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イマイサキコという人生 第5章-小さな頃からの不思議な力-

見えない物に導かれたマインドセッション

星読みセッションは私自身にも癒しをもたらし、同時に多くの人の役に立てる実感を得ることができた。

その中で、新たな挑戦として私は違うコミュニティに参加することになった。

もちろんコミュニティもサポートも無料ではない。
お金も無い仕送りで生きていた私は生まれて初めてコーチングの様な"メンター"をつける事となる。

当時その数十万円は払えるものでは無かった。
だが絶対に人生を変えたかった私は、なんとか分割をお願いして、自分の"特性"を紐解く最初のドアを開けたのであった。

あの時にお金が無いからと諦めていたら、今の私は居ない。
本当に当時サポートをしてくれて、柔軟に対応してくれた皆様には感謝しかない。

そしてその場で提案されたのが、「マインドセッション」の提供だった。

小さい頃からの不思議な力の自覚

その準備をしている中で、ひとつのことに気づいた。
それは、自分が持つ「不思議な力」が、セッションや相談で大いに役立っているということだ。

子どもの頃、私は目には見えない友だちと遊ぶことが当たり前だった。
その友だちは誰にでも見えるわけではなく、私にだけ感じられる存在だった。

また、良くない空気を直感的に察知することができ、近づいてはいけない場所が自然とわかったり、人の言葉と心が一致していないのが感じ取れることもよくあった。

『本当はこう思っているんじゃないの?』

という声が、心の中で聞こえる感覚だ。

この感覚は、私にとって特別なものではなく、当時は普通のことだった。

たとえば、人と話していると、頭の中で映像や感覚がふっと浮かんできたり、その人が抱える本音や悩みのエネルギーを感じ取ることがあった。

それはまるで、目に見えない地図が広がるように、その人の状態を教えてくれるようだった。

今思えば、この感覚は私が人をサポートするうえでの“原点”だったのかもしれない。

しかし、物心がついた頃、私はその力が原因で孤立するようになった。

人の嘘が見えてしまうことで、思ったことをそのまま口にしてしまい、周囲から

「気味が悪い」

と思われたのだ。

私はいじめを受け、次第に自分の感覚を隠すようになった。

これを話しても誰も理解しない、話してもどうせ嫌われる――そう思うようになり、見えない存在のことも、自分の感覚もすべて心の中に閉じ込めた。


だが、大人になり、起業を目指して準備を進める中で、その感覚が再び目を覚ましたのだ。

相手の悩みに向き合う中で、

「こういうことが気になっているのではないか」

「本当はこうしたいのではないか」

という声が自然と降りてくる感覚を何度も経験した。

それを伝えると、相手が驚き、時に涙を流して

「そうなんです」

と言ってくれる。

幼少期に一度封印した感覚が、今の私の中で「人を助ける力」として復活しているのを、日々実感している。

そうして始めたマインドセッション。
最初から順風満帆に行っていた……


訳ではなかったのである------


-続く-

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