゃんが押した。

ホトちゃんは、そのボタンを押すにあたって、相方であった宮迫氏に仁義を切ったのだろう、
ーー実家(アメトーーク)に戻りたい
ーー相方の横に戻りたい
これらの、宮迫氏の願いを叶えてあげた。
これは、ホトちゃんなりの、宮迫氏への32年間の精一杯のお礼であったのかもしれない。

そして最後は、雨上がり決死隊名物のドロップキックで締められた。

「解散とか言い出して悪いな。最後に一発殴らせたるから堪忍な。」

ていうホトちゃんの声が聞こえた気がした。。。



その後、宮迫氏が自身のyoutubeチャンネルで解散について何か語るのか、何と語るのかが気になった。

今朝、動画がアップされていた。

動画の中で、宮迫氏は次のように語っていた

”なんでこうなったのか。
最悪のタイミングでyoutubeを始めてしまったことです。
ずっと、コラボ相手の都合が、ていう言い訳をしてしまってました。
でも、ちゃんと土下座して本気で謝ってお願いしたら、
ずらすことができたと思います。”

youtubeの開設タイミングをずらせば良かったと?
田村亮さんの復帰会見の前日じゃなければ良かった?

いや、違うだろう。

”ホトちゃんに相談なく”
”youtubeを始めること”を
”決めてしまっていた”
ことが問題なんや。

初動画の公開日をずらすとかどうとかの話じゃないし、そもそもあんな時期にyoutubeで活動再開なんて選択肢は、ホトちゃんの頭の片隅にも無かっただろう。


雨上がり決死隊の2人のドロップキックはもう、一生見ることはできないのだろうな、と思った。

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