嘘解きレトリック2話
小屋が燃えている、探偵は少年を燃える小屋から救い出す。
犯人は探偵さんを油で燃やそうとするが、女に救われる。
女をかのこという。
他人が喋る声でその人が言っている事が本当か嘘か分かるらしい。
探偵は女に家で助手として働いてみないかと声をかける。
探偵を祝そうまという。
こうして、2人の共同生活が始まった。
ある日、祝はかのこを連れて神社の落ち葉拾いに出掛ける。
祝は、今月の家賃をまけてもらう為だという。
神社の境内では、子供達がキャラメル当てごっこをしている。
右手か左手のどちらかに、キャラメルを隠しているのを、そうまが質問していく、子供達が質問に答えるとキャラメルがあるかないか分かるのだ。
子ども達はそうまが100発100中で当てるのが不思議で、キャラメルを返してと駄々をこねるのであるが、かのこも子ども達に申し訳なくて、返してあげて下さいと祝にいうのである。
神社からの帰り道に、かのこが私の力を信じて貰うのが大変なんですという、祝は不思議な力を納得して貰う為にはそれなりの理由が必要だ、かのこくんの力の事は秘密にしようと話す。
探偵事務所に着くと、大家さんが栗や松茸、果物をかもばの池の藤島邸まで届けてくれという。
2人は藤島邸に出かけると、先日、道端で車に轢かれそうになった千代に出会う。
千代は藤島家のお嬢様で、祝とかのこに興味深々である。
千代は文芸が好きでありこれから、舞台を見に行くという。
演芸場が近いので、千代は歩いて行こうとすると、母の雪乃はいけません、耕吉に車で送らせますと話す。
かのこは千代の無邪気な姿に、おてんばですねと祝いに話す。
そうまとかのこは藤島宅でカステラを頂くのだが、雪乃から相談を受ける。
主人の幸広は、脅迫文を祝に見せると、雪乃が怪しい2人が6日前に屋敷を覗いていたんだと話す。
祝がお手伝いさんから話を聞いていると、耕吉が犯行文をもって、頭にケガをして戻ってくる。
かのこは耕吉が嘘を言っているのを見破り、祝に伝えるが、そうまも耕吉が嘘を言っている事に気づいていた。
祝は主人と話す様にと、かのこに伝えて、母である雪乃に千代は劇場にいるはずだから行っておあげなさいと話す。
かのこは主人がお金持ちである事を理由に理不尽に嫌われていると悩むのに、私も同じ様な気持ちになった事があると話す。
主人は千代を助けたいとお金を用意するのだが、かのこが行くのを止めようにも、部屋から出て行きそうになる。
そうまも主人に時間稼ぎをしようとするが、千代が戻ってくる。
耕吉が嘘を言っている事がバレてしまう。
祝も耕吉の嘘を追求しようとしたところ、千代は耕吉を信じていると話す。
昔から耕吉を見ていて、人を騙す人間ではないという。
そうまも藤島さんがそうおっしゃるならと引き下がろうとするが、かのこが嘘を見抜く不思議な力がある事をばらそうとすると、祝がかのこの口を封じてしまう。
千代はどうしたのと問い詰めるので、そうまは耕吉が嘘をつくとき、右斜め下を見るのだと嘘の説明をする。
耕吉が兄の借金のかたにヤクザから脅されている事を幸広に話す。
幸広はお金を耕吉に手渡し、これからもこの屋敷で働いてくれと耕吉を許す。
祝は警察に相談した方が良いと藤島さんに伝え、一件落着する。
藤島邸からの帰り、近所の食堂で栗ごはんを食べていると、祝のライバルである警察官が、金持ちを脅迫するヤクザが捕まったと話してくれた。
その夜、藤島さんが謝礼とカステラを持って事務所を訪ねる。
祝は大喜びするが、千代が新聞記者に探偵・祝の事を全て話し、まとまったお金も払ったと記事にしてしまう。
そうまが頂いた謝礼は直ぐに、生活費に消えていくのであった。
かのこは母に探偵事務所で住み込みで働くことになった事を手紙で伝える。