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交響曲1 2025.01.29
ラモン・ガンバ/BBCフィル

ギップス 交響曲1番、ガンバ/BBCフィル。少し切なく哀愁ある民謡的旋律を木管が交互に奏でる。弦も爽やかで優しい。軽快に進みTimp、金管が入って勇ましく盛り上がりFlで閉じる。2楽章は木管と弦の民謡的旋律の抑揚に気分が移ろう。3楽章は軽快に歯切れ良く、EHrnの哀愁が入る。4楽章は抒情的な木管より推進力が増し、堂々とした金管より静まって閉じる。

交響曲2 2025.01.30
ラモン・ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管

ギップス 交響曲2番、ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管。単一楽章で戦勝記念コンクール出品作。しっかりした序奏から爽やかな弦、軽やかな木管、勇ましい金管が交互し、哀愁を帯びた旋律が膨らむ。SDが行進曲のリズムを刻みイギリス的な金管の響きとなる。抒情的な弦の静けさから徐々に活気を帯び、Trpより勇ましく速度を上げて輝かしく終わる。

交響曲3 2025.01.30
ラモン・ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管

ギップス 交響曲3番、ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管。重い出だしはすぐ滑らかになり、爽やかな抒情性と活発な激しさが交互。2楽章は弦の優しい主題が哀愁豊かに、可愛く、おどけたように様々に変奏し広がる。3楽章は感傷的なVnを挟む7拍子の可愛らしいスケルッツオ。4楽章は感傷的に始まりリズミカルなフーガへ、金管の盛り上がりと軽快さを経て穏やかに消えていく。

交響曲4 2025.01.30
ラモン・ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管

ギップス 交響曲4番、ガンバ/BBCウェールズ・ナショナル管。木管の静けさに弦が入り広がる。透明感のある活発な動きと穏やかで哀愁を帯びた部分が交互する。2楽章はHarpが入り弦と木管のそこはかとない静けさ。3楽章はHrnと木管が軽快な変拍子のスケルッツオで中間部は木管が牧歌的。4楽章はゆったりした抒情性と軽快で可愛い動きが交互し、盛り上がって終わる。

交響曲5 2025.01.31
ルース・ギップス/ロンドン・レパートリー響

ギップス 交響曲5番、ギップス/ロンドン・レパートリー響のライブ。古い録音でオケの技術力も低くて聴きづらく、散漫で長く感じてしまうのが残念。緩急の切り替え、場面転換が頻繁な所は他と同じだが、少し曲想が変わったのかコミカルな部分が増え、全体的に映画音楽のようになり、他の曲と共通する良さが失われてしまっている。新たな録音を待とう。

10本の管楽器とタムタムのためのシンフォニエッタ 2025.01.29
ルース・ギップス/ロンデール・アンサンブル
ハンナ・フォン・ヴィーラー/ロンドン室内管

ルース・ギップス 10本の管楽器とタムタムのためのシンフォニエッタ、ギップス/ロンデール・アンサンブルとヴィーラー/ロンドン室内管の2つの演奏。4楽章20分弱で、全編に穏やかな優しさ、暖かさが溢れている。1楽章はヒラヒラ舞う木管にOb、Hrnが歌う。2楽章は哀愁を帯びた優しさ。3楽章は少しおどけたスケルッツオ。4楽章はゆったり3拍子より弾む。最後のトムトムはご愛嬌?

交響曲、シンフォニエッタ 2025.01.31

ギップス 交響曲5曲とシンフォニエッタを聴いた。イギリス牧歌派の女性作曲家。自身Ob奏者でもあり、ObからBClaに至る木管の響きが上手に活かされている。イギリス的な爽やかさ、透明感、感傷的、抒情的、優しさを緩急自在に操り、気分や場面が頻繁に転換する。ブリスより感情の起伏が大きい印象。いずれも聴きやすい曲であり、お気に入りです。

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