嘘解きレトリック6話
そうまとかおるは大家さんに頼まれて境内の掃除をする。
かのこは大家さんに頼まれて自宅に来て欲しいと言われる。
かのこは隣のうちの猫探しをする。
かのこはそうまに手伝ってくれれば良いのにと話すが、そうまはお金にならない事はしないと言う。
千代が事務所に遊びにきている。
そうまとかのこを見つけるが、利市とぶつかる。
かのこは助けようと声をかけるが、利市が千代の鼻をつねって、大丈夫だねって笑う。
そうまとかのこと千代が事務所に戻ると、手鏡が鞄の中にある事に気づく。
かのこはりいちの落とし物じゃないかと言う。
千代は利市との恋が生まれるかもと、かのこと少女探偵団を結成する。
そうまは手拭いと腕の汚れで左官やではないかと話す。
店でそんな奴はいないと言われるが、赤い付け毛があると話すと、利市の家を教えてくれる。
かのこと千代は利市に手鏡を渡すと、千代が怪しいですわ、本当にあなたのものなのと問いただす、利市は母のものだったんだと言うと鈴の音が聞こえる。
かのこは千代とあんみつを食べながら、利市の嘘が気になる。
その時にお客さんで置き引きにあったと話を聞いて、手鏡の特徴を教えてもらう、持ち手の所に名前が彫ってあるらしい。
かのこと千代は利市の事を犯人だと決めつけてしまう。
利市の事を探していると、妹のヤイコと出会う。手には利市の持つ手鏡が握られている。千代はヤイコのもつ手鏡を調べているが、利市が妹を心配して、かのこと千代にどうしたんだと疑いの目を向ける。
かのこと千代は事情を説明して、利市に謝る。
利市は、ヤイコの母親が蒸発してしまった事、手鏡を掃除してたら見つけ、母親の物だとヤイコに嘘をついているから、黙っていて欲しい事を伝えた。ヤイコと利市の境遇が似ていて面倒を見ているのだけれど、最近ヤイコが母親がいなくなった事を気にしてなと話す。
かのこは本当に御免なさいと利市に謝る。
利市はこんな風体をしていたら、間違えられてもしょうがないよなと笑う。
かのこは利市を傷つけた事が頭から離れない。
かのこは、利市の嘘が分かり、置き引きの犯人と決めつけてしまった。
かのこには嘘が見抜ける代わりにわからない事があると思った。
事務所に帰るが、虫眼鏡を置いて一人になりたかった。
以前、そうまとお月見をした、川べりで1人小さい頃を思い出す。
かのこの友達である君ちゃんを傷つけてしまった事。
母がかのこの事を何も言わずに抱きしめてくれた事。
かのこはどうしても他人が傷つくのを黙ってみていられなかった事。
村の人に気持ち悪いと言われて、本当に嘘が分かるこの能力がどう言うものか身にしみた。
かのこは村を出て、1人になる事を決めたのだ。誰も傷つけない為に。
後を振り返るとそうまがいる。そうまは、つくも焼きをかのこに渡すが、昼にあんみつを食べたらしいねと話す。
そうまはお腹が空いてたまらないと言う。しかしぐるぐる回ってどうしたのと尋ねる。
かのこは今日あった事を素直に話した。
そうまは、かのこくんは嘘が分かって見えない事がある。
そうまは、嘘は分からないけど、かのこの見えない事が分かるよ。
だから2人は一緒にいれば良いんだよとかのこに伝えた。
でも、かのこはこの能力で他人を傷つけるのはどうしても嫌だと言う。
かのこは探偵の助手を辞めますとそうまに伝える。
そうまはしょうがないね、分かったよと言う。かのこは鈴の音を聴く。
かのこは、そうまに嘘をつかせてしまった。かのこが拒否したんだ。傷つけてしまったんだと思う。
立ち去るそうまを追いかけて、そうまの服の袖を引っ張る。
そうまはかのこに本当に他人を傷つけたくないんだね。僕の気持ちも分かったんでしょ。
かのこはいつも他人の事を気遣い、嘘に注意しているとそうまは伝えた。
そうまはかのこを探偵に誘ったけど、こんなに長い間他人といたのは初めてだ。
かのこが愛想尽かして出ていないか心配してた。
かのこの話を聞いて、遅かれ早かれそんな日がくると感じていたんだ。
その事を小料理やの大将にも言われて、寒気がしてたんだと話す。
かのこがくしゃみをすると、着ているジャケットをかのこの肩にかける。
事務所に戻ると、鍵をかけていない事に気づく。
かのこはいつもそうですよねと話す。
かのこはずっと他人の側にいる事が1人じゃないと思ってた。
自分の事は信用できなくても、そうまのことは信じられる。
かのこは1人にならないといけないと思って村を出たけど、そうまはかのこを救ってくれた。
1人じゃないって事は、人を信じれることなんだと分かった。
おしまい。