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交響曲1 2024.08.06
ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響

ヤン・ファン・ヒルセ 交響曲1番、ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響。ロマン派初期の格調高く明るい雰囲気で始まり、穏やかで少し哀愁のある3拍子となる。2楽章は弦主体に落ち着いて平和で優しい。3楽章はスケルッツオ、少しドヴォルザークやチャイコフスキーを感じる。4楽章は活気があり躍動、Hrnと弦が情熱的に盛り上がって安らかに終わる。

交響曲2 2024.08.06
ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響

ヤン・ファン・ヒルセ 交響曲2番、ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響。ゆったり長閑な序奏よりワーグナーの楽劇の始まりのように展開する。2楽章は間奏曲で可愛らしい木管と勇壮なHrnの3拍子。3楽章は感傷的に始まり悲劇的に盛り上がる。何度か感傷と激情を繰り返し、穏やかな雰囲気より低音の主題が現れワーグナーのように壮大にクライマックスとなる。

交響曲3 2024.08.07
ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響

ヤン・ファン・ヒルセ 交響曲3番「Erhebung」、ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響。60分越えで4曲の中では一番壮大で劇的。1楽章の序奏を経て、2楽章以降は悲哀や情熱、劇的な盛り上がりが繰り返される。3楽章と5楽章にはソプラノ独唱にHarpが入り、半音階で上昇する様子はまるでワーグナーの楽劇を聴いているよう。

交響曲4 2024.08.07
ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響

ヤン・ファン・ヒルセ 交響曲4番、ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響。冒頭のObから弾むように楽し気に進むが、中間部ではちょっと滑稽で陰気な雰囲気に変わる。2楽章は穏やかに進み木管の弾むリズムを挟んで弦が広がる。3楽章は静かで情緒的、感傷的。4楽章は派手に始まり、木管と弦の陰気な変奏を経て、R.シュトラウスのように騒がしく終わる。

交響曲 2024.08.07
ダーヴィッド・ポルセライン/オランダ響

ヤン・ファン・ヒルセ 交響曲4曲を聴いた。5番の音源は見当たらない。オランダの作曲家で、ドイツロマン派の壮大な世界感の影響を感じる。半音階的に徐々に盛り上がって壮大なクライマックスを迎えるあたりは、とりわけワーグナーの影響が強い。4曲ともに親しみやすいが、独自の魅力的な旋律や展開が乏しく、インパクトは少ない。

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