【ヒストリック】ボロスエネルギーを知ろう!
はじめに
お世話になっています。初めましての方は初めまして。tAchiです。
普段はパイオニア、エクスプローラーを主にプレイしていますが、7月の予選ウィークエンドに向け、最近はヒストリックを練習しています。
今回の記事では最近使用している、【ボロスエネルギー】についてまとめていきます。
これから予選に向けてヒストリックの調整をする方や、ヒストリックの情報を知りたい方の助けになれば幸いです。
ボロスエネルギー
モダンホライゾン3の実装により、エルドラージや授与、改善など様々なメカニズムや部族シナジーが強化されました。
その中でもエネルギーを用いるメカニズムが大きく強化された印象です。
【ボロスエネルギー】はそんなモダンホライゾン3産のエネルギー関連カードを軸にしたデッキで、優秀な除去やリソース源で質の高い低マナ生物や強力なPWをサポートしながら制圧することを目指すデッキとなっています。
デッキの自由度も高く、様々なリストが試されています。
モダンホライゾン3実装前のヒストリック環境に存在したデッキと比べても、トップクラスに強力なデッキである印象です。
このデッキの強い点は、とにかく「軽い」という点です。
主要なパーツがほとんど1、2マナなので、序盤に大きくアドバンテージを取ることが可能です。
また、1枚が2枚以上になるカードが多い点も強力です。
相手からの1:1交換を拒否し、相手が討ち漏らしたカードで優位をとっていく展開が非常に多いです。
ここではボロスエネルギーの主要パーツについて紹介します。
《魂の導き手》
エネルギーシナジーにおいて重要な役割を持つカードです。
クリーチャーが戦場に出るたびエネルギーを得ることができ、後述するエネルギーを用いるカードのバリューを高めてくれます。
このデッキは横並び性能が非常に高いため、多くのエネルギーを得ることが期待できます。
飛行と+1/+1カウンターを2つ付与する能力ももちろん強力で、初手によっては2ターン目にこの能力を使うことが狙え、強力なクロックを生み出すこともよくあります。
自分も対象に取れるのがいいですね。
ライフゲインももちろん強力で、気づいたらライフが30点以上になっている状況も少なくありません。
《オセロットの群れ》
ライフを得ていれば終了ステップにトークンを生み出す効果を持っています。
更に昇殿(パーマネントを10個以上コントロール)を達成していれば、そのターンに出たトークンのコピーを生成します。
前述した《魂の導き手》と相性が非常に良く、《魂の導き手》の能力でトークン生成の能力が誘発し、トークンが出ることで更に《魂の導き手》の能力が誘発する、といったインチキみたいな動きをします。
昇殿達成後のトークンのコピーを生み出す能力は、自身の生み出したトークンで無くても良いので、《鏡割りの寓話》のトークンや、《ナカティルの最下層民、アジャニ》のトークン、さらには宝物トークンのコピーも作ることができます。
このカードやこのカードが生み出すトークンが猫であることも強力で、後述する《ナカティルの最下層民、アジャニ》ともシナジーを発揮します。
書いてあることが全て強力で、本当に1マナのカードかと疑ってしまうほどです。
《静牢》
このデッキの主な除去となるカードその①です。
維持するために毎ターンエネルギーが必要になるというデメリットはありますが、たったの1マナで土地以外のパーマネントであれば何でも対処できるというのは破格の性能です。
このデッキであれば維持コストであるエネルギーも様々な手段で確保できるので、うまく管理すれば長いターン維持することも可能です。
また、相手のトークンを対象にすれば維持する必要がないため、除去しつつエネルギーを得るといった運用もできます。
対象に取らないとエネルギーを得ることができないので、エネルギーを得るためだけに設置するといった使い方はできないということには注意しましょう。
《電気放出》
このデッキの主な除去となるカードその②です。
使い方は非常にシンプルで、払ったエネルギーの数だけクリーチャーやPWに火力を飛ばすことができます。
最低でも3点火力が確約されている点が非常に優秀です。
エネルギーに余裕があれば大型生物にも対処できるのも良いですね。
エネルギーの獲得、支払いは解決時に行われるため、果敢や強化呪文などの急な修整が挟まれないのも強いです。
自身のクリーチャーにこのカードを使って、エネルギーを3つ得たり、後述する《ナカティルの最下層民、アジャニ》を裏返したりといった使い方も可能です。
《ナカティルの最下層民、アジャニ/ナカティルの報復者、アジャニ》
このデッキのフィニッシャーになるカードです。
表面は出た時に2/1の猫トークンを出す能力と、コントロールしている猫が死亡した際に裏面になる能力を持ちます。
トークン生成能力が非常に優秀で、前述した《魂の導き手》や《オセロットの群れ》と良く噛み合っています。
裏面になると3つの忠誠度能力を持つPWになります。
二番目の[+0]能力が特に強力で、赤のパーマネントをコントロールしていればクリーチャーを出しつつ好きな場所に火力を飛ばすことができます。
このデッキは横並べが得意なデッキなので、この能力だけで10点以上対戦相手に飛ばせることもしばしばあります。
自分の盤面に赤のパーマネントがない状況でも、トークン生成だけで十分強力です。
[+2]能力も使いやすく、自身の[+0]能力や《オセロットの群れ》から生成された猫を一気に強化し、強力な盤面を形成することができます。
[−4]能力はよくわかりません、私は数回しか使ったことがないです。
多分強いです。
これらの能力を2マナのカードが持っている点がおかしいです、本当にマナコスト合ってる?
