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交響曲1「恐怖のジャン」 2023.02.01
ジョルジュ・プレートル/フランス国立管


マルセル・ランドルスキ 交響曲1番「恐怖のジャン」、ジョルジュ・プレートル/フランス国立管。神秘的で謎めいたバックに穏やかな旋律が絡んだと思いきや、スピードを上げて不穏な雰囲気で盛り上がる。2楽章は木管のスタッカートから弦の不穏な雰囲気が継続、3楽章は低音の重い足取りから活動的になり、フルオーケストラで重々しく多重的に盛り上がって完結する。

交響曲2 2023.02.01
シャルル・ミュンシュ/フランス国立管


マルセル・ランドルスキ 交響曲2番、シャルル・ミュンシュ/フランス国立管のライブ。スネアのリズムが受け継がれ、重く低音から順に楽器が折り重なっていく。2楽章はClaと弦の滑らかな起伏にTrbソロが入り、弦と木管が不安で少し滑稽な雰囲気を出す。3楽章は嵐のような弦から5拍子で旋律が重なり、早い動きにPiccも加わって緊張感が高まる。

交響曲3「スペース」 2023.02.02
ジェラール・ドヴォス/フランス国立管


マルセル・ランドルスキ 交響曲3番「スペース」、ジェラール・ドヴォス/フランス国立管。2楽章形式。低音の不気味な動きが広がって、シロホンも加わり一歩ずつ前進する。Piccと低弦の動きが宇宙的。2楽章はPercも交えた早い動きが、落ち着かない感じで駆けぬける。

交響曲4 2023.02.02
ジョルジュ・プレートル/フランス国立管


マルセル・ランドルスキ 交響曲4番、ジョルジュ・プレートル/フランス国立管。静かな広がりを基盤に低音が盛り上がる。2楽章は弦とPercのスピード感に低音の不気味さが加わる。3,4楽章はゆったり静かにざわめく。4楽章ではチャイムが入る。5楽章は緩急交互に交えながら何度か盛り上がったのち、最後は静かに終わる。

交響曲5「夜の光」 2023.02.02
ジョン・ネルソン/パリ管


マルセル・ランドルスキ 交響曲5番「夜の光」、ジョン・ネルソン/パリ管のライブ。高弦と木管で静けさを装い、移ろうような流れが続く。2楽章は打ち込みを挟んで、夜の断片的な風景が繰り返される。3楽章はFgの不気味な音から始まり、4楽章は夜空の煌めきが広がり、Trpの苦し気なソロを挟んで再びTrpの高音で締めくくられる。さほど透明感は感じられない。

交響曲1-5 2022.02.06


マルセル・ランドスキ 交響曲1-5番。1番は少し馴染みやすいところもあるが、5曲全体をとおして無調で、暗く不穏で不気味な感じ。激しさや強引さはない。基調となるリズムと楽器群の上にTubaや低弦などの低音が張り出してくるパターンが得体の知れない怖さを演出する。あまり面白い曲ではないが、5曲中では1番が比較的面白い。

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