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虚無という名の仮面

料理研究家リュウジさんの「虚無レシピ」を購入。

最近晩酌のお供にキャベツに塩昆布をあえただけとか、最悪塩昆布だけ、など良く言えばシンプル極まりないおつまみを食べることが多いのだが、美味しくて特に不満もない。
他にもそんな簡単で美味しいレシピをたくさん知りたいと思い、何かで紹介されていたこの本を購入するに至った。

まだパラパラと読んだだけだが、気になったのがサトウのご飯と思しきパックにおかずを載せただけの丼、というシリーズ。
その中でも特に興味深かったのが、パックご飯に、冷奴のパックを載せて、シャケフレークをまぶす、というレシピ。

確かにご飯はチンするだけだし、その上にパックの豆腐を開けてシャケフレークをまぶすだけで簡単だが、本当のズボラはシャケフレークやのりたまだけでいくのでは、と思う。
そこに冷奴を加えることで炭水化物、植物性タンパク質、動物性タンパク質と多少シャケの脂質が加わりPFCバランスとやらが良い感じにはなっていないだろうか。

他のレシピでもなにかと卵の黄身を加えたり、白身はスープに混ぜましょうなどなどさりげなくタンパク質が摂れるようになっている。

ズボラ飯レシピとはあるが、ほんの一手間でグッと栄養バランスが良くなるように考えられたレシピ本なのではないか。
虚無という名の仮面を被り、これまで料理したことない一人暮らしの人に食生活を見直すきっかけとかが裏テーマなのではないか!?と1人盛り上がっていたのはお酒が入っていたからなのだと思う。

ちなみに1番虚無を感じたのはプリンにパイの実を砕き、かけたら完成というスイーツだ。

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