《色めき立つ猛竜》
手札から唱えた際に「続唱」や「発見」に似た効果を誘発します。
めくったカードを唱えるためにはエネルギーが必要ですが、このデッキは基本的に1〜3マナのカードで構成されるため、自身が2つエネルギーを得られる点からも外れる確率が低いです。
特にルールスを採用するタイプでは、デッキ内が2マナ以下のカードのみなので、エネルギー0の状態からでも全てのカードを唱えることができます。
このカードの効果で《ナカティルの最下層民、アジャニ》や《オセロットの群れ》を唱えることができた際には、1枚が2枚どころか3枚以上になります。
「手札から」唱えることが条件なことは注意しましょう。
《不安定な護符》
エネルギーを2つ支払うことで、デッキトップのカードをプレイすることができます。
このデッキのリソース源となるカードです。
エネルギーは余っているけど手札に唱えたいカードがない、といった状況で非常に助かるカードです。
デッキのカードに低マナのカードが多いので、めくれたカードをすぐに使いやすいのも噛み合ってます。
この手のカードには珍しく、プレイできるタイミングに制限がないので、いつ起動しても損がないのがいいですね。
対戦相手に1点飛ばす効果も優秀で、複数並んでいる状況では無視できない火力になります。
手札以外の領域からカードを唱えれば誘発する能力なので、《色めき立つ猛竜》の効果や《火の怒りのタイタン、フレージ》の脱出でも誘発することは覚えておきましょう。
ルールス型とジェガンサ型
ボロスエネルギーは前述したように、非常に自由度が高いです。
相棒を《夢の巣のルールス》にし、ライフゲインシナジーを活用するルールス型と、相棒を《湧き出る源、ジェガンサ》にし、《火の怒りのタイタン、フレージ》や《鏡割りの寓話》を採用したジェガンサ型がよく見られる印象です。
ここでは、この2つのリストについて、大まかな動きを紹介します。
ルールス型
《魂の導き手》に加えて、《魂の管理人》を採用することで、ライフゲインのシナジーを有効活用するタイプです。
《オセロットの群れ》や《ナカティルの最下層民、アジャニ》によって1枚で複数回ライフゲインが誘発するので、《祝福されし者の声》がどんどん育っていきます。
特にクリーチャーデッキに強く、《魂の管理人》によって相手が盤面を作っている間にも《祝福されし者の声》を育てることができるので、いつの間にか止められないサイズになっていることもよくあります。
《夢の巣のルールス》ももちろん強力です。
もともと1:1交換に強いクリーチャーが多いので、それらを使い回すのは無法者の香りがします(暗殺者、海賊、邪術師、ならず者、傭兵)。
ジェガンサ型
《火の怒りのタイタン、フレージ》や《鏡割りの寓話》を採用し、ややミッドレンジ寄りの構成になっています。
このリストは序盤のアドバンテージを取った上で、終盤は《火の怒りのタイタン、フレージ》で制圧することができます。
《鏡割りの寓話》は様々な役割を持っていて、トークンによる《オセロットの群れ》とのシナジー、《火の怒りのタイタン、フレージ》のための墓地肥やし、《溌溂の牧羊犬、フィリア》による使い回しと、様々な用途に使えます。
もちろん裏面も強力です。
ミッドレンジ寄りにすることで、多くのデッキに対応できるのがこのリストの強みです。
一方、エネルギー管理が非常に重要で、《色めき立つ猛竜》を安心して使うために余分にエネルギー1つが必要です。注意しましょう。
個人的な印象はパイオニア・エクスプローラーの【ラクドスミッドレンジ】です。(タイタンもいるし、寓話もあるので)
まとめ
今回は【ボロスエネルギー】についての紹介記事でした。
器用に立ち回ることができるフェアデッキといった感じで、個人的にはかなり好みなタイプのデッキです。
環境の中心になりうるデッキということで、予選に向けて更に研究を進めていきたいです。
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この記事が誰かの一助になれば幸いです。
ではまた!