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イマイサキコという人生 第6章 -リスクを追っても直感に従う-
リスクを追うということ
そうして始めたマインドセッションだったが、
コーチングメンターを付けるのに分割支払いにしたとて、なかなか毎月厳しい日々を送っていた。
バイトを掛け持ちするだけでは支払えない金額。
その時私は徹底的に自分のエネルギーとその時の"望み"に向き合い紐解いていった。
当時住まいは新井薬師(中野駅も)近く、隣人がヤバめなアパートに住まざるを得なく、とにかくエネルギーの流れが悪い場所で命の危険を感じていた所だった。
当時赤坂でバイトしていた事もあり、強い望みが沸いたのだ。
その望みはありえなさ過ぎて、許可する事にとても時間がかかった。
「私は赤坂が好きだ。赤坂に住みたい。」
毎月10万も稼げていなかった私が、家賃14万円の赤坂に住みたいと望んだのだ。
仕送りしてくれてるのにも関わらず、再度私は泣きながら母親に懇願した。
「私は私の人生を変えたい。
その為にはここに居ては無理だ。
魂が居たい場所を示している。
どうか赤坂に住ませて欲しい。
絶対に這い上がってみせるから。」
客観的に聞いたら支離滅裂であろう。
父親はもちろん反対した。
引越しは良いが、何故赤坂である必要があるのかと。
最もな意見である。
思わず同意した事を覚えている。
ただそこで母親だけが、私を支えてくれた。
過去の不倫事件の贖罪のように。
「あんたがそこまで住みたいと思うなら母さんは父さんをなんとか説き伏せる。
赤坂好きって言ってたし、赤坂は私も通ってた事がある。
いいエネルギーだし、サキには合ってると思う。
だから安心して。」
号泣である。
トラウマを植え付けた張本人である母親だったが、私の人生はここから大きく変わる事となる。
今ではとても感謝している。
母にも、最後には許して協力してくれた父にも。
そして赤坂に住み始め1ヶ月もしないうちに、ずっと貧乏だった人生の私が、初めて売上100万円を達成するという成果を上げることができたのである。
私の直感はいつだって私にとっては正しい。
お金や道理が通らないという理由で諦めなくて本当に良かったと強く確信する出来事であった。
-続く-