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toshiyuki
蒼天に鳩を放て!-哭く生霊⑨-
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山口と関わった2年以上の月日。
私の身体は極限まで痛んでしまっていた。
365日、24時間。
絶え間なく襲来する魔物や悪霊、怨霊。
そして、障りを連れて来る生霊山口。
怨霊や悪霊の中には、呪殺の呪詛をかけてくるモノも多く、度重なる障りや呪詛の影響は確実に私の肉体を痛めつけていた。
そんなの、祓えば良いじゃん。
そう思う人もいるかもしれない。
ただ、襲来するモノ達が複数なのに対し、対応するこちらは一人だ。
神仏が守りに入ってくれてはいたが、それ以上に襲ってくるモノ達の数と質が強烈過ぎる。
それに加えて、私は悪霊や怨霊との対話も諦めたくなかった。
荒ぶって障りを撒き散らしているが、彼らとて元は人間である。
納得して鎮まるか、成仏出来るならそれに越したことはなかろう。
前述した通り、生霊山口にもこの状況で説得を続けてきた。
本当に、マルチタスクもいいところである。
目に見えない世界の対応すらマルチタスクなのに、これとは別に生活費を稼ぐための仕事を休まず続け、私はこの記録を書くための学術研究も続けていた。
火事場の馬鹿力とは言うが、明らかに動きすぎである。
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