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古いWindows7のノートPCにWindows XPをインストールする その2

この記事では、実際にWindows XPをインストールする前に確認・準備しておくべきことを記載します。

前回記事

Windows7世代のPCにXPをインストールする際に気を付けるべき要素「AHCI」について

Windows Vistaが登場したあたりから、ストレージにはSATAで接続することが一般的になってきました。
当初はIDEの仕様でSATAに接続していたものの、パフォーマンスを最大限引き出せていないことから、新しい仕様「AHCI」が登場しました。
しかしこのAHCI、Windows XPが登場した当時には存在しなかった仕様です。
そのため、Windows XPのインストーラーがAHCIに対応しておらず、AHCIで接続するSATAストレージがインストーラーから見えない→インストールができない、という事象が発生します。

これに対応する方法は大きく二つあります。
一つは、BIOSでSATA接続モードを「IDE」に設定することです。
BIOSを見るとおそらく"SATA Mode"というメニューがあるはずで、この設定を「IDE」にするだけでWindows XPのインストールができるようになります。

Windows 7で動かしてるPCなら「AHCI」に設定されていることが多いと思われる

もう一つの方法は、Windows XPのインストーラーをAHCIに対応させてしまう、という方法です。
ここではこの「AHCIに対応させる」という方法について解説したいと思います。

WindowsのインストーラーにAHCIドライバを追加する

準備するもの

AHCIに対応したインストールメディアを作るために、以下の準備を行います。

  • Windows XPインストールメディア(CD/DVDまたはISO)

  • インストール対象のPCに対応したAHCIドライバ

  • nLite(ISOを編集・作成するアプリケーション)

AHCIドライバの確認

AHCIドライバについてですが、まず「インストールしようとしているPCに適合するドライバはどれか」を確認する必要があります。
チップセットごとにドライバが別々に用意されているため、適当なドライバを組み込んでもうまく認識してくれないためです。
今回インストールする対象である「Aspire E1-531」の場合、CPU-Zの内容からHM70チップセット・・・すなわち「Intel 7 Series」が使われています。

デバイスマネージャーを確認しても「Intel(R) 7 Series」と書かれています。
ここに表示されているIDE ATAコントローラーのデバイス名は重要なので事前に確認できるのならぜひ確認しておいてください。

チップセットが確認出来たら、それに使えるドライバをネットで探してきます。
"Intel 7 Series AHCI Windows XP"とかのキーワードで検索するとLenovoのサイトが見つかったので、今回はこちらから「Intel SATA Controller AHCI Driver(g3ia06ww.exe)」をダウンロードしました。
このexeを実行すると、展開先に指定したフォルダにAHCIドライバを保存してくれました。

ほかの環境に対してAHCIをインストールする場合、また違ったドライバを検索して探してくる必要がありますのでご注意ください。
Intel 945チップセットあたりからAHCIに対応が始まってくるのですが、このチップセット用のAHCIドライバとして今回紹介したファイルは使用できません。

次回は、ダウンロードしたAHCIドライバを組み込んだWindows XPインストールディスクを作成したいと思います。


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