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団栗と書いてドングリと読む

 新装版と仮性包茎って字面が似てるよね。
 似てねーよ!

 なんてくだらないひとりツッコミは、日曜の朝に卵とじで食っちゃうことにして。
 竹書房文庫より新刊が出ました。あ、でも、新装版だから新刊って言わないのかしら。だったら旧刊? いや、古くねーし。

 お前、売上にまったく貢献しない記事をネットに垂れ流すんじゃねえよ。と、編集さんに跳び蹴りを食らわされたので、真面目に書きます。もちろん実在の編集さんではありません。イマジナリーフレンドです。トニー、怖いよ。

(2分半反省したのち)さて、今回新しい装丁で発売されましたのは、「よろめき団地妻」です。よろめくと言っても、目眩をおこしたわけではありません。もちろん地震でもありません。性的な意味です。

カバーイラストは東克美さんです。

 これ、最初に出たのは2016年です。8年半前です。デビュー20年目にして、初めて書いた団地妻ものです。
 そういう特別な作品であるにもかかわらず、何を書いたのか完全に忘れておりました。脳が腐っています。トロトロです。でも腐りかけが一番おいしいのよ。

 なんか今回、いつにも増して無駄な文が多いな。疲れてるのか? まあね。

 いつもは新装版を出すとき、特に手直しなどしないのです。ところが、今回はページ数を調整しなければならなかったので、ざっと見直しました。
 いやあ、びっくりした。団地妻ものだから、セールスマンが欲求不満の人妻に誘惑されるだけの話かと思ってたら、そうじゃなかった。
 なんかね、自分の作品なのに、これいいじゃんって思っちゃったの。ラストなんて、ちょっと泣きそうになっちゃった。

 そういう、作者ですらジンとする作品ですので、以前買い逃した皆様は、是非お求めくださいませ。

 ちなみに、カバーイラストはある角度から見ると、スカートの中がばっちり見えます。本当だよ。情報弱者の方は、手に取ってご確認ください。
 橘真児は詐欺罪で有罪。自業自得。