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浸すという贅沢。

友人をスープカレーに誘うと、彼はこう言った。

「スープカレーって、食べるの疲れるね」と。

なんてことを言うんだと思いながら彼の真意を問うてみると、

「いや〜、スープカレーってライスを1口ごとにカレーに浸して、野菜もいい感じに切って食べなきゃいけないじゃん?通常のカレーならお皿傾けてかっこめるじゃん?」 とのこと。

なるほどなるほど、たしかに通常のカレーライスを食べている時と比べて、明らかに食事のペースが落ちている体感はあるなと。
ただこれ、むしろ贅沢じゃない??と思ったのです。

浸すというアイデンティティ

スープカレーの食べ方はいろいろあって、浸す以外にも、カレーをすくってライスにかけたり、はたまたライスをぶち込んでリゾット風なんて人もいるけれど、基本はライスを1口ずつすくって”浸す”だと(勝手に)思っている。

この食べ方は、確かに時間はかかるけれど、言い方を変えると、スローフードであり、そして何より1口1口を自分好みにアレンジして楽しめるというユーザーフレンドリー?な設計なのである。

ガッツリ浸してもよし、さっとつけて、野菜やお肉都のハーモニーを楽しんでもよし、別にライスだけでもよし。

スープカレーにおける”浸す”という所作は、カレーであってカレーライスでないスープカレーの大切なアイデンティティなのだ。

と、僕は思ってます。笑

ではでは、侮るなかれー!

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