母のイライラ
母がイライラして父に苦情がある。いつものことだ、言い始めると止まらなくなる。
僕はあまり人の文句を言っていると頭がおかしくなるよと母に言う。
母は父の料理のことや退職した仕事のこと、年金のことが気になる。
大きな声で父に話しかける、時には頭を叩くこともある。
僕は父の頭のせんが切れるよと母にいう。
父が風呂に入っていると母が早く上がれと父にどなる。母の病気だなと思う。
父の風呂上がり足の爪が伸びたと言うので切っているとどうして風呂から上がったと言わないのか?と父に言う。
母も風呂から上がると皮膚科でもらった痒み止めを父に塗ってもらおうとする。
上手くいくはずもない、父が相手にしないとつっぱねる。
母は戸を激しく閉めて僕のところに来て早く塗ってと言う。塗ってもらいながら僕に塗り方を指図する。
母は17:30分から19:00分近くまで家族に苦情を言い続けた。
僕も小さい頃母のことを反面教師だなと思ったことを思い出す。
母がいない静かな生活に憧れることもある。
父に爪を切りながら母がこれほど父に苦情があるのはどうしてなの?と聴いた。
父はわからない。俺は一生懸命生きてきた。
だからお金に困らず年金で生きていけると言う。
母は父の家に嫁に来てからずっと酷い目にあっていると言う。
母の文句は父が亡くなるまで続きそうだ。