悪魔の宝石(お婆さんと5人の子供)

 パパさんは幼少の頃、両親を亡くしました。物心つく時から児童養護施設で暮らしている、多くの友人・先生に囲まれて楽しく過ごします。パパさんが小学生になるとおばあさんの家に養子に出されました、おばあさんは大きな屋敷に1人で暮らしています。お金持ちの家で他の施設からも子供が来ています。

 お婆さんは宝石を所有していました。家に代々伝わってきたもので、ご先祖様が事業で成功して、取引先の知り合いから譲って貰いました。それは悪魔の宝石と呼ばれ、所有する人は皆幸せになったけど、人生が終わると地獄の炎に焼かれてしまうと噂されていました。お婆さんは子供に宝石を譲りたいです。

 屋敷にお婆さんと5人の子供達で暮らしています。お婆さんは宝石をリビングの目立つ場所に置いていました。お婆さんは子供達に宝石に触れてはいけないよと伝え、いつも自室の窓際のチェアーに座り、静かに本を読んで過ごしていました。子供達は屋敷に慣れるとかくれんぼや鬼ごっこをして遊びました。

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