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遅ればせながらお盆に思い出すこと。

夏休みも終盤に差し掛かり、本日月曜日は
こちらの学校は“出校日”なんだそう。
友人の子たちは宿題に追われ、泣きながら作文を仕上げたと言っていた。

私自身も夏の長期休暇が昨日で終わり。
あっという間の10連休だったなぁ。

台風に右往左往されながらも晴れからのスタート。
キャンプも行けたし、お墓参りにも行って、プールもして
そうめん流しもして、花火大会も、子どもたちとゆっくりカフェにも行けた。

子どもたちには、私が遊んでもらってるなぁと心底思う。
いつまで付き合ってくれるかな。心からありがとうだ。

夏を存分に楽しんでいる中で、いつもお盆になると思い出すのは
20年前に他界した祖母のこと。

あの頃私は反抗期真っ只中のセブンティーン(言い方古いかな笑)
祖母には、同居していた次男(独身の叔父さん)がいたのだが
脳溢血で突然この世を去り、とても寂しい思いをしていた。

この次男というのは、地元のバス会社に勤めていたが
会社を辞めて実家に帰ってきていたのだ。
本当に優しくて、私も祖母もいつも助けられたものだ。

叔父が亡くなってから、祖母は1人で家に居たくない、とか
ご飯を食べたくない、とか。心がとても弱くなっていたんだそう。

しかし、私は反抗期真っ只中のセブンティーン。
毎晩両親は祖母の家に行ってるし、私も部活がない日は自ずと
そちらへ行かねばならない。部活がない🟰テスト前。というわけで…
テスト勉強なんてできやしない。(元々勉強なんてしていないんだが…)
忙しい毎日にだんだんとイライラが募ってきて、
少しずつ祖母に冷たい態度やちょっとした嫌味を言ったこともあった。

ある日、部活を終えて家に帰宅すると、母親が祖母の具合が悪くなったと言っていた。
聞くと、お寿司を食べたい、と言い出して出前をとり、
たくさん頬張りながら食べていたそう。
よく噛まなかったせいで、胃が痛くなりトイレにこもっていたんだそうだ。

セブンティーンは「自業自得じゃないか」と思ってしまったのを今でも思い出す。
しかし、本当のところは、この世の食べ納めだったのではないかと後に思うことになるのだ。

次の日、学校のお昼休みに、祖母が亡くなったと母から連絡があった。
驚きと疑いと不安と後悔と。色々な感情が混ざりに混ざったまま早退。

祖母は少し微笑んだ綺麗な顔で布団に寝ていた。
あの時の記憶はそこからあまりないのたが、あまりの突然な出来事と
心の整理がつかないままで、涙が出なかった。
人の死は呆気ないなぁと、冷静に思っている自分がいた。

ただひとつの後悔は、優しくできなかったこと。
アラフォーの今になっても、それは強く思う。

祖母が亡くなり初盆が近くなったある日、朝方変な夢を見た。
それは、祖母から自宅に電話がきたのだ。
電話に出た私は、祖母が明るく笑いながら
「あはははは!いつも見てるからねぇ!」と言ってるのだ。

夢なのか現実なのか分からない私は
祖母になんと言って良いのか分からず、大変ドキドキしていた。
結局のところ何も言えず夢は終わり、慌てて飛び起きた。

そのことをいっとき誰にも言えなかったが、親戚の中でも一番年下だった私は
祖母と過ごした時間が長く、いつも気に掛けられていた。
最後祖母とちゃんと話しができず、祖母も少し気になっていたんだろう。
嘘か本当か分からないが、“祖母の見てくれている”んだ、という安心感のもと
ここまでどうにか生きてきた。

おかげで、私は幸せな毎日を送れている。

それからというもの、祖母の夢を見たことがない。
しかし祖母は、毎日私を見てくれてるに違いないと信じている。

上手く言えないけど、いつもありがとう、おばあちゃん。

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