偶然というには面白い…という話

 先日、『宇宙戦艦ヤマト』放送50周年記念の上映イベントが行われました。
 イベントが開催された2024年10月6日が、『宇宙戦艦ヤマト』の初放送日となる1974年10月6日と同じ日曜日だったのはみなさんご存知だと思います。その偶然だけでも十分に面白いわけですが、先日とある席で「じゃあ、作中の2199年は…」と調べてもらったら、やはり10月6日は日曜日でした。こちらも偶然とはいえ、3つ揃うとかなり面白いですよね。

 リメイクシリーズの『ヤマト』になりますが、偶然が重なった話をもうひとつ。
 オリジナルシリーズとは違い、リメイクされた『宇宙戦艦ヤマト2199』ではイスカンダルにヤマトが到着した時、古代守はすで死亡していました。古代守ファンにとっては大きな衝撃だったと思います。ただ、古代守はその後のシリーズにも度々(名前だけだったりイメージ映像だけだったりも含めて)登場します。その要因のひとつが、同僚の真田志郎に渡した中原中也の詩集。その中の一篇『汚れつちまつた悲しみに』は作中に何度も登場していますので「覚えてしまった」という人も少なくないでしょう。ただ、古代守が遺した物はもうひとつあります。弟の古代進が手にしたハーモニカです。こちらを覚えている方は少ないかな?
 偶然を発見したのはこの夏。とある作業中、私は作中でもっとも引用されていた『汚れつちまつた悲しみに』の冒頭2行と、ハーモニカの吹口(穴)の数が同じことに気付きました。それだけならまだしも、その2行に共通する平仮名の中に「ま」「も」「る」の3文字を見つけたのです(下図参照)。古代守が遺した詩とハーモニカに共通点があっただけでなく、本人の名前が隠されていたとは! だからどうだという話ではありますが、『宇宙戦艦ヤマト2199』がスタートしてから12年「これまで誰も気づかなかったんかい!」という発見です。ちょっと話したくなっても許されますよねww

図:ハーモニカの吹口に詩の文字を入れてみた
この記事を書いた後、勢い余ってネットで購入したハーモニカ。
ほら、吹口の数が同じでしょ?w


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