見出し画像

失恋から立ち直るまであと〇日【②友人に「120%」ぶっちゃけた話】


前回の記事はこちら。

さて、3年近く付き合っていた恋人とお別れをして、何とか帰宅した夜。私の心は激しく波打っていた。

断捨離に失敗した私は、自室にたたずんでいるしかない。

私は実家暮らしで、リビングには両親がいる。家庭の風潮として、恋愛話がタブーであったため、家族に泣き顔を見せるわけにはいかない。
でも涙はゲリラ的に溢れてくるため、自分でコントロールできない。そのため、部屋に引きこもるしかなかったのだ。

失恋した直後、私には「1人でこの失恋を乗り越えよう」という思いがあった。
私の泣き言で、友人の貴重な時間を奪ってしまうのは申し訳ないし、何より私のボロボロの姿を見せることに抵抗があった。プライドが高い人間なのだ。

しかし、耐えられなかった。部屋に1人でいると色々なことを考えてしまう。

彼はいつから私を彼女として見れなくなったのか? それは私のせいなのか? もしあの時ああだったら? 彼を困らせていなかったら? そもそも私はまだ付き合っていたかったか、いやそんなことない、でも……。

考えてもしょうがない。他人(彼)の気持ちは彼以外わからない。わかっているけれど、ぐるぐるとした思考は続いていた。

とうとう1人の時間に耐えられなくなってしまった私は、決めた。

「相談しよう」。

高校時代から仲の良い友人、CとHの3人のグループラインにこう連絡した。

「ねーー○○(彼の名前)と別れちゃった(´;ω;`)」
「だから慰めてほしい(泣いている顔文字)」
「いきなり爆弾ぶちこんでごめんねーーー」

なるべく、ライトに見えるように心がけて送った。深刻にとらえられてしまうと、自分が傷つきそうで怖かったのだ。


CとHの反応は、とても温かった。

「え!」という驚きの後、「電話ならすぐできるから、聞くよ」と言ってくれた。

その文字を見た瞬間、私は声を上げて泣いた。友人の前で取り繕うとしていたプライドがボロボロと崩れていた。

電話でしゃっくりを上げて泣きながら、声の音量調節もできずにコトの顛末を話した私を、2人は真っすぐに受け止めてくれた。
私の考えを尊重してくれて、「辛いよね」とストレートに気持ちを察してくれたおかげで、私はプライドを捨ててありのままを話せたのだと思う。


中でも2人の「とろろの恋愛がこれで終わりってことは、絶対ないから! 絶対大丈夫だから!」という発言には本当に救われた。
失恋で自己肯定感が著しく下がっていた私にとってとてもありがたい言葉だった。前を向く背中を押してくれた。

2人に話せたことで、その時だけは心が軽くなれた。関係ない話でも盛り上がれたし、冗談も言えるくらいには、一時的に回復できた。

深夜1時。電話を切りしばらくすると、私は再び虚しくなってしまったが、1人で抱え込んでいたときよりも、よっぽど楽になっていた。

どうしようもないくらい悩んでしまった時、心が疲れてしまっているとき、中々エネルギーを外に向ける気にはなれないと思う。それでも、気持ちを吐き出せると、少しだけ楽になれた。

CとH、本当にありがとう。

次の記事はこちら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?