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鎌倉に住む絵本作家たちの自費出版本

おはようございます。タチマチシコウ委員会のソウシです!
今日も元気に図書空間2.0に入り浸っています。

さて今日は図書空間2.0に展示してある

『鎌倉えほん作家通信 VOL3 2022.8.26』

をご紹介します。

絵本作家さんの作品らしい表紙

神奈川県の観光名所、鎌倉には、どうやら絵本作家さんたちが多く居を構えているらしいのです。まるで漫画家の手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄、石ノ森章太郎らがこぞって住んでいた「トキワ荘」を彷彿とさせるお話ですよね。

その鎌倉の絵本作家さんたちが自分たちで何か発信できないものか、と考えて、まずは作家さん自身による朗読会を開き、その後この自費出版本の発刊に至ったそうです。
巻頭にはこのように綴られています。

むかしこの町には、かまくら文士なる人がたくさんいて、
文学や映画で世の中を楽しくしようとしていました。
今は、おおくの絵本作家がくらしています。
わたしたちも、平和都市宣言の町・鎌倉から、
何かを発信できないかと思いまして、
2018年夏、作家自身による朗読会をひらきました。

『鎌倉えほん作家通信 VOL3 2022.8.26』

この本、絵本作家さんひとりひとりが1ページずつ、挿絵やメッセージなど思い思いのコンテンツを書き記してできている本なのです。

作家さんそれぞれのユニークなコンテンツの数々

目次を見ますと、なんと23名もの絵本作家さんが名を連ねています。(中には諸事情でお休みの方々もおられるようです。)

鎌倉えほん作家の会

この自費出版本は定価500円で販売していますが、実は巻末にスポンサー一覧が掲載されています。
スポンサーさんからは一度の出版で3,000円の広告料をもらい、作家さんがそのスポンサーさんの広告をオリジナル製作しているとのこと。ただしルールとして、スポンサーさんはそのデザインに文句は言えない、と。
そしてスポンサーさんは広告料3,000円を払うと、10部この本が事務局から送られてきて、定価500円で販売できるらしいのです。
なかなかユニークなビジネスモデル(?)ですよね。

絵本作家さんによるオリジナル広告

そもそもが儲けようと始めたわけではなく、何か発信したいという想いだったわけですから、それでスポンサーさんが増えてこの本の認知度が徐々に高まり、盛り上がっていけばいいわけです。

私は先日神奈川県真鶴(まなづる)にある「道草書店」さんというとてもユニークな本屋さんにお邪魔してこの本を見つけました。
(この「道草書店」さんについてはまた別の投稿でご紹介したいと思います。)

最近、こういう自費出版本(本だけでなく手紙やリーフレットの形式もあるよう)を「ZINE」(ジン)と呼び、発刊する人が増えているようです。

図書空間2.0では、『鎌倉えほん作家通信』の他にもとてもユニークなZINEを多く展示しています。ふだん手に取る分野の本だけでなく、たまにはこういう息抜き的にZINEを楽しんでみてはいかが?

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