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【オンライン立ち飲み】元日本ランキング1位ボクサーの白石さんと「身体」にまつわる話

4月12日(日)、proshiroutでは「TACHINOMI余市ととなりの席の○○さん」のインスタライブを行いました。
第3回は、ゲストに白石さんを迎えました。元プロボクサーのご経験をふまえた「身体」の話、そしてボクシングについて、熱いお話を伺えました。レポートをお伝えします。

乾杯

今回は、コロナビールを準備して待ち構えるTORUのインスタライブの部屋に、白石さんが登場した。パーカーを着ているのに、明らかに胸筋が盛り上がっていることが分かってしまった。どうやら、ただの優しそうなお兄さんではなさそうだ。
Instagramに出てきたproshiroutの広告を見て、「これは面白そうだ」と、いいね!をくれた白石さん。TORUとはこれが本当に初対面である。まさに、ふらっと立ち飲み屋で隣同士になったときと同じ状況。
白石さんは、サッポロ黒ラベルのロング缶で乾杯。

インスタライブの裏番組は、まだそこまで賑わっていないようには見えるものの、2人は果たしてわかっているのだろうか、日曜20時というのは、大河ドラマや「イッテQ」「ポツンと一軒家」など、人気のテレビ番組がひしめき合うの時間なのだ・・。

経歴

白石さんは福岡県の北九州市出身。もともとK−1などの格闘技が好きだった彼は、高校時代に近所のボクシングジムに通い初めたところ、すっかりどハマりしてしまい、一気に才能も開花。高校卒業後、本格的にボクシングを続けるため、一心発起して上京し、具志堅用高や渡嘉敷勝男を排出した「協栄ボクシングジム」に所属。スーパーフライ級でこれまでにプロとして38戦を戦い、そのうち3回、タイトルマッチにも挑戦した。一時期、日本ランキング1位であった。すごい人だった。
でも、「いや、ランキング1位と、チャンピオンは、違うんですよ」ということを言う「これ説明するのが難しいんですけどね」と、と前置きをして教えてくれたところによると、ランキングは、試合成績によって定期的に上下するものであり、強さの指標になる肩書きではある。しかし、なんといっても、あらゆるボクサーたちが目指す名誉は、結局チャンピオンベルトを取ることなのだ。

チャンピオンと言えば、古くは「チャンプ」から、スタローンの「ロッキー」、デニーロの「レイジング・ブル」など、ボクシング映画は、名作揃いである。でもなんと言っても、クリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」が面白い。ボクサー役のヒラリー・スワンクは本作で第77回米アカデミー賞で、見事に主演女優賞を受賞。イーストウッドも「許されざる者」以来、2回目の監督賞を獲った。映画を見た人いますかね、前半、順当にスポ根サクセスストーリーが進んでいくのに、騙されてはいけない。あれっと違和感を感じてから、怒涛の驚愕の展開に・・・。
ごめんなさい、話を戻します。

30歳のときに現役を引退した後、サラリーマンとして働いていた白石さんは、次は、飲食の道に進むことを決心し、今は笹塚のイタリアンのお店に勤務している。つくづくチャレンジャーである。偶然にも、TORUの先輩からおいしいとおすすめされていたところだった。(現在は、テイクアウトのみの営業とのこと。)

トレーニングの話

「今回、身体の話、というテーマにしたのも、リモートワークが増えている今、身体のメンテナンスのし方を、みんな聞きたいと思うんですよね」というTORU。でもほんとうは、自分が太ってきたから、効率のよいダイエットの方法を聞き出したいという魂胆が、見え見えである。しかし、あっさりと、「ボクサーの減量とダイエットは、全然別物なんですよ」「効率の良いトレーニングなんてなくて、努力するだけです」と言われてしまった。

なにしろ白石さんはストイックである。今でも趣味でたまにランニングをしているそうだ。最近は、61歳の友達と、山道を10時間走ったらしい。それは果たしてランニングと言うのか。それより、61歳の友達とは何者なのか。「仲間と一緒に走るのが楽しいんですよね」ということだ。ゴールを銭湯や温泉にして、運動後に風呂に入り、ビールで乾杯して、電車で帰ったりもするそうである。そうか、確かに、帰りも同じ距離を走ると思うと一気に落ち込むが、べつに電車で帰ったっていいのだ。

実は学年が同級生であることが分かった2人は、じゃあここからタメ口で会話にしましょう、ということになり。トオルくん、トヨトくん、とお互いを呼び始めた。絶対にパンチが届かない場所にいるから、どうもTORUはちょっと強気である。

どうしても効率良いダイエットの方法を知りたいTORUは、身体の構造の理屈の話を聞き出すことにした。まずは筋肉をつけて基礎代謝を高めることが大事。でも、その際、痩せたい人は腹筋しがちだけれども、人間の体の中で一番筋肉量が多いのは、実は太腿からお尻にかけてなのである。その辺の部位を重点的に鍛えることがポイントなのだそうだ。
また、食べ物については、筋肉をつける時期には、トレーニング後30分以内に、炭水化物を食べることが大事だという。あれ、それだと意味がなさそう・・、と思いきや、エネルギーへの変換は、脂肪よりも筋肉から先に行われるので、炭水化物を摂取しないと、筋肉量が減ってしまうらしい。あとはもちろん、脂質を抑えることが大事だが、水分や塩分を取りすぎない、ということも大切。

二次会

お酒が進むにつれて、良いトレーナーの話、これまでで最高の勝ち方をした試合、メキシコ遠征、ボクシングに関わるいろんな裏話を教えていただいた。いっぽうTORUは、プロボクサーの給料ってどんな感じなの、と質問してみたり、代田橋にある立ち飲み屋の店員さんは、皆可愛いんだよ、という話をしている。いったんボディブローをもらえばいいのだ。

初対面だったのにすっかり仲良くなった2人は、いろいろおさまったら、改めてリアルな立ち飲みに行く約束を取り付けた。トレーニングで大事なのは、ストイックな心や強いモチベーションだけではなくて、なんといっても「一緒にやる仲間」だと言う白石さん。体を鍛えるボクシングと、かたや飲食を楽しむ立ち飲み屋。一見、正反対のところにいるように見えるけれど、実は、「人とのつながり」が根底にあるというところが、共通していた。

リンク

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文責:TSUYOSHI HIRATSUKA
proshiroutの幽霊部員。ガリガリで、格闘技にはいっさい縁がないが、下着だけはローライズのボクサーパンツを履いている。

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