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交響曲 2021.09.15
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

エルッキ・メラルティン 交響曲1-6番、レオニード・グリン/タンペレ・フィルの全集で。フィンランドの作曲家で、先に聴いたマデトヤより1世代年上。作風は、北欧的な面に加えて、かなり民族的、国民音楽的。オケはちょっと弱い感じ。中では4番「夏の交響曲」が一番面白い。お気に入りです。

交響曲1 2021.09.15
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

エルッキ・メラルティン 交響曲1番、レオニード・グリン/タンペレ・フィル。冒頭より情熱的で民族的な力強い音楽が、明るさと交互に現れる。やさしさと溌剌が交互する2楽章、美しい旋律とブルックナーような展開が交互するスケルッツオ、明るく輝かしい4楽章は北欧的な面もあり、常に2面性を感じる曲。


交響曲2 2021.09.15
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

エルッキ・メラルティン 交響曲2番、レオニード・グリン/タンペレ・フィル。2番は4楽章形式だが切れ目なく演奏される。Timpロールで怪しげに始まり、1楽章は情熱的に盛り上がる。2楽章は情緒的な旋律でいいが、以降の3,4楽章ではBDが曲の展開を促すが、なんだか今一つの印象。

交響曲3 2021.09.15
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

メラルティン 交響曲3番、グリン/タンペレ・フィル。1楽章は快調で、これまでで一番北欧的な広がりや展開があってワクワクさせる。2楽章はVn、Hrnが情緒的な雰囲気を出し、3楽章のスケルッツオでは3拍子の推進力と、金管の息の長い旋律と弦の動きが面白い。4楽章はゆったりと盛り上がる。面白い曲。

交響曲4「夏の交響曲」 2021.09.17
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

メラルティン 交響曲4番「夏の交響曲」、グリン/タンペレ・フィル。明るい雰囲気で軽快、鳥が鳴き、どこか哀愁を帯びた北欧的な自然を感じる曲。3楽章でソプラノ、アルト、コントラルトの民族的なヴォカリーズが入る。北欧の夏を思い浮かべる。6曲中1番長く、表題に沿って充実した内容。お気に入りです

交響曲5「シンフォニア・ブレヴィス」 2021.09.17
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

メラルティン 交響曲5番「シンフォニア・ブレヴィス」、グリン/タンペレ・フィル。静かに始まり勇ましくなったかと思うとブッツリ静まる。弦の哀愁を帯びた旋律や木管の鳥のさえずりなどは同じ。最後はフーガで盛り上がる。4番に比べると面白みがもう一つ。オケも粗さが目立つ。

交響曲6 2021.09.18
レオニード・グリン/タンペレ・フィル

メラルティン 交響曲6番、グリン/タンペレ・フィル。静かすぎて聞こえない冒頭、暗いTubaの響きから金管が叫び不安に盛り上がる。作風は現代的になり北欧的な風景はどこかに行ってしまった。一転、2,3楽章は明るさやシャレた感じが戻り4楽章は北欧風に壮大に盛り上がる。6曲中、この1楽章が異質な感じ

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