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交響曲1 2024.01.18
マティアス・エッシェンバッハー/オルボア響

ライフ・カイサー 交響曲1番、エッシェンバッハー/オルボア響。10代の曲、16分単楽章のようだが3つの部分より成る。悲劇的に始まり付点付きの主題が徐々に展開する。弦のユニゾンによる落ち着いた聖歌は安らかで少し寂し気、この雰囲気は4曲に共通する。急な弦に金管が激しさを増し、おどけた木管より盛り上がって終わる。ニールセンの影響を感じる。

交響曲2 2024.01.18
マティアス・エッシェンバッハー/オルボア響

ライフ・カイサー 交響曲2番、エッシェンバッハー/オルボア響。弦のユニゾンによるおだやかな聖歌で始まり、金管が加わって徐々に盛り上がって最後は穏やかな冒頭に戻る。2楽章は木管のおどけたスケルッツオ。3楽章は虚ろな悲壮感に気高い合唱が加わり最後は合唱で4楽章へ。溌溂とニールセンのように進み、最後に合唱が加わって爽やかに終わる。

交響曲3 2024.01.21
マティアス・エッシェンバッハー/オルボア響

ライフ・カイサー 交響曲3番、エッシェンバッハー/オルボア響。不穏な雰囲気は少しニールセンより現代的。2楽章は深みある弦楽合奏より一転、軽快に疾走し、再び落ち着く。3楽章は薄くリズムを刻み金管が緊迫感を高めた後、木管の虚ろな雰囲気はそのままに4楽章の弦につながり、木管と平和的で虚ろな雰囲気から金管で盛り上がるが、最後は静まって終わる。

交響曲4 2024.01.21
マティアス・エッシェンバッハー/オルボア響

ライフ・カイサー 交響曲4番、エッシェンバッハー/オルボア響。1楽章は印象派的な軽いタッチ、爽やかで透明。2楽章はTrpのファンファーレで始まり、早いリズムを維持しつつ弦と木管で薄く漂った後、最後は活気を見せる。3楽章は20分、ニールセンのような厚く重い弦楽合奏で始まり、ゆったりした中に弦と木管で不安と寂しさを感じる。金管が入り激しさと悲愴感を増した後、再び落ち着いて静かに閉じる。4楽章も17分。虚ろな木管ソロよりHarpのリズムで弦と木管主体に進み金管がアクセントをつける。Vnソロを挟み徐々に緊迫感を増し空虚さが戻った後、徐々に力を増して輝きを取り戻し終わる。

交響曲 2024.01.22
マティアス・エッシェンバッハー/オルボア響

ライフ・カイサー 交響曲4曲をマティアス・エッシェンバッハー/オルボア響で聴いた。デンマークの作曲家、ニールセンの曲想や響きの影響を感じるが、より新古典主義的で冷めた感じがある。それ以上に、聖歌をもとにした穏やかなやさしさ、力みのないどこか虚ろに漂う様な不思議な雰囲気がこの作曲家の特徴。お気に入りとしましょう。


交響曲1 2023.07.05
マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響

ライフ・カイサ 交響曲1番、マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響。16分1楽章の短い曲。少し悲劇的な出だしよりしっかり歩みを進める。弦による聖歌が流れ徐々に楽器が広がって再度弦に戻る。弦の急な動きから金管の力強い響きと木管の少し滑稽な調子から、最後はやや唐突に完結する。ニールセンの面影を少し感じる。

交響曲2 2023.07.05
マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響

ライフ・カイサ 交響曲2番、マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響。優しい弦の旋律からゆったり大らかに盛り上がる1楽章。2楽章はおどけた鳥のさえずり、3楽章はゆったりした弦の嘆きから清らかな合唱が入る。4楽章は一転して軽やかで楽し気、合唱が入り金管と盛り上がる。ニールセンの影響を感じる。

交響曲3 2023.07.05
マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響

カイサ 交響曲3番、エッシェンバッハ/オルボア響。少し不安で現代調、リズムを刻みながらの長いフレーズ。2楽章はより早い刻みで緊迫する。深みのある弦の動きに変わる。3楽章も怪しげに早く、激しさと緊迫度を増した後、木管で静かに閉じる。穏やかに始まる4楽章は牧歌的、途中金管で盛り上がるが最後は静かに終わる。至る所にニールセンを感じる。

交響曲4 2023.07.05
マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響

カイサ 交響曲4番、エッシェンバッハ/オルボア響。50分以上の大作。1楽章はイギリス風にのんびりした田園調。2楽章は華やかに始まり素早い動きでぐんぐん進む。3楽章はゆったり弦のほの暗い旋律は金管を交え終盤に盛り上がり、Timpの鼓動を伴って静かに終わる。4楽章は神秘的に始まりVlaのカデンツァを挟み一歩ずつ歩みながら盛り上がる。

交響曲1-4 2023.07.14
マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響

ライフ・カイサ 交響曲1-4番、マティアス・エッシェンバッハ/オルボア響。同じデンマーク出身のニールセンの影響を強く感じる。特に3,4番ではあちこちに痕跡がある。ただ、ニールセンほどの厳しさはなく、どことなく穏やかでやや散漫な感じで、重厚さや深刻さをあまり感じないのは、曲とオケの響きにもよるのだろう。演奏者が変われば印象も違うだろう。

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