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交響曲1「詩的な交響曲」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲1番「詩的な交響曲」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。デンマークの作曲家。ロマン派で古典的、様式はしっかりしている。1楽章は爽やかで明るく歯切れ良い。2楽章も少し古風な感じで歯切れ良く、3楽章は穏やかで哀愁がある。4楽章も重々しく溌溂として盛り上がり輝かしく終わる。お気に入りです。

交響曲2「悲劇的」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲2番「悲劇的」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。全体に短調、ユニゾンで悲劇的な感じを装う出だしは古典的でベートヴェン的。Trpファンファーレを挟み堂々と進行、2楽章は穏やかで心地よい、3楽章は歯切れ良い3拍子、4楽章は秘めた感じで始まり激しさを見せながら堂々と終わる。各楽章の繰り返しがちょっと長く感じる。

交響曲3「抒情的」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲3番「抒情的」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。2番を引きずっているような感じで、抒情性というより劇的な面が強いように思う。2楽章は3拍子で歯切れ良く、3楽章は重々しい3拍子、明るく軽快に始まる4楽章は何度か活気を帯びて盛り上がり明るく完結する。楽しい曲だがやはり繰り返しが長く感じる。

交響曲4「荘厳なる交響曲」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲4番「荘厳なる交響曲」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。低音を利かせた重々しい出だし。古典的な曲想にTimpが活躍して躍動感と荘厳さを感じさせる。2楽章はゆったりと落ち着いた美しさがある。途中の重々しいTrb、Tubaが面白い。3楽章は3拍子で歯切れ良く、4楽章は荘厳で可憐。Timp、Tubaが活躍して堂々と終わる。

交響曲5「厳粛な交響曲」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲5番「厳粛な交響曲」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。Trp,Trbより重く始まり、おだやかな旋律が悲劇的に展開しユニゾンはベリルオーズのように重く響く。2楽章の葬送行進曲やTimpが絡み歯切れ良いテンポの3楽章はベートーヴェンのよう。4楽章も主題にベルリオーズ的な激しさが加わり悲劇的に終わる。

交響曲6「宗教的」 2023.02.16
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響

アスガー・ハンメリク 交響曲6番「宗教的」、トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響。弦楽合奏の曲。爽やかで力強い1楽章、静かな繊細さ、穏やかさ備えた2楽章はベートーヴェン的。ゆったり落ち着いた3拍子の3楽章は清らかに終わり、4楽章は冒頭の主題が明るく軽快に展開、ベートーヴェン的なフレーズも見える。弦楽合奏の爽やかさが印象的。

交響曲7「合唱付」 2023.02.17
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響

アスガー・ハンメリク 交響曲7番「合唱付」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響。宗教的な女声合唱に男声合唱も加わり推進力を増し躍動する。2楽章の美しく感動的なメゾ・ソプラノ独唱や、3楽章の静かな合唱が半音階的に移ろうあたりがWiKiで「同時期のマーラーの作品にも匹敵」と書かれている所以か。最後は全合奏となり高らかに終わる。

交響曲1-7 2023.02.19
トマス・ダウスゴー/ヘルシンボリ響、デンマーク国立放送響

ハンメリク 交響曲1番-7番、ダウスゴー/ヘルシンボリ響。古典派の要素を受け継いでしっかりした構成。基本的に1番に見る明るい活力に満ちた歯切れ良さが全曲に共通しているが、2番以降は各曲の表題に合わせた壮大な実験を聴いているよう。その意味で2-4番では曲の性格付けに少し無理を感じるところもあるけれど、幅広い特性が見えてお気に入りです。

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