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#10 黒歴史を道化師に
こんにちは。tac/ticです。
皆さんは過去に大きな失敗や、悔いている出来事はあるでしょうか?
ない、と言い切れる人はそうそういないと思いますが…。
さて、その失敗を人に話すことができてきたでしょうか?
失敗経験
失敗した経験というのはやはり、「恥ずかしい」が付き纏うものです。
更には、所謂自尊心が高ければ高いほど、「恥ずかしい」は熱を帯びていきます。
羞恥心が育ってくると、それは人に話したくない、知られたくないことへと昇華されていき、次第に自信を蝕む「黒歴史」と変貌します。
…覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご存知の通り、失敗=恥ずかしい の公式を組んでしまうことが、我々の生きづらさを助長させていくのです。
プライドではなくピエロを
自尊心、言い換えるとプライドですが、こいつが何よりも厄介です。
この心もちひとつが私たちを完璧人間たらしめているのです。
このプライドというやつは、至る所で役立つのは確かです。
根源的な承認欲求を満たそうとしてくれ、精神衛生を保つ役割をも担ってくれていますが、如何せんコスパが悪い。
相対する人次第ではもの凄い成功体験を支払う必要があり、またその満足感は永続的なわけではありません。
継続的に満たし続けなければならず、そのためにお金や成功体験を常々支払わなければなりません。
そんなことであれば、そのプライドを追い出し、心に道化師(ピエロ)を住まわせたほうが圧倒的にパフォーマンスを発揮してくれます。
ピエロに身を委ね、自分の失敗談を面白可笑しく語らせてあげてみてください。
人と比べマウントをとり承認欲求を満たし、少しの失敗で羞恥心を生み出す”プライド”よりも
人と比べすぎず、自分の黒歴史で人を笑わせ幸せをもたらし、自分にも相手にも優しい”ピエロ”を心に。
鬱屈と卑屈に注意
ピエロに語らせる際に注意しなければならないことが
・鬱屈な話すぎるが故の失望
・卑屈な喋り方からの同情の誘発
自分を可哀想と話してしまうとその怨念は相手にも伝わるものです。
兎にも角にも、黒歴史という最高のネタをしっかりと丁寧に握り、相手へと提供しましょう。
その人やその場の笑顔を求めるただ一心で、自分の自尊心を追い出し、道化師を住まわせてみてください。
もしかすると、今より心地良い、それも生きやすさが伴う居心地の良さが見えてくるかもしれません。
やるべきところはやればいいのです。締めるべきところはバシッと締めれば良い。
ただ、失敗も羞恥も含めた自分の全てで人を和ませ、笑わせる。
黒歴史を道化師に預けてみるのも、一興。