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エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク (1860 1945 85)

交響曲1-5 2022.11.26

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲1-5番、フランク・ベールマンの指揮による様々なオケの演奏。古いドイツ的なイメージで、Wikiを見る限りちょっととっつきにくそうな作曲家。ロマン派特有の長くて大きい曲、R.シュトラウス、ワーグナーを感じる部分もある。曲全体が大きな流れではなく断片の集合のように感じてしまう。中では3番がすっきりしている。

交響曲1「悲劇的」 2022.11.22
フランク・ベールマン/フランクフルト・ブランデンブルク州立管

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲1番「悲劇的」、フランク・ベールマン/フランクフルト・ブランデンブルク州立管。ドイツ的古めかしさの中で悲劇的な部分、穏やかで情緒的な部分、古風で端正な部分が交差する。大きな流れより場面の断片の集合のような感じで、R.シュトラウスに似たところもある。1楽章だけで23分、全体で55分と長い。

交響曲2「皮肉」 2022.11.22
フランク・ベールマン/ベルン響

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲2番「皮肉」、フランク・ベールマン/ベルン響。爽やかな弦より始まる。R.シュトラウス的に断片が重なる。Trpのフラッターなんてこの時代の曲で初めて聴いた。2楽章は軽やかでブラームス的、3楽章はゆったりした弦、4楽章は予想に反し小ぢんまりした中間楽章のように終わる。

交響曲3「古風な様式で」 2022.11.23
フランク・ベールマン/ローベルト・シューマン・フィル

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲3番「古風な様式で」、フランク・ベールマン/ローベルト・シューマン・フィル。5曲の中ではすっきり整理されている印象。適度に古風な1楽章は明るく溌溂、2楽章は穏やかで弦と木管の3拍子、3楽章は格調高い3拍子、4楽章はメンデルスゾーンのような歯切れ良さ。

交響曲4 2022.11.23
フランク・ベールマン/ローベルト・シューマン・フィル

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲4番、フランク・ベールマン/ローベルト・シューマン・フィル。シューマンのような出だし、ワーグナーのような展開の1楽章。古風にリズムを刻む2楽章は静けさの中のFlソロより盛り上がる。3楽章も古風、情緒的でもある。4楽章は悲劇的で物語のように断片が重なり、フーガもあって最後は壮大に盛り上がる。

交響曲5「ダンス・シンフォニー」 2022.11.23
フランク・ベールマン/ベルン響

エミール・ニコラウス・フォン・レズニチェク 交響曲5番「ダンス・シンフォニー」、フランク・ベールマン/ベルン響。1楽章は民俗調のワルツ、2楽章は静けさにVnカデンツァ、3楽章は短く不思議な感じのワルツ、4楽章は急激で滑稽な始まりでR.シュトラウスのような派手な展開。静寂を挟んで、最後はドタバタと盛り上がって終わる。

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