見出し画像

交響曲1 2023.07.26
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲1番、アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響。ラトビアの作曲家、新古典主義派のちょっと冷たく小難しい感じの曲。Fiソロに始まりリズミカルに流れる。2楽章は悲し気なFgソロよりゆったり3拍子で寂しげに進む。3楽章は少しおどけた感じでリズムを刻みながら中間部を経て再び憂鬱な中間部より再び活性化、BDの一撃で終わる。

交響曲2「協奏交響曲」 2023.07.26
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲2番「協奏交響曲」、アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響。Fl、Ob、Claのための協奏曲的な趣き。フランス的な軽妙さに不思議さが加わった。2楽章は物寂しいObソロでゆったり始まり、途中一旦軽快になり再び元に戻る。3楽章は勢いよく、木管ソロの掛け合いにはフランス的な雰囲気もある。

交響曲3 2023.07.26
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲3番、アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響。低音の不気味な動きに木管が乗って展開し、滑稽で怪しげな雰囲気が広がる。2楽章も怪しげな雰囲気が続きPerc類も加って虚無的な感じもある。3楽章は勢い良く始まり、静かな進行を経て再び勢いを取り戻し、金管で盛り上がる。

交響曲4 2023.07.26
グンティス・グズマ/ラトビア国立響

ケニンシュ 交響曲4番、グンティス・グズマ/ラトビア国立響。1楽章は最弱音からPerc、木管でゆっくり徐々に盛り上がる。3拍子の緊迫した細かな刻みにPercも絡み、木管中心に不安な様相になり静かに消える。2楽章は活動的にTrpから始まる。信号のような動きより静まって木管がざわめき、空虚感が金管の不協和音で盛り上がって最後は消えていく。

交響曲5 2023.07.27
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲5番、アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響。激しい打ち込みより緊迫感をもって進む。そのまま2楽章に入り、不気味な感じが徐々に騒がしくなってPercが活躍する。3楽章は静かにゆったりと移ろい、4楽章は軽快に進むが、最後は徐々に速度を落とし静かに消える。

交響曲6「フーガ交響曲」 2023.07.27
グンティス・グズマ/ラトビア国立響

ケニンシュ 交響曲6番「フーガ交響曲」、グンティス・グズマ/ラトビア国立響。1楽章18分の曲。Percを伴奏に木管主体で始まる。ちょっと古風な旋律が現代風にゆっくり流れる。木管、Percでリズミカルに早くなり、再度、息の長いフレーズが長く続く。小刻みに動き出しFi,Claに続いてシロホンが入り、徐々に消えていく。表題のフーガはあまり感じなかった。

交響曲7 2023.07.27
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ケニンシュ 交響曲7番、アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響。低音の不穏な出だし。2楽章でTimpと不協和音で盛り上がり、静まった後再び木管の細かな動きより混とんとした中に木管の打ち込みが響く。3楽章はCla,Fgのおどけた感じにPercが加わる。同じ雰囲気の中、4楽章はメゾソプラノが入り、不穏な中に緊迫感や妙な安らぎも感じる。

交響曲8「シンフォニア コンチェルタータ」 2023.07.31
アンドリス・ポーガ/ラトビア国立響

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲8番「シンフォニア コンチェルタータ」、アンドリス・ポーガラトビア国立響。Fg,Timpの怪しげな出だしよりPercも入って盛り上がりOrgが登場、静かな中に通奏低音が響く。2楽章は静けさに木管がざわめき、気だるい雰囲気になってOrgが神秘的に流れる。3楽章はリズミカルに盛り上がり、打ち込み後徐々に静まっていく。

交響曲1-8 2023.08.01

ターリヴァルディス・ケニンシュ 交響曲1-8番。木管主体で多彩なPercが随所に現れる。激しさは抑制的で、新古典主義の冷たさ、空虚さ、滑稽さを感じる。軽妙さや熱量の少ないほの暗さが目立つ。リズムは比較的明確だが、全体的に倦怠感を感じる中では、1番、2番、8番あたりが少し面白いかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?