雑所得について
最近、副業をする人が増えてきました。
正社員の他にアルバイトをしているという人なら、国税庁の『確定申告書等作成コーナー』で二つの源泉徴収票を入力すれば、ほぼ終わり。
ですが、近年はネットオークションや仮想通貨、先物取引やFXなど副収入を
得る方法はさまざまです。そして、いま挙げたものは『雑所得』という所得区分に該当します。
個々の副業の所得税の課税についてまとめるのも面倒くさいので、今回は『雑所得』についてまとめてみようかなと思います。
1. 雑所得とは
雑所得(ざつしょとく)とは、所得税における課税所得の区分の一つであって、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも該当しない所得をいいます。
所得区分は、全部で10種類あります。9種類のどれにも当てはまらいものが
雑所得です。
悪い風に言うと『はみ出し者』というところでしょうか。
2. 所得の計算
・公的年金等以外の雑所得の計算
総収入金額 - 必要経費 = その他の雑所得
副業としての雑所得のまとめということで『公的年金等』については
省略します。
雑所得の計算では必要経費というものを引くことができます。
必要経費とは、所得を得るために必要な経費のことを言います。
所得を得るために必要ということならば、ガソリン代、交通費
なども引くことができます。
入ってきたお金に税金がかかってくるのではなく、入ってきたお金からそ
のお金を得るために払ったお金を引いた金額です。
つまり、儲けです。儲けに対して税金がかかってくるのです。
3. 課税の方法
雑所得の課税の仕方には、『総合課税』となるもの、『申告分離課税』と
なるもの、『源泉分離課税』となるものがあります。
総合課税と分離課税については前回まとめていますので、お時間があれば
そちらを確認してみてください。
情報の整理、共有から始めていきます。 後々、節税や経費削減などの戦術的な情報を提供できたらと思います。