見出し画像

交響曲1 2024.10.15
ジョージ・ロイド/オールバニ響

ジョージ・ロイド 交響曲1番、ジョージ・ロイド/オールバニ響。3楽章形式でアタッカで演奏される。少し哀愁を帯びた旋律、透明感があり爽やかで軽やかな1楽章から、穏やかで優しい3拍子の2楽章。3楽章は弦のリズミカルなフーガより始まり、管楽器、Percも加わって軽快に徐々に盛り上がる。Flに3拍子が戻り最後は盛大に終わる。

交響曲2 2024.10.15
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲2番、ジョージ・ロイド/BBCフィル。1楽章は細かで活発な動きが慌ただしく木枯らしのよう。2楽章はゆったり哀愁のある物憂げな響き。3楽章は行進曲風な刻みに各楽器が入れ替わり絡み、金管が輝かしく盛り上げる。4楽章は混沌とした中、金管のコラールから速度を上げ何度か情熱的に盛り上がるが、すぐに落ち着いて最後は寂しげに終わる。

交響曲3 2024.10.16
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲3番、ジョージ・ロイド/BBCフィル。1,2番と変わり緊迫し激しい始まリ。弦の情熱的な変拍子の旋律より再び冒頭から繰り返す。2楽章はゆったりと物悲しい3拍子。終盤でTimpも入って重々しく盛り上がった後消える。3楽章はファンファーレで始まり、活発で輝かしく木管も明るく楽し気に進む。最後はTrp、Trbで高らかに終わる。

交響曲4 2024.10.16
ジョージ・ロイド/オールバニ響

ジョージ・ロイド 交響曲4番、ジョージ・ロイド/オールバニ響。65分の大曲。華やかに始まり、弦と木管にイギリス的な長閑な透明感がある。嵐のざわつきより落ち着きが戻る。2楽章は最弱音より感傷的で物憂げに広がる。3楽章は密やかな軽やかさ、かわいらしさ、スピード感がある。4楽章は長閑さと爽やかな行進曲が交互に現れ、金管が盛り上げて終わる。

交響曲5 2024.10.16
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲5番、ジョージ・ロイド/BBCフィル。5楽章60分弱の曲。1楽章は軽く滑らかで爽やか、懐かしさもある。2楽章は素朴で少し陰鬱な讃美歌が徐々に盛り上がる。3楽章は密やかなスケルッツオに木管が駆け回る。4楽章はちょっと陰気で悲し気。5楽章は細やか、活発で歯切れ良い。大らかな3拍子より金管が堂々と響き陽気に盛り上がる。

交響曲6 2024.10.17
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲6番、ジョージ・ロイド/BBCフィル。1楽章はきびきびしたイギリス的な弦で爽やかに始まる。断片的に弦が情熱的に盛り上がり金管が華やかに響く。2楽章はゆったり、弦とEhrnの旋律が哀愁を帯びて柔らかい。3楽章は目まぐるしいFlの上下動より活発に動き回り、金管、Timpが騒々しさを高めて、活気が溢れる。

交響曲7「プロゼルピーヌ」 2024.10.17
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲7番「プロゼルピーヌ」、ジョージ・ロイド/BBCフィル。表題は「農耕の女神」。神秘的な鈴の音より始まり印象派的なワルツに木管が舞い金管が叫ぶ。2楽章はユニゾンのゆったりした民謡調の旋律が続く。3楽章は一転、激しく始まり、混とんとして嵐の激しさとなる。重々しいTrbでクライマックスを迎た後、勢いは徐々に収まり最後は神秘的に消える。

交響曲8 2024.10.17
ジョージ・ロイド/フィルハーモニア管

ジョージ・ロイド 交響曲8番、ジョージ・ロイド/フィルハーモニア管。1楽章は怪しげな3拍子で始まり、弦と木管が軽快に弾み金管が広々と盛り上がる。ジャズっぽい一節もある。2楽章は怪しく物憂げ、木管の囁きと中低音の厚い盛り上がりが繰り返され穏やかに静まる。3楽章はバタバタした行進曲風、途中荒々しく盛り上がり、最後まで慌ただしく突き進む。

交響曲9 2024.10.17
ジョージ・ロイド/BBCフィル

ジョージ・ロイド 交響曲9番、ジョージ・ロイド/BBCフィル。木管が楽し気に囁きコミカルな様子はディズニーアニメを思わせる。優しいVnで静かに閉じる。2楽章は怪しげな雰囲気に金管、Percが繰り返し叫び応える。3楽章はPercのcrescより金管ファンファーレが元気よく響き、歯切れ良く勇ましく進む。明るく陽気に終わるがちょっと吹奏楽っぽい軽さがある。

交響曲10「11月の旅」 2024.10.18
ジョージ・ロイド/BBCフィル
トニー・ヒンドレー/アビー・ブラス

ロイド 交響曲10番「11月の旅」、ロイド/BBCフィルの金管セクション、ヒンドレー/アビー・ブラスの演奏。金管バンドのための曲で他の曲のような色彩感はあまりない。BBCフィルは一部楽器も本来と異なりアビー・ブラスの方がイギリス金管バンドの味がある。おどけた様子、華やかさ、落ち着きと懐かしさ、輝かしさがあるが、予想した程、楽しいものではなかった。

交響曲11 2024.10.19
ジョージ・ロイド/オールバニ響

ジョージ・ロイド 交響曲11番、ジョージ・ロイド/オールバニ響。金管とPercの劇的な勇ましさ、おどけた木管、柔らかい弦が交差する。2楽章は穏やかな弦の響きから金管が盛り上げる。3楽章はPicc、Flが軽やかに舞い穏やかなワルツとなる。4楽章は落ち着いた情緒的な旋律が刻みに乗る。5楽章は華やか、不穏、可愛いさ、騒めきと盛り上がりが断片的でまとまりない。

交響曲12 2024.10.19
ジョージ・ロイド/オールバニ響

ジョージ・ロイド 交響曲12番、ジョージ・ロイド/オールバニ響。密やかな弦より木管が牧歌的に楽し気に進む。哀愁を帯びた旋律を挟み活発な調子になる。2楽章は密やか、情緒的な旋律が徐々に盛り上がって再び安らかになる。2楽章の余韻のまま3楽章は始まり、ジャズっぽいリズムからTrb、Fl、Claの一節を経て大きく盛り上がる。最後は静まって夢のように終わる。

交響曲 2024.10.21

ジョージ・ロイド 交響曲12曲を聴いた。6番まではイギリス的で軽く繊細な淡い色彩感があり、哀愁を帯びた旋律にも自然の愁いがあってお気に入り。一方、後半の曲は、重みを持たせるためか、劇的要素が加わり起伏が多くなって断片的な連なりとなり、全体のまとまりや個性が薄れたように感じる。曲も長く希薄になった。時折出る吹奏楽的軽薄さも気になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?