おきゅたんの音(OcutanNotes)を奏でてみる【 #おきゅたんアドベントカレンダー2021 】
この記事は, #おきゅたんアドベントカレンダー2021 の12月16日 鷹乃みかん 担当分です。ここでは表題の通り,おきゅたんの音を奏でることを目的に,その方法を解説しています。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
前提知識① Noteとは
楽器が奏でる音や音色,あるいは楽譜上の音符のことを「ノート(note)」と呼びます。日本語では言葉遊びのひとつとして,「~の音」を「ノート」と掛けたり,「記録」という意味を潜ませたりすることがあります。
そこで今回は,おきゅたんの音をノートと掛けて,音符でおきゅたんを現してみたいと思います。
前提知識② DAWのしくみ
DAW(音楽を制作したり録音したりするソフトウェア)では,横軸を時間軸(小節),縦軸を音階・音高のピアノロールとして,音を書いたりしていきます。
音はピアノロール上の音階の長さとして表され,長いほどサステインに,短いほどスタッカートになっていきます。この音階情報はデータの連なりであるため,MIDIとして古くから知られています。だいたいのDAWでは,DAW上に展開したインストゥルメントソフトウェアでこのMIDIデータを読み,指定した楽器の音として出力します。
OcutanNotesを作るには
前述のようにDAWではMIDIをピアノロールで表すので,それを利用して音を表したノートを使って,アスキーアートのように文字や絵を紡ぎ出すことができるのです。これは古くから音楽制作者の間でちょっとした遊びとして親しまれています。
私はこれを使って「おきゅたん」の文字を音階に起こし,やってみよ!の精神で「おきゅたんの音(OcutanNotes)」として奏でてみることにしました。
レギュレーション
・ひらがなで「おきゅたん」とする(「きゅ」は一文字として認める)
・一文字を4小節×4オクターブ内に収める
・BPMは120~200ぐらいにする(今回はBPM200)
・トータルで聴いたときにうまいことコード進行ができるような展開にする
・コード進行を展開させるために分散和音的な要素を入れ込む
・様々な楽器でアンサンブルをさせる
・最終的に「いい感じ」になればヨシ!
できたノート
音階制作は簡単のため,Dominoでおこないました。これをMIDI出力して,最終的にStudioOne上で音色を当てています。
「お」
「きゅ」
「た」
「ん」
コード展開としては,
IIIm7 → VI7 → IIm7 → V7 → IIIm7 → VI7 → IVm7 → ♭VII7 → IIIm7 → VI7 → IIm7 → V7 → ♭VIM7/♭VII → VM7/VI → ♭VM7/♭VI → IVM7/V
で,あまり終止感のない進行になるようにしています。
Meta(旧Oculus) のループ的な要素を入れるために サンロクニーゴーという有名な循環コードを入れ込みました。
OcutanNotesを奏でてみよう!
実際に「OcutanNotes」を奏でたのがこちらの動画です。
使用楽器は,
ピアノ,チェレステ,オーボエ/ファゴット,トランペット,ヴァイオリン,チェロ,パーカッション,ストリングスパッド(バッキングコードとして)
です。
VoicingとMIXは軽くおこなったのみ。オーケストラ系を重視して楽器を選びました。
OcutanNotesを奏でてみての感想
アイデアとしては昔から思い浮かべていたことではあったし,度々こうしたアスキーアート的な音楽はツイッターでバズっていたりします。しかしながら,定めたレギュレーションをこなしながら音を書いていくのは想像以上に難しく感じました。普段音楽制作にあたっているときに使っている頭とは違う部分が刺激されている感じがしてとても楽しかったです。また,音楽は無限の可能性を秘めているということも感じた制作期間でもありました。ありがとうございました。
終わりに
VRすきまガールズ! / おきゅたんbot Advent Calendar 2021 はまだまだ続きますっ!
次回 12月17日担当は ぶるげ / Eureka Works さんです!お楽しみにっ!
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