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シンフォニエッタ 2024.08.23
アニエスカ・ドゥチマル/ポーランド放送アマデウス室内管

グラジナ・バツェヴィチ シンフォニエッタ、アニエスカ・ドゥチマル/ポーランド放送アマデウス室内管。10分弱の短い曲。弦楽合奏の歯切れのよい響きで鮮烈に始まる。新古典主義の爽やかさ、躍動感がある。2楽章はゆっくり深く、少し哀愁を感じる。3楽章は早く軽快で嬉しさが躍動する感じ。室内管にとっての良いレパートリーになりそうな曲。

弦楽のための交響曲 2024.08.26
アニエスカ・ドゥチマル/ポーランド放送アマデウス室内管

グラジナ・バツェヴィチ 弦楽のための交響曲、アニエスカ・ドゥチマル/ポーランド放送アマデウス室内管。1946年作曲だが他に弦楽のための交響曲は2曲あるらしい。シンフォニエッタ同様、弦楽合奏の鮮烈でクリアな響き、躍動感が伝わる。2楽章は寂しさと悲しみ、3楽章は新古典主義的な不安と緊張感がある。4楽章は厚い弦の響きに激しさが加わり力強く終わる。

交響曲2 2024.08.27
ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響

グラジナ・バツェヴィチ 交響曲2番、ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響。何か予感させるような冒頭より印象派的な一節を経てTrpが輝く。2楽章は穏やかに少し寂しく、3楽章はスピード感のあるスケルッツオで細かな掛け合いが躍動する。4楽章は細かな動きより、静けさから刻みが激しさを増して金管が歯切れ良く締める。閃きがあって面白い。

交響曲3,4 2024.08.27
ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響

グラジナ・バツェヴィチ 交響曲3,4番、ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響。曲想やオーケストレーションは2番と似ているがやや暗めで、全体をとおして次々と様相を変えながら進むので、流れとしてどうも脈略がなく散漫な印象。2曲とも2番に比べて長くなったが、お洒落な面白さは半減した感じ。

交響的音楽 2024.08.27
ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響

グラジナ・バツェヴィチ 交響的音楽、ウカシュ・ボロヴィチ/ケルン西ドイツ放送響。3曲の交響曲に比べ、より現代的で少し風変わりな曲想になった。Pf、Harpも入りPercもより多彩となり、暗く不穏な曲想と相まって刺激性が強い。2楽章は何か得体の知れない不気味な雰囲気。3楽章は全パート交互に主張し合って終わる。

交響曲、その他 2024.08.27

グラジナ・バツェヴィチ 交響曲他を聞いた。1番ほか交響曲2曲、弦楽のためのシンフォニエッタ2曲の音源は見当たらない。ポーランドの女性作曲家で、新古典主義派の曲。それぞれ20分程度でテキパキと歯切れがよい。リズムの刻みにBDを加えたり多彩なPercを取り入れたり、軽快さと楽しさがある。中では2番が閃きや気品を感じられ面白い。

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