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インドネシアのオンラインタクシーで。①
はじめに
2020年まで一年半ほどインドネシアで生活していました。インドネシアではGrabcarなどのオンラインタクシーに大変お世話になりました。(オンラインタクシーとは、スマホアプリ1つで車を呼べて目的地に連れて行ってもらえる便利サービス。所在地、目的地を設定して配車オーダーをすると車が迎えに来てくれます。)
インドネシア人は人との会話が好きなので、運転手さんからよく話しかけられます。話をすること=乗客をもてなすことという考えがあるようです。自分自身もその時々の情報ほしさに、運転手さんに質問することもありました。プライベート情報を根掘り葉掘り聞かれてうんざりしたこともあります。笑
そのなかで、まだ覚えている印象的な話を書いていきます。
ジャカルタにて
2020年1月にインドネシアはジャカルタでオンラインタクシーを利用したときの話です。
この日の運転手さんはスマトラ島メダン出身のおじさん。私は当時メダンに住んでいて、そこでよく聞くような話し方(声がでかい・自信に溢れてる感じなど)だったので出身を聞いてみると、当たっていました。ジャカルタはインドネシア全土から来てる人がいて面白いですね。
この日は大雨。オンラインタクシーは需要が高まるほど値段があがっていき、つかまりにくくなります。(大雨のとき、大規模イベントがあるときなど)何回かのオーダーのあと、やっとつかまりました。
バタック人あるある
メダンで有名な民族:バタック人。このおじさんもバタック人。まずはあるあるネタからスタートしました。
この民族の人たちはmarga(マルガ: 日本でいう名字、氏)の結びつきがとても強く、バタック人同士の初対面では、あいさつのようにお互いの名字を聞く→同じだと盛り上がるというお決まりの流れがあります。名字の組み合わせによっては結婚できない掟もあり、名字を知らないと困ることもあるようです。
おじさんはHotman Paris Hutapeaという弁護士の奥さんである方と同じ名字。結婚しても、奥さんの名字は変わりませんが、ある名字から奥さんをもらった男性は、同じ名字を持つ方々(氏族)の特に男性に対して敬意を払うという話をしてくれました。「あなたの氏族から素敵な奥さんを頂きました、ありがとう」ということだそうです。
そのため、その著名弁護士さんだって自分に会ったら頭があがらないんだよ、という話でした。笑
これは聞きませんでしたが、もし奥さんを傷つけようもんならその氏族の男性たちから大バッシングをあびるかもしれませんね。奥さんの親類でなくても、同じ氏をもつ方は他にもいるので。
今日はここまで、次回へ続きます。