Ballheadの“ビートメーカーとJ Dilla”
Table Beats Rec.がお送りするDilla Month企画“ビートメーカーとJ Dilla”
日本のビートメーカーにJ Dillaの魅力や影響を受けた部分などをアンケート形式でお答え頂きます。
第三弾は“Ballhead”の登場です。
【自己紹介をお願い致します。】
Stayyoung butter soul beat (smith) Ballheadです。
没後17年経つ今でもbeat makerのGOATと名を挙げられるJ Dilla氏。
彼について語る事自体おこがましい思いではありますが、可能な限り言葉を捻り出してみようと思います。
【あなたが一番好きなDillaのアルバムは何ですか?】
「Welcome 2 Detroit / J Dilla」
【このアルバムの好きポイントはどこですか?】
科学者の様な緻密さと動物的なグルーヴ感。
【ビートメーカー目線で1番ヤバいと思うDillaのビートは?】
「Take Dem Clothes Off / Frank-N-Dunk」
【このビートの何がヤバいですか?】
キックの鳴り方が強烈で、どこのシステムで聴いても抜群の破壊力を持ってる。音数少ないのにエナジーがとんでもなく高くて矛盾してる所。
【リスナー目線で1番好きなDilla関連の曲は何ですか?】
「So Far To Go feat.Common,D'angelo / J Dilla」
【その曲のどこが好きですか?】
曲自体も単純に好きなのですが、クラブに行き始めた頃の思い出補正もあってずっと好きな曲です。4時過ぎまで起きているなんて年末年始でも無い限り無かった少年Ballheadは、朝方の人も疎なクラブでその曲を初めて聴きました。疲れ切った体には妙に心地よく感じるフワフワしたシンセっぽい音が耳から離れず、始発を待つホームでもずっとリフレインしていたのを今でも覚えています。その時の夜の街に冒険に出る感覚は、この曲を聴く度に何度も蘇ります。
余談ですが、時を経てこの曲と再会した際に調べたら、思ったよりドスケベな歌詞で思い出ブレイクしてしまったのはまた別のお話。
【あなたがDillaのビートから影響を受けた部分はどんなところですか?】
テクニカルな部分で言うと絶妙にスウィングするドラムとフリップの効いたネタのコンビネーションで生み出す謎グルーヴ
マインド的な部分で言うと何でも有りなんだというオープンな考え方。
【あなたが作ったビートでDillaの影響が強いなと思うものを一つ。】
「all my life bitcheees」(release it soon!!)
【この曲のどのあたりにDillaの影響が出てますか?】
少ない音数でハイカロリーなサウンド
【最後にDillaにまつわるエピソードでお気に入りを教えてください。】
ストリップクラブに足繁く通っていたという話はDillaも人間なんだなと思わせてくれます。どんな偉大な人間もちょっぴり恥ずかしい所はあるものです。
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