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エリートホイールDRIVE40Dを富士ヒルクライムで使用してゴールド獲得した話

ホイールインプレッション【EliteWheels DRIVE 40D】
(エリートホイールドライブ40D)

「筆者プロフィール」
身長:163cm
体重:61kg~64kg
脚力:E1
主な戦績:JBCF東日本ロードE1クラスタ3位・ツールどおきなわ140km 3位
脚質:オールラウンダー
平地の一定速度での高速巡航が得意。
1分前後なら筋力を活かして踏み切れるタイプ
ヒルクライム、巡航共にややケイデンス高め。

JBCF 東日本ロード E1 3位

機材:S-WORKS VENGE DISC 49サイズ
普段のホイール:CADEX 50ULTRA
使用タイヤ:SCHWALBE PRO ONE TT TLE 25C (F:5.5 R:5.8で運用)

「コース」
富士スバルライン
距離23.4km
獲得標高1200m
平均勾配5.1%

「感想」

実は筆者は過去に同じシリーズであるDRIVE50Dホイールを使用した事がある。
昨年の8月、長野でJプロツアー参戦チーム「イナーメ信濃山形」主催の高地合宿にTRYCLEのチーム員と共に参加させて頂いた。
その際に代表の田渕から(一日だけでいいから50Dを使ってみて欲しい)と言われ、普段のホイール(当時はZIPP303FC)に乗り慣れていたのもあり、正直あまり乗り気ではなかったのだが、
渋々了承し、合宿二日目に実際に使用してみた所、衝撃を受けた。
まず漕ぎ出しが圧倒的に軽く、思わずおおっと声に出してしまったのを覚えている。
その日は距離157km、獲得標高3814mと登りに登ったのだが、ヒルクライム時に明らかな軽さを体感した。
自分としてはとても感触が良くて、最初は嫌がって渋々了承したくせにこれは次の日も使いたいと逆に直訴したくらいだ。(次の日は田渕が自身で使用するからと貸してくれなかった、、、)
そんな事もあり、50Dよりも更に軽量な40Dであればヒルクライム時には強い武器になるはず。
今年の一つの目標であったMt.富士ヒルクライムでこのホイールを使ってみたい。
そう思い、自ら貸与を希望した。

今回DRIVE40Dの使用回数は3回で富士スバルラインを試走2回と本番の1回。
3回ともコースの走行前に適度なアップダウンを含む走行環境でウォーミングアップ30分の実走も行った。
スバルライン走行時は比較的一定パワー出力のヒルクライムであったが、ウォーミングアップ走行時はテストも兼ねて短いスプリントや30秒程の高出力、高速域での下りなど色んな走り方を行った。
使用してみての感想はまず第一に「圧倒的な漕ぎ出しの軽さ」だ。
ゼロスタートがとても軽く楽に感じる。
リムの外周部が相当軽く作られているのではないかと思われる(調べた所リム重量が380g)
普段使いなら信号のストップ&ゴー、レースなどではヒルクライムは勿論の事、180度ターンなど加減速が激しいシチュエーションに向いているのではないだろうか。
体感としてもクリートを嵌めて脚を回し始めてから~30km/hまでの到達が速い。
ヒルクライム時にも足周りの軽さは顕著に感じられて登坂性能の高さが伺える。
やはり軽さは正義と言えるだろう。前後で1260g(+ー30g)という軽さは体感でもわかるくらいだ。

ただし、気になった点もいくつかある。
まず一つが「剛性、瞬間的な反応」だ。
ウォームアップ時に何度かダンシングで短く強くもがいてみたのだが、若干反応が鈍く感じる。
これは筆者が普段使いしているホイールのCADEXが最高クラスの剛性、硬さである事も関係しているのではないかと思うが、
たわむまで行かなくとも反応がワンテンポ遅れる様な感覚はあった。
漕ぎ出しは軽いのでスルスルっと速度を上げていく分には感じないが短いスプリントの様な出力時には感じる。
ただ、硬すぎるホイールは長時間のヒルクライム時には人によっては脚がやられてしまい疲れてしまうので、
有酸素域での使用を想定した一定パワーでの出力ではむしろ助けになってくれるのではないかとも思う。

二つ目は平坦や下りといった高速域での巡航性能。
これに関しては伸びは今ひとつといった所が正直な感想。
40〜45km/h程度の平坦高速巡航時には自ら脚を踏み込んでしっかり目に回す必要がある感覚だ。
下りの際は気になる程ではなかったが、今ひとつ伸びを感じなかったので、やはりリム外周部の軽さと高速域の伸びはトレードオフの関係だと思われる。

使用してみて総評としては「漕ぎ出しの軽さに優れていてコストパフォーマンスの高い登坂向きのホイール」だ。
ヒルクライムにはどんなシチュエーションにも向いていると思われる一方で、高速域の巡航が求められるロードレースなどでは
コースや、ライダーの体重、脚力によって向き不向きがあるのではないかと思う。
体格、体重が比較的重たく脚力があるライダーにとってはどちらも使ってみた結果40Dではなく50Dの方が向いているだろう。
ストップ&ゴーが多い街中のライドや一定パワーでのヒルクライムなら間違いなく40Dが向いている。
コストパフォーマンスという部分ではDRIVE40Dの性能、軽さを上回るホイールはあると思う。ただし同価格帯ではそう多くはないだろう。
圧倒的、低価格かつ軽量で素晴らしい性能だと感じる。
個人的な意見として購入をオススメ出来る層としては軽量級ヒルクライマーの決戦用ホイール、初めてのカーボンホイールへのアップグレードといった所か。

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クーポンコード 【enn-daka1】

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